6/20【リアルジャパン】注目初シングル 寝技で苦戦も関本がクノウをジャーマン葬 「いい刺激になった」
『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.2』東京・後楽園ホール(2019年6月20日)
○関本大介vsタカ・クノウ×
関本が元寝技世界王者・クノウに苦しめられながらもジャーマンで逆転勝利。「いい刺激になった」とグラウンド技術を磨いての再戦を見据えた。
元レジェンド王者・関本とグラップリング元世界王者・クノウがシングル初対決。両者はこれまで2015年9・18後楽園、2017年9・14後楽園と2度タッグ対決しているが、ついに一騎打ちが実現することになった。
開始と同時に関本が雄たけびもろともラリアットをさく裂。ブレーンバスターで叩きつけてニアフォールに追い込む。クノウも串刺しドロップキックで反撃し、脇固めで捕獲。関本の怪力の源である右腕を絞め上げる。関本がロープに逃れても飛びつきヒザ十字固めで絡みついた。
さらにクノウは自らマットに寝て、関本にグラウンド勝負を迫る。思わず笑みを浮かべた関本が飛び込むと、難なく反転し、サイドポジションから左腕を取りにいく。これはニアロープでブレークがかかったが、再びグラウンドに持ち込んだクノウがヒザ十字固めで絞め上げた。
しのいだ関本も意地。またもグラウンドに引き込まれてもアキレス腱固めで捕らえて一矢報いる。耐えたクノウが下から腕関節を仕掛けても、関本は力ずくで持ち上げて阻止。そのままベアハッグで絞め上げた。
ようやく流れをつかんだ関本はベンジュラムバックブリーカーでクノウをもん絶させ、逆片エビ固めで捕らえる。耐えるクノウをアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げた。するとクノウはスリーパーで切り返し、一気に絞め上げていく。落とされる寸前に関本はロープに脱出。フロントネックロックに捕まっても、力ずくで持ち上げてターンバックルに叩きつけると、串刺しスピアーで突進。サイドスープレックスで引っこ抜くと、ダイビングボディプレスを放った。
粘るクノウも両ヒザで迎撃し、小股すくいスープレックスで逆襲したが、払い腰は関本が阻止してジャーマンで投げる。2カウントで返したクノウが三角絞めで絡みついてきても、関本はパワーボムで脱出。再びジャーマンでぶっこ抜いて3カウントを奪った。
試合後、2人はリング上でヒザを付き、深々と頭を下げて礼。勝利した関本だったがクノウのグランドテクニックは舌を巻いたようで、「落ちるかと思った…。あと、3秒あったら落ちたね。さすがグラップリング世界王者。もっと練習して、タカ・クノウを完膚なきまでに潰せるように練習します」と悔しさまで垣間見せた。「素晴らしい。凄い刺激になりました。もっとグラップリングを練習して。タカ・クノウの足下にも及ばないと思うので」と関本。「クノウさんとはまたやりたい。俺はまだもっと練習して強くなる」とさらに鍛錬を積んだ上での再戦を見据えていた。
【試合後の関本】
▼関本「落ちるかと思った…。あと、3秒あったら落ちたね。さすがグラップリング世界王者。もっと練習して、タカ・クノウを完膚なきまでに潰せるように練習します。ああ、クソ」
――普段は少ない寝技の攻防はいい刺激になった?
▼関本「そうですね。素晴らしい。凄い刺激になりました。もっとグラップリングを練習して。タカ・クノウの足下にも及ばないと思うので。今日は何とか得意技のジャーマンに持っていけたから3つ取れたけど、やばかった。落ちかけた、本当に。まあでも、クノウさんとはまたやりたい。俺はまだもっと練習して強くなる」