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12/31【RIZIN】朝倉海ごう沈、ケイプ新王者に 令和最初の大みそ日は衝撃幕切れ

『RIZIN.20』さいたまスーパーアリーナ(2019年12月31日)
バンタム級タイトルマッチ RIZIN MMAルール(61.0kg)※肘あり ○マネル・ケイプvs朝倉海×

 ケイプの強打に朝倉海がごう沈。ケイプが第2代バンタム級王座に輝き、令和最初の大みそ日決戦は衝撃的な幕切れとなった。

 日本の格闘技界で今最も注目を集めている男が朝倉海だ。昨年大みそ日にキャリアで唯一黒星をつけられたムン・ジェフンに雪辱すると、今年8月には堀口恭司を1R68秒でKO。一気にRIZINの主役となった。当初は堀口とのタイトル戦が予定されていたが、堀口が右ヒザを負傷して欠場。ベルトも返上に。そこで、新王者決定戦に出場することになった。対戦相手のケイプとは昨年5月に肌を合わせて判定勝ち。朝倉は自信を持っていたが、今年2連続で快勝し、リベンジに燃えるケイプの勢い本物だった。

 兄の未来がセコンドにつく中で冷静に試合を進めた朝倉は、タックルをキッチリと切ると、ケイプが仕掛けてきた打ち合いに応じ、拳を交錯させる。至近距離でパンチを打ち合うスリリングな攻防が続くが、互いにクリーンヒットを許さない。ならばとケイプは1R終了間際にバックブローから前に出て連打を浴びせた。

 2Rに入ると、ケイプがアクセルを踏む。距離を詰めると、ショートレンジの右ストレートを一閃。崩れ落ちた朝倉に暴風雨のようなパウンドを振らせる。何とか距離を作った朝倉だったが、ケイプの連打は止まらず、朝倉を一気に仕留めた。

 勝利したケイプは実況席で見守っていた堀口の額にキス。勝利者インタビューでは「ミナサン、カッタヨ!」と日本語で絶叫した。「なんて幸せなんだろう。この日が来ると信じていました。絶対に王者を獲ると信じていました。皆さんの前でバンタム級王者になりました。皆さんありがとう」と喜びを爆発させ、「皆さんの応援があったから達成できたと思います。日本が大好きです。ずっと日本にいたいと思います。もう心は日本人です」とまで言ってのけた。

 ケイプのベルト戴冠と結末を受けて、早くも動いたのが堀口だ。ケイプには2017年の大みそ日に破っているだけに、ベルトを取り戻したいという思いは強い。年越しのセレモニーでマイクを持つと、「自分が思うのは全て自分のストーリーだと思っているので、しっかりベルトを獲りに。(怪我を)治して、来年獲りにいきます」とベルト奪還を予告。他のライト級の面々も新王者包囲網を形成し、敗れた朝倉も「もちろん負けたままで終われないんで、必ずもっと強くなって、リベンジしたいと思いますし、必ずベルトを巻きたいと思います」と雪辱を誓っていただけに、2020年のバンタム級戦線は「誰がケイプを止めるのか?」がテーマになりそうだ。

【試合後の朝倉】
――試合の感想は?

▼朝倉「とにかく勝つつもりで、勝てると思って試合に臨んでいたんで、本当にただただ悔しい気持ちでいっぱいです」

――対戦相手の印象は変わった?

▼朝倉「対戦してみて、パンチに対する反応とかもよくて。自分の中で想定外の部分とかもあって、自分の動きが悪かったのもあるかもしれないですけど、思ったより動けなかったんで。本当に強かったですね、ケイプ選手が」

――今後の展望は?

▼朝倉「今回の試合で凄い自分の弱い部分というか、課題が見つかったので。落ち込んでてもしょうがないんで、しっかり映像を見返して、反省する部分はしっかり反省して、もっと強くなれるように頑張ろうかなと思ってます」

――先ほど未来選手が大振りになっていたと話していたが、自分ではどう思う?

▼朝倉「試合を見返せてないのでわからないですけど、やっている感じで凄い力んでいるなという感じは自分でもありました。やっぱりパワーが凄いあったので、倒さなきゃというので力んじゃったのかもしれません」

――一発もらうまでは自分のペースでプラン通りに進んでいた?

▼朝倉「そうですね。最初からプラン通りには進められていたんですけど、思ったより反応がよかったというか。あとは向こうの打撃が上手かったですね」

――油断はなかった?

▼朝倉「油断はなかったつもりですけど、やっぱりこの2戦でああいう勝ち方をして、自分ではないつもりだっったんですけど、こういう結果がでて、多少はあったのかなという。過信していた部分もあるのかなと思います」

――ケイプ選手へのリベンジは?

▼朝倉「もちろん負けたままで終われないんで、必ずもっと強くなって、リベンジしたいと思いますし、必ずベルトを巻きたいと思います」

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