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7/30【新日本】アーチャー大暴走も…オカダ6連勝で一挙5人脱落

『HEIWA Presents G1 CLIMAX 29』香川・高松市総合体育館第1競技場(2019年7月30日)
Aブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsランス・アーチャー×

 大暴走したアーチャーが猛攻に出たが、最後はレインメーカーがさく裂。オカダが逆転勝利でアーチャーを脱落に追い込み、G1Aブロック首位を死守した。

 無傷の開幕5連勝でAブロック単独首位に立つIWGPヘビー級王者のオカダが、2勝3敗のアーチャーと激突した。戦績こそ黒星が先行しているアーチャーだが、5年ぶりのG1出場に燃えており、凶暴さが増している侮れない相手。両者は2012年、2013年、2014年のG1で対戦し、オカダが3連勝を飾っている。

 あとから入場したオカダはコーナーでレインメーカーポーズを決めたものの、リングに降りた瞬間、アーチャーが串刺しバックエルボー3連発で先制打。場外に転げ落ちたオカダにエプロンからトペコンヒーロを浴びせると、鉄柵や実況席のテーブルなどに叩きつけて一方的にいたぶった。リングに戻ると、アーチャーはショートレンジラリアットからレインメーカーポーズを決めてニヤリ。オカダの手首を固めてロープ渡りに繋げると、そこからムーンサルトアタックを決めて度肝を抜いた。オカダに声援が集中する。

 オカダはチョークスラムに合わせてドロップキックを放つが効果はない。それでも串刺しバックエルボーを避けてスクールボーイで転がすと、スライディングエルボースマッシュで挽回。スライディング式ビッグブーツで場外に蹴落とし、プランチャに繋げてやっと主導権を奪い取った。

 アーチャーの巨体をボディスラムで投げ捨てると、ダイビングエルボードロップをグサリ。そして、客席を見渡してからレインメーカーを予告しようとするが、そこでアーチャーが右手を顔に伸ばし、EBDクローに捕獲した。ロープに逃げられても、横殴り式のショルダータックルをお見舞い。勝負を急いで、ブラックアウトの構えに。

 何とか不時着したオカダは、逆さ押さえ込みで転がし、ショートレンジ式のレインメーカーを連発するも、アーチャーは仁王立ち。3発目にこん身のラリアットをカウンターで叩き込んだ。そして、落差のあるチョークスラムがさく裂。今度こそブラックアウトも火を噴いた。勝負あったかと思われたが、オカダはニアロープに救われる。高松には悲鳴にも似たオカダコールがこだました。

 声援に応えたいオカダは、EBDクローをかいくぐって、後頭部へのドロップキックを一閃。ダメージを引きずってなかなか立ち上がれなかったが、それでもアーチャーのショルダータックルに合わせて、カウンターのドロップキックを発射する。雪崩式ブレーンバスターを狙われても、エルボーでマットに叩き落とし、ミサイルキックをぶち込んだ。一気にツームストンパイルドライバーの構えに。

 アーチャーは体勢を入れ換えてまたもブラックアウトを仕掛けるが、オカダは難を逃れると、ローリングレインメーカーを敢行する。直撃を受けたアーチャーが倒れず、驚きの表情を見せたものの、EBDクローに来た手首を掴むと、続くラリアットをかいくぐり、こん身のレインメーカーを一閃。逆転の3カウントを奪い取った。

 「アーチャー、あんなだったっけ? いやあ、きつかった」とアーチャーの変ぼうぶりに驚いたオカダだったが、無傷の連勝を「6」に伸ばし、2位タイの飯伏、棚橋、KENTAの3人を4点差で引き離した。また、4敗以上を喫している5人を一挙に脱落へと追いやった。

 試合後には次なる公式戦は8・3大阪で、相手はSANADAとなる。5・4福岡でIWGP王座を懸けて争い、“ライバル"と認めた男だ。今日の結果を受けてSANADAの脱落が決まったが、オカダは「脱落が決まったんだったら、次の戦いに集中できるでしょ? 頑張りなさい。さすがライバルだね。まあでもさ、ライバルらしい戦いをしてくれよ」と挑発。レインメーカーはさらに勝ち星を重ね、他の選手を突き放す構えだ。敗れて脱落が確定したアーチャーはザックと激突する。

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