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1/13【大日本】兵頭が初の神谷超え 岡林&火野と6人タッグトーナメント制覇、一騎当千出場を熱望

『BJW WORLD IS NOT ENOUGH〜6人タッグトーナメント準決勝&決勝戦』東京・後楽園ホール(2020年1月13日)
BJW WORLD IS NOT ENOUGH〜6人タッグトーナメント〜決勝戦 ○兵頭彰&岡林裕二&火野裕士vs橋本大地&野村卓矢&神谷英慶×

 兵頭が初の神谷超えを果たし、岡林&火野と6人タッグトーナメントを制覇。試合後、兵頭は3月に開幕するシングルリーグ戦・一騎当千への出場を熱望した。

 「BJW WORLD IS NOT ENOUGH〜6人タッグトーナメント〜」はこの年末年始に初めて開催された16チーム参加のトーナメント。大日本でインフルエンザが流行したため、欠場や不戦勝など不測の事態に見舞われたが、遂に決勝戦が行われた。“Wユージ"岡林&火野が急成長中の兵頭と合体。決勝まで勝ち残り、ストロング王者・大地と次期挑戦者の野村に神谷を加えたトリオと激突した。

 デビュー2年目の兵頭は今回のトーナメント戦で勝ち上がるたびに成長を遂げ、岡林&火野からも信頼されるようになった。準決勝の#STRONG HEARTSとの対戦でも豪快なスピアーで勝利をアシスト。観客の声援も味方につけたが、決勝の序盤では大地組の総攻撃に遭い、苦しい戦いを余儀なくされた。

 それでも兵頭は自力でキッチリと反撃すると、あとを受けた岡林が怒とうの巻き返しに転じる。ハイテンションで大地を圧倒的なパワーで攻め立てる。火野もそれに続いた。神谷相手にショルダータックルや逆水平で真っ向勝負を繰り広げ、大地&神谷を両腕フライングラリアットで吹き飛ばす。一気に神谷に対して岡林とサンドイッチラリアットを連発し、岡林のパワーボムから火野のフロッグスプラッシュに繋げる必勝パターンに持ち込もうとするが、大地が急行して阻止した。

 そこに突っ込んだのが兵頭だ。両腕スピアーで大地&神谷を吹き飛ばして火野を救出すると、自ら手を伸ばしてタッチを志願し、リングに飛び込んだ。バックフリップ、セントーンと躍動感溢れる攻撃を神谷に浴びせると、張り手合戦でも渡り合う。大地のファルコンアロー、神谷のダイビングエルボーを立て続けに食らってピンチを迎えるが、ショルダータックルや垂直落下式ブレーンバスターをもらっても粘りに粘って自力でキックアウト。逆転のチャンスを待った。

 ゲキを飛ばしながら岡林がリングに飛び込むと、あうんの呼吸で応えた兵頭は神谷のラリアットを空転させてバックに回り込む。そして岡林のほうに押し込むと、岡林はこん身の逆水平を一閃。苦もんする神谷の不意を突くように、兵頭はスピアーを突き刺した。神谷はフォールをギリギリで返したものの、止まらない兵頭はさらに全身全霊のスピアーをズバリ。強引に押さえ込んで、先輩・神谷から値千金の3カウントを奪い取った。

 神谷超えを果たした兵頭が歓喜の6人タッグトーナメント制覇。岡林&火野も倒れる兵頭に駆け寄って、勝利を祝福する。場内は兵頭コールに包まれた。マイクを持った岡林は「兵頭。本当に今日はありがとう。凄かった。助けられました」と後輩を称え、「今日は心から嬉しい。本当に嬉しい」と喜びの声をあげた。火野は昨年の台風で地元・千葉が被害に遭った際に、大日本プロレスの面々とそのファンが支援してくれたことに改めて感謝し、「自分はZERO1という他団体の人間ですけども、大日本プロレスがホンマに大好きです。裕二、兵頭君、そして登坂さん、これからも大日本プロレスとZERO1で日本プロレス界を盛り上げていきましょうよ」と呼びかける。そして、最後は今日の主役・兵頭が締めることに。

 兵頭は「6人タッグトーナメント優勝したぞ! まずはたくさんの声援を送っていただいたお客様、そして一緒に戦ってくれた岡林さん、火野さん、ありがとうございます。皆さんのおかげで優勝することができました」と感謝の思いを口にし、「でも、次は自分が1人でどれだけやれるか試してみたいです。次、ストロングの一騎当千がありますよね? それに自分を出してください」とシングルリーグ戦へのエントリーを猛アピール。最後は「今、自分は絶好調です。この調子で一騎当千に出て、かき回してやりますので、皆さん、これからも応援よろしくお願いします。本日はありがとうございました」と自信に満ちあふれた言葉で後楽園大会を完璧に締めてみせた。

 「今回、火野選手と岡林選手と組ませていただいて、とても成長できたと自分でも思います。でも、まだまだこれからなんで。このまま今の自分に満足しないように、ドンドンドンドン上を目指していきます」とバックステージで目を輝かせた兵頭。一騎当千でさらに先輩超えを果たし、ストロングBJの頂点を目指す構えだ。

【試合後の岡林&火野&兵頭】
▼岡林「やりました」

▼火野「優勝や、優勝」

▼兵頭「本当にありがとうございます。戦って、もちろん凄く頼もしかったですけど、今度はシングルで対角線に立って試合をしたいですね」

▼火野「そういう風にしてね。裕二ともこの前、試合をしてるし、こうやって組んでも強い。そのままシングルで戦ったら、また燃え上がる。そうやって盛り上げていこうよ。ホンマにこのトーナメントでこの2人と組めて自分はよかったと思うし、兵頭君の成長を見れたのと同時に、自分もホンマに成長したと思います。2人ともありがとうございました。今後とも盛り上げていきましょう」

※火野が去っていくと

▼岡林「本当に組んでも戦っても盛り上げていきたいし、また火野裕士選手とも戦いたい。この間のリベンジもしなきゃいけないし。それから兵頭。一騎当千、必ずたぶん出場…マイクのあの気持ちのまま伝わったと思うから、できると思う。来たら、俺も容赦せんから。思いっきりやり合おうな。思いっきりやり合います。今日も正直助けられた。裕士にはもちろん、兵頭にも助けられた、本当に。前も言いましたけど、若い人たちの成長は本当に速い。俺も負けていられないですよ。負けてられない。一騎当千、兵頭が行きたいって言ってますし、他にもいっぱいいますし。青木もヘビーに行きたいって言ってますし、楽しみと言ったらあれですけど、負けられないですね。絶対これは俺も。今日は本当にありがとう。盛り上げていこう」

▼兵頭「お願いします。やっていきましょう」

――兵頭選手は神谷選手に勝利した。かなり大きいことだと思うが?

▼兵頭「そうですね。大きな1勝だと思うんですけど、これが当たり前になるように、これからもっともっと練習して、ドンドンドンドン強くなっていきたいと思います」

――今回はインフルエンザなどがあった中での戦いだったが、これを制してみて、トーナメント全体を振り返ると?

▼岡林「12月30日から欠場者が出まして。で、年が明けて、1月2日も欠場者が出たんですけど、本当にみんなが一致団結して。戦いだけど、1つの団体でやっているから、やっぱり気持ちは一緒だと思います。今、俺らがやらなきゃ誰がやるという気持ちでみんなが1つになって、ここの年末年始はできたと思います。本当にこの気持ちがあったら、上に行けるんじゃないですかね? この気持ちを持って、集中していったら、上に行けます」

▼兵頭「今回、火野選手と岡林選手と組ませていただいて、とても成長できたと自分でも思います。でも、まだまだこれからなんで。このまま今の自分に満足しないように、ドンドンドンドン上を目指していきます」

▼岡林「本当に切磋琢磨ですね。デスマッチもガンガンやってますんで、ストロングもそれに負けないように頑張って。お互い切磋琢磨してやっていきます」

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