10/21【新日本】アメリカでの興行規模拡大へ 現地法人「New Japan Pro-Wrestling Of America」を今年11月に設立
菅林直樹会長が21日、東京・目黒の新日本事務所で会見し、米国カリフォルニア州に新会社「New Japan Pro-Wrestling Of America Inc.」を今年11月に設立すると発表した。
今年4月にニューヨークの殿堂「マディソン・スクエア・ガーデン」に進出するなど、海外での興行開催が増加傾向にある新日本。海外事業の強化を図るべく、新会社をアメリカに設立することがこの日の取締役会で決議された。
その名も「New Japan Pro-Wrestling Of America Inc.」。新日本が100%出資による子会社で、今年11月に米国カリフォルニア州のLA道場内にオフィスを設立予定。代表者となるCEOには新日本の経営企画部長である大張高己氏が就任する。これまでは現地の団体に選手を派遣、あるいは現地の団体との共同開催の形を取ってきたが、今後は新会社による興行をアメリカ各地で行っていくことになる。大張CEOは「会社を設立して地域に密着して、そしてプロレスファンが特にアメリカのプロレスファンが日常、新日本プロレスを見られる。そんな体制づくりを進めていきたい。アメリカでも興行を軸にした、興行を起点にしたビジネス展開を大事にしていこうと考えています」と話し、アメリカ国内で新日本を今以上に浸透させていくつもりでいる。
日本国内における興行数は現状と変わらず、アメリカ国内での興行数をこれまで以上に増やしていく予定だ。「振り返りますと2018年だと1ケタだったと思うんですね。2019年は2ケタに上がっています。今年例えば12、3興行だとすると、来年はその倍ぐらいいけるかどうかを隣の菅林と話しているところでございます」と話した大張CEOは、いずれアメリカ各地でシリーズの開催も目指す意向を示した。そのためにもLA道場を拠点にした選手の発掘と育成も強化していく。
「日本のファンと同じように新日本プロレスを身近に感じられる。そんな形のビジネス展開をアメリカでも行っていきます」。そう大張CEOが宣言したように、現地法人の設立によって、新日本のアメリカにおける市場拡大が期待できそうだ。
[新会社の概要]
▼名称
New Japan Pro-Wrestling Of America Inc.
▼所在地
米国カリフォルニア州
▼役員
Chairman 菅林直樹
CEO 大張高己
CFO 西澤道昭
COO 手塚要
▼事業内容
北米におけるプロレスリングの興行等
▼資本金
400千USD(42584千円)
▼設立年月日
2019年11月(予定)
▼決算期
7月
▼出資比率
新日本プロレスリング株式会社100%
(注)資本金の円貨への換算は、1USD=106.46円(2019年9月末)を使用