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10/25【ドラディション】LEONAが1年3ヵ月ぶりに復帰 新井に逆転負けも「明日からまた生きていきます」

『DRADITION 2019 RAGING OUTLAW TOUR in TOKYO〜HIRO SAITO 40th ANNIVERSARY〜』東京・後楽園ホール(2019年10月25日)
○新井健一郎vsLEONA×

 LEONAが1年3ヵ月ぶりに復帰。新井に逆転負けを喫して、悔しさをあらわにしたが、「明日からまた生きていきます」と視線を前に向けた。

 LEONAは昨年7月に左足距骨を骨折。一時は選手生命も危ぶまれるほどの怪我だったが、負傷も癒え、1年3ヵ月ぶりに復帰することになった。奇しくも父・藤波も腰の負傷で、89年6月から90年9月まで同じく1年3ヵ月間を欠場している。対戦相手はベテラン・新井。両者は2017年4月の後楽園ホール大会で対戦しており、その時はLEONAが逆さ押さえ込みで勝利していた。

 緊張した面持ちでリングに入ったLEONAは選手コールに合わせて拳を突き上げると、序盤からアグレッシブに試合を展開した。新井とヘッドロックを取り合い、グラウンド戦で競り合うが、左足を気にする素振りはなく、何度もヘッドロックに固めてペースを掴む。

 再びヘッドロックを狙った場面で、新井はバックドロップを決めて逆襲するが、LEONAは焦らず、串刺し攻撃を自爆させると、ショルダースルーからサソリ固めの構え。父・藤波のライバルである長州力の技だけに、場内はドッと沸く。抵抗する新井にビンタをぶち込み、体勢を崩しながらも絞め上げた。

 一旦はDDTで切り返されるが、再度のトライでドラゴンスクリューがさく裂。逆さ押さえ込みは新井が髪を引っ張ったため不発に終わるが、LEONAはビンタ合戦に自ら持ち込む。さらに、ロープ際でショルダースルーを決めると、場外戦へ。血気盛んに新井を鉄柱に投げつけた。

 さらに、もう一度鉄柱ホイップを狙ったが、新井はそれを利用してリングに滑り込むと、慌ててリングに戻ってきたLEONAを逆さ押さえ込みでクルリ。まんまと3カウントを奪い取った。

 2年半前に勝利した逆さ押さえ込みで、LEONAが新井に逆転負け。肩を落としたLEONAだったが、客席から暖かい声援が飛ぶと、深々と頭を下げる。復帰できた安堵感と雪辱を許した悔しさ、その両方が混ざり合った複雑な表情を覗かせたLEONAは「新井選手に今回取り返されました。次…次は勝ちます。今日は負けた。再スタートとか関係ない。今日は負けました。この顔で今日はわかってください」と言葉少なだったが、「でも、明日からまた生きていきます」と視線を前に向けた。

 すでに10・27大阪、『ザ・デストロイヤー メモリアル・ナイト』11・15大田区への出場が決定済み。新井への雪辱を狙いつつ、LEONAの新たな戦いがスタートした。

【新井の話】「これでLEONAと1勝1敗だ。前回LEONAとやって、俺は逆さ押さえ込みで負けたけど、マスコミの皆さん、『何分何秒、勝者・新井健一郎、フィニッシュ・逆さ押さえ込み』って書いたら、あんたらセンスないぞ。今日のフィニッシュは“掟破りの逆・逆さ"だ。わかったか? 1勝1敗。だいぶスケールはちっちゃいけど、令和の名勝負数え唄。LEONA、何回でもやろうじゃないか。だけど、LEONA。何にもお前の技なんか通用しねえぞ。なぜなら、新井健一郎のやることなすこと、全てが“鮮やかに決まる技はナイフの切れ味"だからだ。いいか、“闇を裂いてドラディションのリングが俺を呼んでる"ぜ」

【LEONAの話】「1つ1つ…。新井選手に今回取り返されました。次…次は勝ちます。今日は負けた。再スタートとか関係ない。今日は負けました。この顔で今日はわかってください。でも、明日からまた生きていきます。ありがとうございました」

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