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8/23【NOAH】残り2分…潮崎が地元・熊本でN-1初勝利 丸藤は2連敗で崖っぷち

『N-1 VICTORY 2019〜NOAH NUMBER ONE PRO-WRESTLING LEAGUE〜』熊本市流通情報会館(2019年8月23日)
Aブロック公式戦 ○潮崎豪vs丸藤正道×

 地元・熊本メインでN-1・Aブロック公式戦に臨んだ潮崎が、激闘の末に“残り2分"で丸藤を粉砕。故郷でN-1初勝利を手にし、開幕から2連敗となった丸藤は早くも崖っぷちに立たされた。

 ともに初戦黒星からの2戦目となった潮崎と丸藤が熊本メインで激突。やはり地元の潮崎に声援が集まったものの、試合の主導権を握ったのは丸藤だった。

 潮崎が痛めている左肩を徹底して攻め立て、潮崎が反撃に出ても、すぐさま左肩を攻めて失速を誘って主導権を維持。中盤過ぎには不知火で追い込み、潮崎の反撃もカウンターの虎王で鎮圧してみせた。

 声援に支えらた潮崎も起死回生のゴーフラッシャーからの豪腕ラリアット発射に成功したが、丸藤は沈まず。逆にタイガードライバー→空中変化の逆十字固めに持ち込み、さらにはキーロックへと変化。そして回転しながらパーフェクト・キーロックに持ち込んで左肩を極め、潮崎は絶叫にも似た悲鳴を上げた。

 それでも潮崎はロープをつかむ。逆に丸藤が狙った雪崩式フランケンシュタイナーをコーナー上で踏ん張ると、コーナー上でファイヤーマンズキャリーに担ぎ上げ、前方ジャンプの雪崩式フィッシャーマンバスターを敢行。続けて豪腕ラリアットで突っ込んだが、読んでいた丸藤はカウンターの虎王で阻止し、フックキックからの虎王で3カウントを迫る。

 潮崎もカウント1で意地のキックアウト。逆に右ラリアット空転→左ラリアットを当ててカバーしたが、丸藤もカウント1で肩を上げ返して場内も沸き返る。そのまま丸藤は潮崎の豪腕ラリアットを腕へのカカト落としで迎撃し、またもやトラースキックからの虎王をクリーンヒットさせた。

 だが、倒れない潮崎は、続く丸藤の突進にカウンターの豪腕ラリアットをドンピシャリ。丸藤が肩を上げると、続けざまにこん身の正調・豪腕ラリアットを叩き込み、残り約2分で3カウントをもぎ取ってみせた。

 地元・熊本のメインで丸藤を破ってN-1初白星。締めのマイクを握った潮崎は「たくさんの声援、本当にありがとう! N-1 VICTORY 2019、ここでやっと1勝できた。どんなにキツい時があっても、どんなに苦しくても、あなた達の声があったから、最後まで立ってることができました!」と感謝したうえで、「プロレスリング・ノアのプロレス、どうだった!?」と問いかけ、場内も拍手喝采で呼応した。

 丸藤には今年6月の“三沢光晴メモリアル・マッチ"に続くシングル連勝となったが、「勝ってもなお、プロレスの凄さを見い出してくれる。やるたびに、そこは俺のためになるよ。それだけの存在ですよ」と丸藤の存在感を痛感した。

 1ブロックの公式戦が“4試合"しかない少数精鋭のN-1。それだけ1勝と1敗が重い。次は8・29後楽園大会でのマサ北宮戦。ともに1勝1敗で迎えるサバイバルマッチとなるが、「その(一戦の)重みをしっかりと、マサにもぶつけたい。マサとぶつけ合いたい。それを心から、本気でやり合いたい。勝ち残って、テッペン獲るのはこの潮崎豪…俺だ」と故郷・熊本から方舟マットの頂を見据えた。

【試合後の潮崎】
――丸藤戦を振り返って?

▼潮崎「ほぼほぼ、やられてたね。記憶にある中では。いやぁ…丸藤正道。やっぱり思うようにはいかない。でも、その中に…その悔しさの中にね、勝利への要素を見いだせた。あれだけやってきてくれたからこそ勝てたっていうのはあるよ」

――シングルでずっと勝てなかった丸藤に、これでシングル2連勝だが、勝ってもなお丸藤正道の存在の大きさを感じる?

▼潮崎「勝ってもなお! でけーよな。そこは素直にそう思います。勝ってもなお、プロレスの凄さを見い出してくれる。やるたびに、そこは俺のためになるよ。それだけの存在ですよ」

――地元・熊本でN-1初勝利となったが?

▼潮崎「初勝利! ここで負けてたら終わりだもんね。ただの2戦だけど、それだけ濃い、濃縮されたリーグ戦だよ。このN-1 VICTORY。このN-1を勝ち抜けば、ノアの一番がつかめるよ。これは動かない事実だね」

――一戦が重いリーグ戦だが、次の北宮戦に向けて?

▼潮崎「その重みをしっかりと、マサにもぶつけたい。マサとぶつけ合いたい。それを心から、本気でやり合いたいよね。勝ち残って、テッペン獲るのはこの潮崎豪…俺だ」

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