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1/4【NOAH】清宮ついに陥落…潮崎GHCヘビー奪取で「これがノアだ!!」 聖地沸騰の大激闘

『Day1 NEW SUNRISE』東京・後楽園ホール(2020年1月4日)
GHCヘビー級選手権試合 ○潮崎豪vs清宮海斗×

 若き王者・清宮ついに陥落――。ノアの新春後楽園大会で潮崎が聖地沸騰の激闘の末に、3年半ぶり4度目となるGHCヘビー級王座戴冠に成功。東京ドームに隣接する後楽園で「これがノア、これが日本一世界一の闘いです!」と叫んだ。

 “エースの星"のもとに生まれた両雄によるGHC戦が、新日本・東京ドーム大会と真っ向勝負となったノア新春後楽園大会のメインを飾った。

 潮崎は緑基調のガウンと、緑基調のロングタイツにコスチュームチェンジして登場。ノアを背負う覚悟が際立った。その決意を感じ取ったのか、場内の声援は常に潮崎が優勢。清宮が右腕殺しに出ても、潮崎が反撃に出ても、シオザキコールがその背中を押した。

 観衆の思いに応えるように、潮崎も前方落下式の雪崩式ブレーンバスターやトップロープ超えのノータッチトペといった大技を敢行したうえで、田上明さんのダイナミックボム、師匠・小橋建太さん譲りの逆水平やラリアットを、三沢光晴さん譲りの緑のコスチュームをまとって繰り出して“ノアの系譜"が乗り移ったかのようなファイトをみせた。

 徹底的に譲らない清宮も鋭いドロップキックや、急角度ジャーマン、前方大ジャンプ式の裏DDTといった自らの防衛ロードを支え続けた大技で応戦。潮崎が放ったムーンサルトも自爆させると、清宮がエルボー、潮崎がラリアットで正面衝突し続けて、試合は限界突破の消耗戦に突入した。

 先に決定機をつかんだのは清宮だった。潮崎の豪腕ラリアットをことごとくカウンターのドロップキックで撃ち抜くと、潮崎のリミットブレイクも変型エメラルドフロウジョンで切り返す。そしてタイガースープレックスホールドで固めて、シオザキコールを送っていた場内も深い溜め息に包まれた。

 だが、潮崎はギリギリでキックアウト。場内は重低音ストンピングと大シオザキコールに塗り替わる。逆に豪腕ラリアットを発射だ。清宮もすかさず立ち上がって意地をむき出しにしたが、ならばと潮崎は豪腕を振り回すハンマーパンチを乱打。清宮もフラフラになりながらも泥臭く頭突きを叩き込んだものの、潮崎は仁王立ちで受け止めて逆にショートレンジの豪腕ラリアットをズバリ。清宮も何とか肩を上げて場内の熱気もピークに達したものの、潮崎は死力を振り絞ってコーナーに上がると、美しい孤を描く滞空時間の長いムーンサルトプレスを投下し、大合唱とともに3カウントが数えられた。

 ついに若き王者の清宮が陥落。潮崎が約3年半ぶり4度目の返り咲きを果たした。特別立会人の師匠・小橋建太さんから金色のGHCヘビー級ベルトを受け取った潮崎に、さらなる大シオザキコールが降り注いだ。

 一方で清宮が力なく花道を下がると、場内は一転して大カイトコールに。両雄への大コールが、ドームに勝るとも劣らぬ熱闘をつむいだ、何よりの証だった。

 感極まった表情でマイクを握った潮崎は「俺が……俺がノアだ!!!」と叫び、続けて「これが…これがノアの闘いです!」とも叫んで、ノアの誇りをむき出しに。この日ドームではなく、後楽園を選んだファンも、この日一番のシオザキコールで応えた。

 ノア“出戻り"の十字架も背負い続けてきた潮崎だが、昨年、中嶋とのAXIZを通じて支持を固め、この日は完全にノアファンの期待を背負って闘った。「やっといろいろ…迷ったりもしたけど、ノアに帰ってこれた!」と実感した新王者は、「ここがノア、これがノア。これが日本一世界一の闘いです。これがみんなの…ノアのパワーです! このまま世界に持っていきましょう!! ありがとう!!!」と胸を張って“1・4後楽園大会"を締めくくった。

 ノア旗揚げ20周年イヤーの舵取り役としての重責も背負う。「この重み、この責任。ノアの20年、俺は15年。いろいろあったけど、俺はこのノアで、愛するノアで、“最後まで"闘っていきます」と生涯ノア宣言も飛び出した。

 「ベルトの重みを感じてます。あいつがいなかったら、チャンピオンの清宮海斗がいなかったら、このベルトがここまで輝くこともなかったし」。清宮が目指し続けた新しい景色を引き継ぎつつ、温故知新の第4次潮崎政権が幕を開けた。


【試合後の潮崎】
――ものすごいシオザキコールだった

▼潮崎「みんなの声があったからこそ、みんなの声援があったからこそ、今日はみんなのおかげで、このベルトが俺の腰に巻かれてると思います。本当にありがとう。リング上でも言った通り、これがノア。この闘い、この一体感。それこそがノアのプロレスですよ」

――清宮もノアを背負う覚悟があったが?

▼潮崎「そうだね。だからこそ、だからこそ! ベルトの重みを感じてます。あいつがいなかったら、チャンピオンの清宮海斗がいなかったら、このベルトがここまで輝くこともなかったし」

――20周年イヤーを背負っていくことになるが?

▼潮崎「この重み、この責任。ノアの20年、俺は15年。いろいろあったけど、俺はこのノアで、愛するノアで、“最後まで"闘っていきます」

――後楽園に来て良かった!というファンの声も聞こえたが?

▼潮崎「その闘いもあったね。そう言ってもらえるだけで、俺たちは次の闘いへ行ける。みんなの思いを叶えるためにプロレスリング・ノア、闘い続けますよ!」

プロ格 情報局