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8/26【TAKAYAMANIA】清宮-竹下“王者対決"実現、大乱闘で遺恨発生 対抗戦はノアに凱歌も…

『TAKAYAMANIA EMPIRE 2』東京・後楽園ホール(2019年8月26日)
○原田大輔&清宮海斗&宮脇純太vs竹下幸之介&渡瀬瑞基&上野勇希×

 GHC王者の清宮とKO-D王者・竹下の王者対決がTAKAYAMANIAのリングで実現。団体対抗戦はノアに凱歌が上がったものの、清宮と竹下、宮脇と渡瀬が乱闘を繰り広げ、遺恨が発生した。

 セミファイナルはノアとDDTの団体対抗戦。ノアからはGHCヘビー級王者・清宮と原田&宮脇が、DDTからはKO-D無差別級王者の竹下と上野&渡瀬が出陣した。清宮と竹下は初対決。また、竹下は小学生の頃、大阪プロレスのプロレス教室に通っており、原田に指導を受けた経験がある。この2人も初顔合わせとなった。

 先発した原田と渡瀬、続いて宮脇と上野がのっけから激しくやり合って両軍はヒートアップ。満を持して清宮と竹下が向かい合った。まずは互いの実力を確認するかのようにリストの取り合いを展開。先の動いた清宮がリープフロッグからカウンターのバックエルボーを浴びせれば、竹下もリープフロッグからゼロ戦キックでお返しし、すぐさまプランチャでダイブした。

 その後、清宮が渡瀬相手にキッチリと反撃すると、原田がフットスタンプ、宮脇がフィッシャーマンズスープレックスなどを繰り出して試合をリードしていく。しかし、渡瀬も意地を見せて、宮脇にドロップキックを一閃。両者大の字になると、再び清宮と竹下が対峙した。

 先読み合戦で火花を散らすが、竹下がDDTで競り勝つ。だが、清宮も反転式のダイビングエルボーで挽回。先ほどのお返しとばかりにエプロンからのウルトラタイガードロップをぶち込んで拍手を浴びた。さらに、ミサイルキックを見舞うと、串刺しエルボーをズバリ。呼応した竹下が追尾して串刺しフロントハイキックを叩き込むと、互いにジャーマンを狙うがどちらも1回転して不時着。竹下がこん身のランニングニーで押し勝ったかと思われたが、清宮はカウンターのドロップキックで譲らなかった。

 ここで代わった原田は串刺しエルボー連打からランニングエルボーに繋げるも、竹下はブルーサンダーで黙らせる。ここがチャンスと、あとを受けた上野はダイビングボディアタック、ドロップキックで攻め立てた。竹下と渡瀬も加勢し、3人同時のドロップキックがさく裂。渡瀬のカーフブランディングから上野と竹下が時間差フロッグスプラッシュを投下する。

 上野は試合を決しようと裏投げの構えに入るが、粘る原田はエルボー合戦に持ち込む。そして、脇腹をカウンターのエルボーで3連続で射貫いた。上野は丸め込みを連発して場内を沸かしたものの、原田はニーアッパー、ローリングエルボーでねじ伏せ、最後は片山ジャーマンで3カウントをもぎ取った。

 決着がついたあとも宮脇と渡瀬は場外で大乱闘。勝ち名乗りを受けようと清宮がGHCのベルトを手にすると、竹下が襲撃してこちらも乱闘に。すぐに分けられて事なきを得たが、両軍の気持ちが爆発して遺恨を残した。

 試合後、清宮は「今日のところはノーコメントにさせてもらいます」と明言を避けたが、一方の竹下は「見てた人が、そして高山さんが『次は竹下と清宮のシングルマッチが見たいな』って思ってくれてたら、今日僕はこのリングに立った意味があると思っているんで。それは皆さんのご判断にお任せしますよ」とコメント。「団体同士でややっこしいなら、両方でやればいいですよ。2試合やればいいだけの話なんで。ノアさんでもやるし、DDTでもやってもらう。それでいいでしょ?」と対抗戦に積極姿勢を見せ、「まあ、すぐなのか、何年後かわかりませんけど、シングルマッチをやらないと意味がないと思います」と清宮との一騎打ち実現を熱望した。残る4選手も次なる戦いを希望しているだけに、今後の動きが気になるところだ。

【試合後の清宮&原田&宮脇】
――竹下選手とは初遭遇となったがどうだった?

▼清宮「今日は、今日のところはノーコメントにさせてもらいます」

▼原田「まあ、勝ったから言っておくけど、俺たちとまたやりたかったら、いつでもノアのリングに来い。俺たちはそっちに行かんぞ。俺たちとやりたかったらノアのリングに上がってこい。俺たちは逃げも隠れもせえへんからな」

▼宮脇「今日のところはキレイな試合をしようとはまったく思ってなくて。最後、場外乱闘でグチャグチャになったんですけど、負けたとはまったく思ってないです。内容と勝ち星、両方とも取ったと思ってます」

――高山選手への思いは?

▼清宮「僕は人生初のビッグマッチ、大田区総合体育館で、急きょ、高山さんと組ませていただいて。そこからアドバイスをもらったり、バスの中で話しかけていただいたりして、本当にお世話になりました。早く良くなることを心から祈ってます」


【試合後の竹下&上野&渡瀬】
▼竹下「DDTのチャンピオンとして、今日の試合の僕の中のテーマは確かに原田選手と…。僕が小学校の時からの付き合いなんで。10年以上の付き合いの中で、去年僕の欠場があったりして、カードが決まってたのに戦えなかったということも含めて、凄いドラマティックだったんですけど。その時、僕が欠場して代わりに出たのが上野で、その時にボコボコに行かれたんで。正直ね、試合前の時点でもう、上野には原田選手とガンガンいけって言ってました。で、渡瀬には宮脇選手とガンガンやってくれと。そうお願いして、役割分担をした上で、僕は清宮海斗一本に絞りました。まあ、見てた人が、そして高山さんが『次は竹下と清宮のシングルマッチが見たいな』って思ってくれてたら、今日僕はこのリングに立った意味があると思っているんで。それは皆さんのご判断にお任せしますよ」

▼渡瀬「試合前に、竹下に『宮脇をいってくれ』と言われたけど、最初にあっちは原田選手が出てきて。それでも、やっぱ感情が爆発してたから、自分にいかせてくれって、最初にいって。一発入れられてスイッチが入って、全員とやりたくなったけど、やっぱ最終的に言われてた宮脇。面白いから、俺が1人でノアに行ってもいいし、来るんならDDTに来てもいいし。いくらでも、どんだけでもバチバチいくよ、俺は」

▼上野「私はですね、内蔵と首が限界を迎えまして。今日は試合を楽しもうと思って来たんですけど、結果的には潰されてしまったんですが、非常に楽しく試合をさせていただいて。このTAKAYAMANIA、原田さんとまた試合ができて、この前、大阪で試合をした時に、『タイトルマッチしてもええんやぞ』って言ってもらえたんで、いつかしたいと思います。近日中に原田さんができれば」

▼竹下「やろうやろう。行ったらええ。で、団体同士でややっこしいなら、両方でやればいいですよ。2試合やればいいだけの話なんで。ノアさんでもやるし、DDTでもやってもらう。それでいいでしょ? 変な話、シングルマッチでやれたら、ノンタイトルでも何でもいいから。絶対そういうのを期待しているお客さん、いっぱいいると思うんで。清宮選手、なんか言ってました?」

――「今日のところはノーコメント」と

▼竹下「逆にメッセージがあるんじゃないですか。僕みたいにベラベラ喋らんと。今は僕が清宮選手の分まで喋りましたけど、逆に何か残せてたらいいなと思いますよ。その自信はありますね。まあ、すぐなのか、何年後かわかりませんけど、シングルマッチをやらないと意味がないと思います」

――TAKAYAMANIAに臨んだ心境は?

▼竹下「僕はさっき言ったように、去年の第1回も呼んでいただいてたんですけど、ちょっと欠場しちゃってて出られなかったんで。その分も…。変な話、2回分のファイティングスピリットを今日の試合にぶつけたつもりです」

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