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8/30【MASTERS】怒りの越中が蝶野に復帰要求 平成維震軍がTEAM2000成敗

『新体感ライブ Presents 武藤敬司プロデュース PRO-WRESTLING MASTERS』東京・後楽園ホール(2019年8月30日)
○青柳政司&越中詩郎&AKIRA&齋藤彰俊withザ・グレート・カブキvsスコット・ノートン&天山広吉&小島聡&ヒロ斉藤×with蝶野正洋

 平成維震軍がTEAM2000との総力戦に勝利。試合後、蝶野の襲撃を受けた越中だったが、ジャンピングヒップアタックで返り討ちに。試合前からこき下ろされて怒り心頭の越中は蝶野に復帰を要求した。

 かつて新日本を席巻したTEAM2000と平成維震軍が第4試合で激突した。蝶野率いるTEAM2000はMASTERS初参戦となるノートンに天山&小島&ヒロを加えた強力メンバー。対する維震軍は越中&AKIRA&青柳&齋藤にカブキがセコンドにつく布陣となる。この試合の前に蝶野は「おい、エッチュー。時代は令和だ! いつまで平成にこだわってんだ。俺たちTEAM2000が引導を渡してやる」と予告していた。

 ノートンたちに続いて最後に登場した蝶野はマイクを持つと、先輩レスラーには敬意を払ったものの、「プロモーターの武藤に文句が言いたい」と宣言。「今日の対戦相手、平成維震軍。格が違うんじゃねえか?」と言い放つと、TEAM2000勢を褒め立てて、反対に維震軍の面々をこき下ろした。さらに、TEAM2000のメンバーでもあるAKIRAに「こいつはなんであっちにいるんだ?」と疑問を呈すると、実況席にまで舌鋒を向け、最後はベテランになったTEAM2000メンバーの健康問題まで口にして場内を盛り上げた。

 続いて、怒り心頭の維震軍が入場。新日本時代に抗争を繰り広げた越中と蝶野が互いに挑発し合うと、越中と小島の顔合わせでゴングが打ち鳴らされた。いきなり気迫全開で張り手合戦に持ち込んだ越中は、ショルダータックルでなぎ倒されたものの、すぐにジャンピングヒップアタックをぶち込んで拍手喝采となった。

 序盤は互角の攻防が続いたものの、ノートンが登場すると試合は動き出す。齋藤が呼応して真っ向勝負を仕掛けるが、ノートンは衰えぬパワーを見せつけて、ボディスラムや逆水平をお見舞い。だが、小島が相手に代わると、齋藤は滞空式ブレーンバスターで歓声を巻き起こし、すかさず維震軍が総出で太鼓の乱れ打ちを繰り出した。

 負けじとテンコジも連係攻撃へ。連続モンゴリアンチョップから倒れ込み式ヘッドバットとエルボードロップの同時弾がAKIRAに炸裂する。ノートンが起き上がり小坊師式ラリアットを放てば、ヒロもニードロップを投下。再び入った小島はマシンガン逆水平、ダイビングエルボードロップを叩き込み、まるで元メンバーを制裁するかのように、AKIRAに集中攻撃を浴びせた。TEAM2000の連続攻撃も火を噴く。

 耐え抜いたAKIRAは延髄斬り、フライングラリアットで挽回。維震軍も連係攻撃に打って出る。齋藤の裏落とし、AKIRAのムササビプレス、越中のダイビングヒップアタックが立て続けにさく裂。小島を追い詰めた。だが、小島はコジコジカッターで振り払った。

 ここで蝶野が暗躍。ヒップアタックを狙った越中の足をすくって妨害すると、ここがチャンスとヒロがセントーンを青柳に連発した。しかし、今度はカブキがエプロンに上がって毒霧で援護射撃。直撃を受けたヒロを青柳が丸め込んで3カウントを奪い取った。

 試合後、怒りの蝶野が乱入。越中に殴りかかると、天山が羽交い締めにしたところにケンカキックを仕掛ける。が、先に動いた越中がヒップアタックをお見舞い。試合前から罵声を浴びせてきた蝶野にキッチリとお返しした。

 バックステージで越中は「ガタガタほざきやがって。ガタガタ言うんだったらリングに上がってこい! 蝶野!」と蝶野に復帰を要求。「あの野郎はドブネズミだ、この野郎! ぶっ潰してやる!」と吠えた。しかし、蝶野はそれに取り合わず、今宵の敗戦の原因がチームの調整不足とカブキの毒霧だと指摘し、次は自ら毒霧を吐いてやり返すと予告した。

【越中の話】「ガタガタほざきやがって。ガタガタ言うんだったらリングに上がってこい! 蝶野! ガタガタほざくんだったら、リングに上がってこい、この野郎! あの野郎はドブネズミだ、この野郎! ぶっ潰してやる!」

【試合後のノートン&天山&小島&ヒロ&蝶野】
▼蝶野「お疲れさん」

▼天山「俺たちTEAM2000はな、あんなクソボケの老人ホームから連れてきたみたいな、平成維震軍にやられるとはこれっぽっちも夢にも思わなかった! でもな、いつでもやってやるよ、もう1回! 平成維震軍、クソ食らえだ、バカヤロー!」

――越中選手が蝶野さんに復帰を迫っていたが?

▼蝶野「今日はリングの上でも説明したけれどど、TEAM2000のメンバー、レスラーとしての格はね、彼らとはハッキリと天と地の差ぐらいあるんだけど、ちょっとみんな調整不足だね。次はその辺の体調管理ももう少し試合に合わせてやれば、まったく問題はない。ただ、次はもし平成維震軍とやるんであれば、俺はカブキさん見習って、毒霧を今度は練習してくる。今日、負けたのは毒霧だけですよね?」

▼ヒロ「そう」

▼蝶野「それ以外はね。試合はこっちで全部ペースを握ってたし、テンコジが全部試合を組み立てて作ってくれてたんで、まったくなにも問題ない。あと、スコットも2年ぶりで。まったくそういうブランクは感じさせなかったし、逆にこれを機会にまたスコットにリングに戻ってきてもらって、ぜひ次のTEAM2000の時は。ただ、あの連中はいらないわ。どうせやるんだったら、武藤敬司。その辺のクラスの人間たちと当ててあげたいなと。小島は?」

▼小島「大丈夫です、元気いっぱいです」

▼蝶野「あと、ヒロさんが40周年っていうことで10月25日。この宣伝だけできれば、我々は充分ですよ。後楽園ホールで40周年の記念の大会がありますんで、そちらもぜひよろしくお願いします。以上です」

プロ格 情報局