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10/13【大日本】台風一過の聖地で伊東&ペイジ激勝 最侠タッグ準決勝進出

東京・後楽園ホール(2019年10月13日)
「2019最侠タッグリーグ」デスマッチブロック公式戦 蛍光灯&ガラスボードタッグデスマッチ ○伊東竜二&リッキー・シェイン・ペイジvsアブドーラ・小林&星野勘九郎×

 台風一過の聖地・後楽園ホールで、伊東&ペイジが小林&星野に激勝。クレイジーラヴァーズが待ち受ける最侠タッグリーグ準決勝進出を決めた。

 最侠タッグリーグデスマッチブロックは、すでに“クレイジーラヴァーズ"竹田誠志&塚本拓海組のブロック首位突破が決定。残るもう1席を懸けて、3勝2敗の“デスマッチ・ドラゴンダディーズ"伊東&ペイジ組と4勝1敗の“黄昏流星群・不惑の大砲コンビ"小林&星野組とが「蛍光灯&ガラスボードデスマッチ」で激突した。勝者チームがデスマッチブロック2位となり、11・26後楽園で行われる準決勝でクレイジーラヴァーズと対戦することになる。

 伊東&ペイジ組がいきなり先手。星野をロープに吊された蛍光灯に投げつけると、小林をニュートラルコーナーに設置されたガラスボードの餌食に。ガラスボードが砕け散り、場内は大きくどよめいた。ペイジが星野の持ち込んだブロック塀めがけてボディスラムをお見舞い。そこから2人は蛍光灯やブロック塀を巧みに使って一方的に星野を蹂りんする。そして、パイプイスを使ってリング上にガラスボードを固定すると、ペイジが星野を投げ飛ばしにかかった。

 ここで小林が急行し、ダブルブレーンバスターで逆にペイジをガラスボードに叩きつけて反撃へ。タッチをもらった小林は蛍光灯を使った頭突きやシャイニングウィザード、バカチンガーエルボードロップと猛ラッシュに打って出る。ペイジが蛍光灯を横向きにして小林の口に押し込んでも、自ら噛みちぎって雄叫び。ペイジと伊東は2人がかりで反攻したものの、それでも小林は止まらず、伊東にラリアットを振り抜くと、バカチンガーエルボードロップを落とした。タッチをもらった星野はブロック塀を倒れる伊東の上に置き、そこに袈裟斬りチョップ、エルボードロップ、セントーンと自らのダメージを気にせず連続投下する。カットに入ったペイジを小林とのダブルフライングショルダーで排除すると、なおも伊東に集中砲火。小林が残る蛍光灯を全て伊東に叩きつければ、星野は勘九郎カッターを敢行。小林がダイビングバカチンガーエルボードロップを放つと、続けて星野はダイビングセントーンの構えに。

 だが、ペイジが足に絡みついて阻止。分断に動いた小林を蹴散らすと、雪崩式ブレーンバスターを狙った伊東ごとペイジがパワーボムで投げ飛ばす合体技が完璧に決まる。好機を逃してなるものかと、ペイジのローリングエルボー、伊東のドラゴンキッカーが時間差でクリーンヒット。伊東はブロック塀で星野の頭部を痛打すると、最後はペイジのスワントーンボム、伊東のドラゴンスプラッシュが連続して決まり、星野を仕留めた。

 伊東&ペイジは4勝3敗でフィニッシュ。デスマッチブロック2位通過が確定した。マイクを持った伊東は「大日本プロレス、最侠タッグデスマッチブロック、今日で終わりました。我々、デスマッチドラゴンとデスマッチダディ、来月のトーナメント進出です!」と喜びの声をあげた。

 今回の後楽園大会は台風19号のため、開催が危ぶまれた興行だった。台風自体は前夜に通過し、天気は回復したものの、関東地方の被害は甚大。交通機関にも影響が残り、後楽園ホールに辿り着けない観客も多く、客足も鈍かった。そんな中でも白熱した戦いで場内を盛り上げた伊東は「本日お集まりの皆様、大変な中、よく来てくれました。ありがとうございます」と観客に感謝の言葉を投げかけた。

 「我々も大変だったんです、今日」と苦笑した伊東は「来週には大阪に行って、名古屋に行って、北海道に行って。帰ってきたと思ったら、今度は四国。戻ってきたら、今度は岩手。そして、両国大会…。さらには終わってもいろいろあります。また大阪に行ったり、名古屋に行ったり。そして、来月、ここに我々が帰ってきます」と準決勝が行われる11・26後楽園までの過酷な日程を明かした上で、「その時に、我々が狙うのはただ1つ!」と断言すると、ペイジが日本語で「ユウショウダゼ!」と続けて大会を締めくくった。

 バックステージでは「まあ、大変でした。うちらのチームは北海道から始まって、一気に約10日あまりで駆け抜けて。来月のトーナメント出場の切符を手に入れました」とホットした様子の伊東。ペイジから積極的にコミュニケーションを取ってくれたことで、チームワークにも磨きがかかっているという。

 準決勝で対戦するクレイジーラヴァーズには10・6札幌での公式戦で敗れているが、伊東は「何とか借りを返してやろうかなと。一騎当千の時にリッキーが2人に負けているので、それで攻略された感があります。逆に今回はうちらが攻略し返して勝ちたいと思います」とリベンジに前向き。その先にはストロングブロック覇者との決勝戦が控えているが、「毎回毎回パートナーが違う中で勝てなかったんですけど、今回はだいぶ手応えがあるんで。リッキーのパワーならストロング勢は屁でもない。岡林だろうが、浜が来ようが放り投げてやる。そんな気持ちです」と断言すると、ペイジも「イージー!」と笑顔を見せた。

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