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12/23【イケメン自主興行】師匠・船木が渡米前のイケメンに完勝エール「10年は帰ってこない方がいい」

『樋口壮士朗アワー みんながもっとイケメンを好きになる FWINAL』東京・新宿FACE(2019年12月23日)
イケメン七番勝負最終戦 ○船木誠勝vs黒潮“イケメン”二郎×

 イケメン七番勝負最終戦として船木との師弟対決が実現。完勝した船木は「絶好調のうちに海外行って最高の全盛期を迎えてほしいです。10年は戻ってこない方がいい」とアメリカへ渡るイケメンにエールを送った。

 9・17新宿大会以来3ヵ月ぶり3度目となったイケメン自主興行。2020年からイケメンがアメリカを活動拠点とするため、これが渡米前最後の大会となった。オープニングマッチでは「イケメン試練の七番勝負」最終戦として、イケメンと船木が師弟対決に臨んだ。七番勝負はイケメンがW-1所属時代の2016年1月にスタート。ウルティモ・ドラゴン、関本大介、グレート・ムタ、飯伏幸太ら錚々たる顔ぶれと戦ってきた。そしてこの日、イケメンが希望していた船木との最終戦が実現することになった。W-1時代に船木に弟子入りしたイケメンは“イケメン侍"なるタッグチームも結成。かつて船木から譲り受けた黄色のシューズ&レガースを着用し、渡米直前に師匠超えに挑んだ。

 イケメンコールで後押しされる中、イケメンは船木に圧倒されてしまう。グラウンドヘッドロック、ヘッドシザースで絞め上げられ、腕ひしぎ逆十字の餌食となりかける。何とか食い止めても、今度はチキンウイングアームロックに捕まって悲鳴を上げた。ショルダータックルでなぎ倒されるとヘッドスプリングで起き上がったものの、掌底でねじ伏せられた。

 船木が胸板へのローキックを連発するなど、今度は打撃の雨を降らせる。チキンウイングフェースロックで捕らえ、耐えるイケメンにローキック連打を浴びせてからクロス式アンクルホールドで足攻めを継続。逃れたイケメンもジャケット張り手で必死に反撃するものの、船木が掌底、ローリングソバット、ミドルキック連打で返り討ちにした。

 それでもイケメンはお株を奪う浴びせ蹴りをさく裂させて反撃ののろしを上げた。ジャケット張り手を連発し、串刺しジャンピングハイキック連打、アラビアンプレス、を立て続けにお見舞い。自分のリズムを作るようにコーナーで倒立し、ミドルキックを何発も浴びても、張り手と掌底の打ち合いで真っ向から渡り合った。

 終盤にはイケメンドライバーで攻め立てたが、掟破りの逆ハイブリッドブラスターは決められず。左右の掌底連打を浴びて防戦一方となったイケメンはミドルキックで何度もねじ伏せられてしまう。そのたびに「このまま終われねぇ」と意地で立ち上がったものの、ハイキックを食らって棒立ちになるとハイブリッドブラスターによって3カウントを聞いた。

 試合後もイケメンは大の字のまま。歩み寄った船木は握手を交わすと、イケメンに向かって拍手を送った。実はW-1退団から1年後に七番勝負最終戦の相手としてオファーされたが、「(イケメンが)一人前になってからやりたかった」と時期尚早と判断して断った。それが4年後に実現。「動きもいいし、アピールもうまいし、お客さんを引きつける魅力もありますからね。そういう意味ではおそらくアメリカ行ってもみんな好きになるんじゃないですか」と愛弟子を手放しで絶賛した船木は「カード発表なしでもこれだけ満員になったわけですから、今絶好調ですね。この絶好調のうちに海外行って最高の全盛期を迎えてほしいです。10年は戻ってこない方がいいですね」とエール。「もっと凄いレスラーになって帰ってきてほしいですね。そしたらもう一回やりたい」と今から再会の時を待ち望んでいた。

【試合後の船木】
――こういう形でイケメン選手との師弟対決が実現したが?

▼船木「楽しかったですね。こんなに早く呼んでくれると思わなかったんで。WRESTLE-1の時に自分が辞めて1年後ですかね。彼の七番勝負の相手でオファーきたんですけど、やっぱり一人前になってからやりたかったのがありましたので、10年かかってもいいんで来たらやってやるよと思ってました。だけど、意外と早くて4年ですか。4年でこんななったんで、ホントびっくりしましたね話きたときは」

――イケメン選手の成長は感じられた?

▼船木「それなりにうまくなってると思いますね。お客さんの前であれから3年、4年やってるんで。カード発表なしでもこれだけ満員になったわけですから、今絶好調ですね。この絶好調のうちに海外行って最高の全盛期を迎えてほしいです。10年は戻ってこない方がいいですね。35歳になったらホントにいい脂の乗ったレスラーになって帰ってきますよ。そしたらもう一回やりたい。もう一回」

――船木選手も海外遠征の経験があるが、その経験上、アドバイスするとすれば?

▼船木「臨機応変でその場その場で順応していって、吸収できるものは吸収して、消化して自分の形にして戻ってくればいいんじゃないですかね。海外のプロレスに合ってますから、全然問題ないと思います。あとはケガですね、ケガだけ。運動神経が凄くいいんで、今は体を鍛えるというよりは試合で運動してる感じで。そうじゃなくて、こんな時だからこそ、しっかりトレーニングして、年取ってもなかなか壊れない体を作っておくべきだなと思います。それだけです心配は。特に空中殺法やるんでよけいに心配ですね。途中でケガで帰ってきたりしないように、まず3年しっかり体鍛えて、中邑選手も5年じゃないですか。あんな感じで5年でちょうどたぶんいい形に流れに乗って、そこから5年ですね。ホントにピークを迎えて。で、帰ってきてもまだ35ですからね。ホントに自分の運と与えられた今の状況をしっかり味わって消化して、青春して生きてほしいですね」

――やはりケガが一番心配?

▼船木「体をしっかり鍛える。運動神経がいいんでトレーニングを率先してやらないタイプ。いずれは衰えてきますので、若い時にしっかりやっておけば衰えも遅いですからね。長くしたいんだったら今からしっかり体鍛えておかないと。そう思います。それだけですね。あとは本人の自由で。動きもいいし、アピールもうまいし、お客さんを引きつける魅力もありますからね。そういう意味ではおそらくアメリカ行ってもみんな好きになるんじゃないですか」

――10年後の再会が楽しみだと?

▼船木「もっと凄いレスラーになって帰ってきてほしいですね。もう自分を前にしても臆することなく。それが願いですね」

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