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12/14【金剛/NOAH】札止め金剛興行で5人に拡大 拳王が“あの場所"へ超特急宣言

『金剛興行 DIAMOND』東京・新木場1stRING(2019年12月14日)
○杉浦貴&清宮海斗&潮崎豪vs拳王&マサ北宮&稲村愛輝×

 ノアの反骨集団『金剛』の興行が新木場1stRINGで開かれ、350人超満員札止めを記録。清宮&杉浦&潮崎の超強力トリオとメインで熱闘を展開した拳王は、5人へと勢力拡大に成功した“新生・金剛"として、「あの場所」に向けた“超特急宣言"を放った。

 新生ノアの親会社・リデットエンターテインメントに反旗をひるがえし、ノアに今春誕生した反骨集団『金剛』。ノアとしての日本武道館帰還を口にし続ける拳王に対して、リデット社は“試練"を与え、「新木場を札止めにできれば“あの場所"への使用申請、できなければ拳王退団、金剛解散」の過酷条件を与えた。そして前売り段階見事に完売。350人超満員札止めとなった新木場メインで、“会社の犬ども"と自ら指名した清宮&杉浦&潮崎の超強力トリオと向き合った。

 拳王のテーマ曲『失恋モッシュ』を手掛けるGARLICBOYSのボーカル・PETAさん“生歌"披露するなかで登場。3人全員がこの日2試合目となったが、GHCナショナル王座戦を控える挑戦者・北宮と王者・杉浦が激しい肉弾戦を繰り広げれば、拳王は怨敵・清宮と緊張感あるスピーディな探り合いを展開した。

 試合はGHCヘビー挑戦を控える潮崎に動きを止められた稲村が捕まる展開となったものの、大ヨシキコールと持ち前のタフガイっぷりを発揮して乗り切ると、終盤には金剛が三位一体となって杉浦に集中砲火。北宮のカミカゼ→拳王のダイブ式ダブルニードロップ→稲村のボディプレス→北宮のセントーンの連続爆撃が決まって会場も大きく沸いた。

 だが、杉浦も沈まず。逆に投げ捨てジャーマンで稲村相手に逆転し、ランニングニーバットを乱れ撃つ。稲村も真っ向から受けまくってから立ち上がり、逆に強烈なフォーアームで杉浦にヒザを突かせたものの、強いナショナル王者はスプラッシュマウンテンを着地するや、カウンターの左ラリアットをズバリ。最後は北宮に見せつけるような予選スラムで3カウントを奪ってみせた。

 “敵地"金剛興行に乗り込んでメインを締めた杉浦は、逆に金剛勢に杉浦軍興行となる12・27後楽園大会への出場を要請。「これでチケット200、300伸びるんじゃないかな? 特に拳王。超大物を用意しとくから」と残して去っていった。

 残った拳王は「金剛興行なのに最後負けて、本当に悔しいな」と唇を噛んだが、「チケット200、300が売れるだと? あいつは他力本願なのか!? 俺たちは俺たちの力で、そしてここにいるクソヤローどもの力で、新木場1stRINGを超満員にしたぞ!? 杉浦軍は他の力を借りねえと何もできねーんだよ!」と叫んで大歓声。この日から新加入したジュニア部隊の仁王(Hi69)、覇王(さとうゆうき)を傍らに置きつつ、「これで分かっただろ!? これからのプロレスリング・ノアをダイヤモンドのように輝かせていくのは、5人になった金剛だろ?」と問いかけ、札止めの場内も金剛コールで染まった。

 「そして『超満員になった暁には…』の約束、忘れてねえからな。会社……いや、親会社のリデットエンターテインメントが『超満員になった暁には、あの場所に使用申請いたします』って言ったよな? 俺たちが行きたい、テメーらがいきたい“あの場所"へ、申請してくれてるんだろうな?」とリデット社にクギを刺し、「申請が通った暁には、あの場所で俺たち金剛が最後勝って締めたいと思うぞ」と誓って締めくくった。

 とはいえ、今夏N-1 VICTORYこそ拳王が制したものの、金剛としてはGHCタイトルには届かぬまま。この日の金剛興行でもメインで敗れた。

 バックステージで拳王は「今年金剛を結成して、ほぼ何一つ結果出てないよな。この悔しさは心の中に入れとくぞ。そして2020年、俺たちは5人になったんだ。勢力も拡大したんだ。俺たちはこれから本当にプロレスリング・ノアのリングに刺激を与えていく!」と“真の飛躍"を宣言したうえで、「今日見ただろ? 対戦相手。ノアの中枢にいるヤツらなのかもしれない。でもな、何も刺激ねえだろ! あんなヤツら、会社の敷いたレールの上でしか進めないヤツらを見てても、どこに刺激があるんだ? あんなヤツら、普通列車…良くて急行止まりだよ。俺たちは超特急で進んでいってやるからな!」と“超特急宣言"を放った。新生・金剛として目指し続ける“あの場所"へ。道なき道を猛スピードで駆け抜けて、方舟マットをダイヤモンドの輝きへと導くか。


【試合後の拳王ら金剛】
▼拳王「金剛興行なのに、負けちまったな…。2試合してたから負けた? そんなこと関係ねえんだよ。2試合しても勝つのが、本当の強さだろ? 今年金剛を結成して、ほぼ何一つ結果出てないよな。この悔しさは心の中に入れとくぞ。そして2020年、俺たちは5人になったんだ。勢力も拡大したんだ。俺たちはこれから本当にプロレスリング・ノアのリングに刺激を与えていく! そして! 来年は結果も残していくぞ! 今日見ただろ? 対戦相手。ノアの中枢にいるヤツらなのかもしれない。でもな、なんも面白くねーだろ! あんなヤツらがノアのトップにいても、何も刺激ねえだろ! 俺たちが刺激を生み出していく。あんなヤツら、会社の敷いたレールの上でしか進めないヤツらを見てても、どこに刺激があるんだ? あんなヤツら、普通列車…良くて急行止まりだよ。俺たちは超特急で進んでいってやるからな! 2020年は俺たちの超特急列車が進んでいく。そして! “あの場所"で俺たちが結果を残す!」

――仁王と覇王が入った経緯は?

▼拳王「そんなもん一つに決まってんだろ! 強い信念を持ってる。それだけだよ」

――過去のつながりどうこうではなく、未来を見据えての決断?

▼拳王「もちろん。俺はな、プロレスリング・ノアのリングをダイヤモンドのように輝かせていくことだけを考えてるんだ。あんな今日のメインに立ったような3人じゃ、何も輝かねえんだよ。俺たちが本当の刺激を生み出していく」

――あらゆるベルトを狙っていく?

▼拳王「おう。今のタッグチャンピオン、AXIZに存在感ってあるのか? あると思うか? あんなヤツらの存在感なんてな『居たのか』。そんなレベルなんだよ! あんなヤツらがベルトを持ってて、何が面白いんだ!? 俺たちが刺激あるリングにしていくんだよ。そしてノアのリングでも存在感ってモンを示していってやるよ」

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