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12/30【OWE】新世代エース対決実現 竹下がT-Hawkを熱戦撃破 「20代で盛り上げるために何度でも」

『OWEvs日本プロレス軍』東京・後楽園ホール(2019年12月30日)
○竹下幸之介vsT-Hawk×


 竹下が熱戦の末にT-Hawkとの新世代エース対決に勝利。「僕たち20代で盛り上げるためには何度でも戦います」とT-Hawkとの続きを見据えた。

 11・28新宿大会に竹下がALL OUTのメンバーとともに現れ、後楽園大会参戦をアピール。T-Hawkとの一騎打ちが実現することになった。T-Hawkは前WRESTLE-1王者で、竹下は前KO-D無差別級王者。#STRONG HEARTSとDDTの新世代エース対決を迎えた。

 まずはT-Hawkが離れ際の逆水平で先制打を放つ。タックル合戦も競り勝ち、逆水平を何発も打ち込んで竹下を場外に吹き飛ばすと、追いかけて高速ブレーンバスターを敢行。主導権を握ったT-Hawkはエルボー連打、起き上がり小法師式逆水平と打撃で攻め込み、DDTで突き刺す。クロス式キャメルクラッチで絞め上げた。さらに逆水平を連発し、右ストレートをぶち込んだ。

 一方的な展開が続いたが、竹下もゼロ戦キックを放って反撃ののろしを上げた。場外に転落したT-Hawkにプランチャを発射し、エプロン上でバックドロップを敢行。腰を痛打したT-Hawkをシュミット式バックブリーカー、逆エビ固めでもん絶させ、エルボーを連発するなど腰にピンポイント攻撃を浴びせ、旋回式ブルーサンダーで攻め込んだ。

 ジャーマンはT-Hawkが阻止し、逆水平を連発して巻き返しを図る。ブレーンバスター合戦を制し、竹下が反撃を狙ってもパワーボムで叩きつけて阻止。コーナーに上がった竹下を逆水平で叩き落とし、雪崩式ブレーンバスターで引っこ抜く。ケルベロスを竹下がキャッチすると逆水平とエルボーの打ち合いに。意地の打ち合いは互角に終わり、T-Hawkがケルベロス、ニーアッパーをぶち込めば、竹下もランニングニーで徹底抗戦。ラリアットで追撃すると、T-Hawkも後頭部へのケルベロスで応戦してダブルダウンとなった。

 先に立ったT-Hawkがナイトライドを仕掛けたが、竹下はアゴ砕きで切り返す。高木三四郎ばりのスタナーをさく裂させて中指を突き立てると、ランニングニー、垂直落下式ブレーンバスターで一気呵成。フロッグスプラッシュを自爆させたT-Hawkが延髄ケルベロスで反撃し、BTボムを敢行したが、竹下は3カウントを許さない。エルボーと逆水平のラリーをローリングエルボーで制したが、T-Hawkもカウンターのケルベロスをぶち込んで譲らず。ナイトライドを爆発させた。

 勝負あったかに思われたが、竹下は3カウント寸前で肩を挙げた。ラリアットを前後から連発すると、ジャーマンで投げて逆転。もう一発ラリアットを叩き込むと、T-Hawkも1カウントで返す意地をみせたが、竹下はシットダウン式ラストライドを豪快に決めて追い討ち。左右の張り手連打を浴びせ、T-Hawkが逆水平で抵抗しても、フルスイングのエルボーでねじ伏せると、ジャーマンで引っこ抜いて3カウントを奪った。

 熱戦の末、竹下がT-Hawkとの新世代エース対決に勝利。紙一重の差だったが、勝利を得る原動力は意地だった。「意地っていう点だけにおいては、実際ホームはT-Hawk選手ですから、向こうの意地があると思うんですよ。じゃあ、なんで僕が勝ったかっていうと、エリートにはエリートの苦労があるよっていう。アスリートにはアスリートの苦労があるっていうものですかね。それで僕は勝ったかなと思います」と勝因を自己分析。「T-Hawk選手もOWEを背負って、僕もDDTを背負って今日は来たんで。文化も違う。スタイルも違う。それが交わって戦いになるからこそ、プロレスは面白い」とプロレスの素晴らしさを再認識することもできた。

 「T-Hawk選手は20代後半か。僕は24ですけど、もうそろそろさすがにプロレス界、20代だけで盛り上げれるようにしていかないといけない」。そう責任感を燃やす竹下は、「今後のプロレス界、2020年のプロレス界を盛り上げていくのは僕たちだと思っているんで。盛り上げるためには何度でも戦います」とT-Hawkとの続きを見据えた。試合後、拒まれたものの握手を求めたのは、その思いの表れだった。

【試合後の竹下】
――意地の張り合いのような戦いになったが?

▼竹下「そうですね。意地の張り合いで。別に今日僕が最後勝ったから、DDTの勝ちとか、#STRONG HEARTSの負けとか、そういうことではなくて。正直、意地っていう点だけにおいては、実際ホームはT-Hawk選手ですから、向こうの意地があると思うんですよ。じゃあ、なんで僕が勝ったかっていうと、その意地が逆手に出たというか。逆の効果とは言わないですけど、僕もDDTでは17歳でデビューした時からプロレス界の未来だって、THE FUTUREだって言われて、背負っているものがあって。CIMA選手は僕のことをアスリートとかって言って、周りもエリート、エリートって言いますけど、エリートにはエリートの苦労があるよっていう。アスリートにはアスリートの苦労があるっていうものですかね。それで僕は勝ったかなと思います。だから、T-Hawk選手もOWEを背負って、僕もDDTを背負って今日は来たんで。文化も違う。スタイルも違う。それが交わって戦いになるからこそ、プロレスは面白いなと思うんで。今日は改めてプロレスの面白さ、楽しさを思い出すことができました。T-Hawk選手ありがとうございました」

――今後も機会があればまたT-Hawk選手と?

▼竹下「もちろんです。T-Hawk選手は20代後半か。僕は24ですけど、もうそろそろさすがにプロレス界、20代だけで盛り上げれるようにしていかないといけないと思っているんで。30代、40代、50代の選手、60代の選手がいてこそ、今僕たちはこうやって試合できてますけど、もう今後のプロレス界、2020年のプロレス界を盛り上げていくのは僕たちだと思っているんで。盛り上げるためには何度でも戦います」

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