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8/25【全日本】世界タッグ3度目の前哨戦 ゼウスが豪快勝利、苦手意識告白の諏訪魔に揺さぶり「俺は得意」

『2019 SUMMER EXPLOSION』北海道・網走市北コミュニティセンター(2019年8月25日)
○ゼウス&崔領二vs諏訪魔&岡田佑介×

 世界タッグ3度目の前哨戦はゼウスが王者・諏訪魔の眼前で豪快勝利。自分に対する苦手意識を告白した諏訪魔に揺さぶりをかけるように「全日本に入ってから諏訪魔さんしかり、いろんな大きな相手とやってきて、僕からしたら得意」と言ってのけた。

 9・3後楽園大会での世界タッグ戦へ向けた前哨戦が8・22釧路大会で幕開け。さっそく崔が石川に直接勝利し、挑戦者組が優位に立っている。挑戦を決定的とした8・17札幌大会ではゼウスが諏訪魔を撃破。諏訪魔はゼウスに対する苦手意識があることを明かしていた。

 この日、両者が真っ向激突。序盤のエルボー合戦、タックル合戦は諏訪魔が制したが、ゼウスも負けてはいない。串刺しバイセップスエクスプロージョン、フロントスープレックスの連続攻撃を浴びせ、バイセップスエクスプロージョンを叩き込む。ラリアットで応戦した諏訪魔がジャーマンで投げても、バイセップスエクスプロージョンをぶち込んでなぎ倒した。

 諏訪魔発言を裏づけるように優勢を印象づけたゼウスは最後も岡田をバイセップスエクスプロージョンで料理。試合後は諏訪魔の眼前で両手を突き上げてかちどきを上げた。「諏訪魔&石川やからこそ、この二人で組んで獲りにいこうって思った」と暴走大巨人を認めるゼウスは、諏訪魔を「体の大きなオーソドックスなレスリング主体のファイターなんで、もともと強い資質を持ってる」と評価。一方で「全日本に入ってから諏訪魔さんしかり、いろんな大きな相手とやってきて、僕からしたら得意」と言いきった。諏訪魔に揺さぶりをかけるような発言だが、ゼウスの自信の表れであることは言うまでもない。

 一方、パートナーの崔は石川から直接勝利を奪ったばかりだが、「どっちかと言ったら苦手なぐらい」と明かした。石川とはこれまで何度もシングル対決し、9月の王道トーナメント1回戦でも当たるが、諏訪魔とは意外にもシングル未対決。しかも2017年5月の守口大会でのタッグ対決でラリアットによって頭を叩き割られたこともある。それを忘れていない崔は「俺は俺で諏訪魔という男に対していろんな感情があって、シングルもやったことないし、デビューしてずっと横目で見てた存在でもある」とこちらも諏訪魔を意識していた。

【試合後のゼウス&崔】
▼崔「俺とゼウスの率直な今の気持ち言います。二つあって、この二人で組んで獲れなかったら、え? 何だったのあいつら?って。だから俺ら獲る以外ないし、ここで結果出さないと、俺らはあとがない。だから絶対にベルトがほしい。これが1個。もう1個。このタイミングで組んでチャンピオンが諏訪魔&石川でよかったってこと。全く油断してないし、二人ともあの二人でよかったなってよく話してます。あの二人じゃなかったら歯応えもないし。あの二人から獲ることに俺は意義があると思うんで。今日、当たってみて思ったけど、忘れちゃいけないのが諏訪魔、俺のここ(頭)20針縫った。2017年5月。ここから後頭部まで俺、今でも傷あるから。諏訪魔のラリアットで拳が当たって俺、頭割ったからね。開頭手術したからね。俺そのキラー諏訪魔のホントの部分わかってるから。だから俺は油断できない。だけど彼に対してリスペクトがあって、この団体を引っ張ってきた男やから、簡単にベルト獲れるわけがないっていうのは俺もわかってるから。楽しみで楽しみで仕方ない」

▼ゼウス「領二が言った通り、自分も諏訪魔&石川やからこそ、この二人で組んで獲りにいく。他のチャンピオンやったら二人が組んでまで獲りにいこうってならなかったかもしれない。諏訪魔&石川やからこそ、この二人で組んで獲りにいこうって思ったんで、凄ぇワクワクするものをかき立てられたんでね。この一戦っちゅうのは全身全霊で必ず獲りにいきたいと思います」

――諏訪魔はゼウス選手に対する苦手意識を口にしていたがゼウス選手は?

▼ゼウス「物凄い強い相手ですけど、苦手じゃないですね。体の大きなオーソドックスなレスリング主体のファイターなんで、もともと強い資質を持ってるというかね。もともと持ってるものが強い。僕はそういう相手と全日本に入ってから諏訪魔さんしかり、いろんな大きな相手とやってきて、僕からしたら得意ですね」

――崔選手は先日、石川から直接獲って、かつてチャンピオン・カーニバル公式戦でも勝利したことがあって得意では?

▼崔「全くないですね。どっちかと言ったら苦手なぐらいで。だいたいアジア人のでかい選手というのはある程度、身体能力に限界があって。ある程度、時間が経つとバテやすいという大きい選手特有のものがあるんですけど、あの二人は違うんですよね。だから手強いんですよ。俺とゼウスも正直、十分でかいんですよ。だけど俺らより一回りでかいから。それで基礎体力があって、一筋縄じゃいかないというかね。プロレスに対していい試合をするとか、勝つために何が必要か、そういうのを理解して理論に基づいて練習してるんだと思うんですよね。じゃないとああいう動きできないし。あと実はこの中でゼウス、石川、何回もやってる。でも俺、実は諏訪魔とシングル一回もないんですよ。ケガした時もタッグやったし、一回も縁がないんですよ。こんだけ参戦してて。そういう意味でも逆に縁を感じるというか、初めてベルトかけて当たる大一番なんでね。ゼウスに対して苦手意識あるかもしれないけど、俺は俺で諏訪魔という男に対していろんな感情があって、シングルもやったことないし、デビューしてずっと横目で見てた存在でもあるし。石川修司とはこっちきて何回も当たったけど、なぜかタッグパートナーの片方とは一回もシングルやってないという。揺さぶりなのか何なのかわからないけど、俺の中で不安要素あるけど、前哨戦組まれてるんで。ゼウスとならやれるんじゃないかなっていう。諏訪魔&石川が組んだら物凄いお互いの持ち味を発揮して、お互いが生み出しちゃってるみたいになってるけど、俺らもたぶん同じふうになると思う。それが化学反応を起こして、9月3日、目に見える形にしたいですね」

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