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1/21【全日本】岩本&TAJIRIの相手はイサミ&阿部、「ジェイク&吉田vs暴走大巨人」も 陣プロデュース興行2・6新木場追加カード決定

 ジェイク・リー、野村直矢、岩本煌史、阿部史典が21日、神奈川・横浜市の全日本事務所で会見し、2・6新木場大会『陣プロデュース興行 GROWIN'UP vol.23』の追加カードを発表。「ジェイク・リー&吉田綾斗vs諏訪魔&石川修司」、「岩本煌史&TAJIRIvs木高イサミ&阿部史典」など全6試合が決まった。

 昨年暮れに結成された陣 JINによる初のプロデュース興行が2・6新木場で開催される。1・18千葉大会で阿部史典、1・19春日部大会で吉田綾斗がそれぞれ加入したばかりの陣 JIN。大会には5人のフルメンバーが参戦し、ここでしか見られないカードが実現する。

 すでにグラップリングマッチ「野村直矢vs関根“シュレック"秀樹」(特別レフェリー・佐藤光留)が発表済みだったが、この日は新たに5試合が追加決定。全6試合が出揃った。今大会でタッグマッチに出場すると宣言し、「パートナーは心に決めた人がいる」としていた岩本は、2018年8月のJr.TAG BATTLE OF GLORYに優勝したTAJIRIとの“ひと夏のかげろう"を復活させる。対戦相手は陣 JIN加入時に岩本との対戦を希望したスポルティーバ時代の後輩・阿部。岩本が「俺が探しとくよ。お前にも関係があって俺にも関係がある人。そして俺が戦いたい人」と宣言していた阿部のパートナーはイサミに決まった。イサミは阿部が所属するBASARAのトップ。岩本もかつて騎馬隊なるユニットの一員としてBASARAに参戦していたことがあり、自身の言葉通り二人にとって縁深い選手となった。

 今回、岩本がTAJIRIとのタッグを希望したのは理由がある。2年前のTAJIRIとの出会いは岩本にとって大きな刺激となった。すぐそばで多くを学び吸収。「僕が東京の方に拠点を移してからの師匠と言ってもホントにおかしくない存在」というほど慕っている。「当時の僕のスキルが全然、TAJIRIさんに追いついてなかったのをTAJIRIさんが目いっぱい引き上げてくれた」と2年前を振り返った岩本は「そのTAJIRIさんと久々に組んで自分がどれぐらい成長できてるのかっていうのを隣で感じてもらえれば」との思いで師と同じコーナーに立つつもりだ。

 対する阿部も希望した先輩・岩本との対戦が実現することになって燃えている。パートナーが頼れるBASARAの大将・イサミとあって、「TAJIRI&岩本組も曲者なんでしょうけど、自分とイサミさんの方がよっぽど曲者」と自信満々。TAJIRIへの苦手意識を口にしながらも、「そこはイサミさんと我々の経験値と信頼関係というもので必ず上回れる」と確信している。そのTAJIRIから多くを吸収しているのが岩本。11・21後楽園での世界ジュニア王座決定トーナメント1回戦では接戦の末に敗れはしたものの、阿部は「倒せない相手ではないのかなって。自分自身、別に調子に乗ってるとかじゃなくて、勝機はあった」と好感触をつかめた。「チームに入るとどうしてもなかなか戦う機会が減ると思う」との懸念もあるだけに、「やはり超えたい人でパッと浮かぶのが岩本さん」とここで打倒・岩本を遂げるつもりだ。

 リーダーのジェイクは新加入した2AWの吉田と越境タッグを結成。現世界タッグ王者・諏訪魔&石川の暴走大巨人とノンタイトル戦で対決する。これが陣 JINとしての初陣となる吉田が「メンバーと一緒に戦ってみたい」と希望し、「せっかくならノンタイトルだけど日本で一番強いタッグチーム、頂に挑戦してやろうじゃないか」と組んだ一戦だ。このカードを伝えたところ、吉田も「ぜひやらせてください」と燃えているという。ジェイクも諏訪魔&石川に「でかくて強くて人気もあって。そんな二人が今、僕は全日本を一番盛り上げている」と一目を置きつつ、「だからこそ僕はそれを超えなきゃいけないと思っているし、それができると思っている」と豪語。記念すべき陣興行第1弾のメインで世界タッグ王者狩りを果たし、ベルト挑戦につなげる構えをみせた。

 野村は柔術の強豪・シュレックとグラップリングマッチで対決する。昨年から格闘技ジムに出稽古しているという野村の希望で実現する一戦だ。そこには野村のチャレンジ精神が見え隠れ。「相手はホントに日本で一番強いんじゃないかって自分は思う」とシュレックに敬意を表した野村は、「その男に自分が1年間やってきたスキルでどれだけできるかっていうのを自分が体感してみたい」との構えで臨む。もちろん、ただの力試しで終わるつもりはなく、「やるからには僕は一本、関根シュレックという強い男から一本獲りたい」と豪語。そのために得意としているという腕関節に磨きをかける構えをみせた。

 同大会には小仲=ペールワンの特別参戦も決定。全7試合が並ぶ予定だ。なお、同大会のチケットは指定席(4000円)が完売となり、最前列席(7000円)が残りわずかとなった。詳細は以下の通り。


☆2/6(木)東京・新木場1stRING『ReOStaff株式会社 presents 陣プロデュース興行〜陣初陣〜GROWIN'UP vol.23』18:00開場、19:00開始

▼タッグマッチ
花見達也
田村男児
vs
ライジングHAYATO
大森北斗

▼4WAYマッチ
フランシスコ・アキラ
vs
岡田佑介
vs
ブラックめんそーれ
vs
イザナギ

▼シングルマッチ
UTAMARO
vs
青柳優馬

▼タッグマッチ
阿部史典
木高イサミ
vs
TAJIRI
岩本煌史

▼グラップリングマッチ
関根“シュレック"秀樹
vs
野村直矢
※特別レフェリー:佐藤光留

▼タッグマッチ
石川修司
諏訪魔
vs
吉田綾斗
ジェイク・リー

[特別参戦選手]
小仲=ペールワン

[前売券席種]
・最前列席:7000円※残りわずか
・リングサイド:5000円
・指定席:4000円※完売

【会見の模様】
▼ジェイク「皆様改めまして、我ら陣 JINです。リーダーのジェイク・リーです。よろしくお願いします。2月6日、私たちのプロデュース興行『陣初陣』をやるのですが、私の口から対戦カードを発表していきたいと思います。まずライジングHAYATO&大森北斗組vs花見達也&田村男児組です。このカードは初心忘れるべからずというテーマのもとで若手同士で構成して作られたカードです。青柳優馬vsUTAMARO。バックステージでいろいろとお互い言いたいことがあるのかなっていう感じが凄くするので、それだったらリング上で白黒はっきりつけさせた方がスッキリするんじゃないかと。なのでこのテーマはリング上で白黒はっきりつけましょいです。4WAYマッチです。イザナギvsブラックめんそーれvs岡田佑介vsフランシスコ・アキラ。ジュニアのベルト復活しましたが、今、DRAGON GATE、他団体の選手に渡っているので、さぁ、どうする全日本ジュニア?ということで、この4WAYマッチを組ませてもらいました。TAJIRI&岩本煌史vs阿部史典&木高イサミ。この件に関しましては隣にいる岩本煌史、阿部史典からお声を頂ければなと思います。どうぞ」

▼岩本「TAJIRIさんと僕のタッグは2年前のジュニアタッグで優勝したチーム。それきっかけでチーム解消というかね、必要のある時だけ組んで戦おうというような話でいまして。今回、陣 JINが結成されるにあたって初陣興行という形でやらせてもらうんですけど、何回かは組んでましたけど、タッグを組んで、もう2年経ってるわけで、その中で僕自身もTAJIRIさんからいろいろ教えてもらったこととか実践してみたこととかっていうのがたくさんあって、僕が東京の方に拠点を移してからの師匠と言ってもホントにおかしくない存在の人です。なので、そのTAJIRIさんと久々に組んで自分がどれぐらい成長できてるのかっていうのを隣で感じてもらえればなと思います。対戦相手、阿部史典、最後に決まりました木高イサミ。阿部は言わなくてもわかると思うけど、もともと僕の後輩で、戦っていても面白かったですし、去年11月の世界ジュニアトーナメント1回戦。イサミさんはBASARAがなければ僕は全日本プロレスに出場することもなかったのかなっていうぐらいBASARAって僕にとってはターニングポイントで。旗揚げ戦の時に声をかけてもらったイサミさんは僕にとっても恩人の人でもあるので、その人と久しぶりに戦いたいなと思ってイサミさんにお声掛けさせていただきました」

▼阿部「そのパートナーが自分はイサミさんなんですけど、岩本さんがイサミさんにすると聞いた時に、TAJIRI&岩本組も曲者なんでしょうけど、自分とイサミさんの方がよっぽど曲者なんじゃないかなと思うので。たぶんなんですけど、苦戦はするんですけど、正直勝てるんじゃないかなとは思ってます。でもその中で面白い試合をしたうえで、難解な試合も入るのかなと思うんですけど。TAJIRIさん苦手なんでね。物凄く苦手なんで、そこはイサミさんと我々の経験値と信頼関係というもので必ず上回れるものだと思うので、必ずそこは即席タッグではないなと思います。勝てると思います」

▼岩本「なので癖の強い人間が集まったタッグマッチなので、僕らも楽しみにしてますので、皆さんも当日、楽しみにしていてください」

▼ジェイク「もう出しているカードなんですけど、セミファイナルとして野村直矢vs関根“シュレック"秀樹。こちらグラップリングマッチ、特別レフェリーとして佐藤光留選手を採用させていただきました。詳しいルールなんですけど、ロープエスケープ2回まで。3回目以降はなしです。中央でもし極まってタップした場合はそこで試合終了です。そしてロープ際での攻防で15秒、20秒と、ダラダラ続くような展開がないとは思うけど、そうなった場合はその状態で中央に戻して、そこから再開というふうにやらせていただこうかなと思います。この対戦カードは野村直矢本人が熱望したカードなので、本人が何をもってなぜこのカードになったかぜひ伝えていただければなと思います。よろしくお願いします」

▼野村「自分がもともとそういう格闘技が好きでして、だいたい去年のはじめぐらいから格闘技のジムの方に通ってました。2月6日に陣興行があると聞きまして、自分は普通のプロレスの試合、いつもの試合ではなくて、グラップリングがしたくて、それで自分からお願いしてこのカードが実現したんですけど、やるからにはやっぱ強い相手とやってみたいってことで、今回シュレックさんがオファーを受けてくれました。相手はホントに日本で一番強いんじゃないかって自分は思うんですけど、その男に自分が1年間やってきたスキルでどれだけできるかっていうのを自分が体感してみたいっていうのもあるし、やるからには僕は一本、関根シュレックという強い男から一本取りたい。その気持ちだけですね。2月6日は自分自身がホントに一番大きいインパクトを残せるんじゃないかなと思ってます」

▼ジェイク「そしてメインは吉田綾斗、私ジェイク・リーvs石川修司&諏訪魔、暴走大巨人です。こちらは吉田選手がメンバーと一緒に戦ってみたいという思い、昨日ちょっといろいろ話を聞いて、そういうような声もいただいたので、じゃあせっかくならノンタイトルだけど日本で一番強いタッグチーム、頂に挑戦してやろうじゃないかと。そういう思いでこのメイン組ませていただきました。計6試合なんですけど、特別参戦選手として小仲=ペールワン選手を呼んでおります。こちら、どういうふうなカードになるか今はまだ発表できないんですけど、近日中にSNSまたはオフィシャルホームページなどで発表しようと思っておりますので、皆さん、こちらのカードもお楽しみにしていただけたらなと思います」

――もう1試合増える?

▼ジェイク「そうですね。小仲選手に関してはこのプロデュース興行やるとなった時に、じゃあせっかくだから今までにない色をみせたいなと思って。パッと僕の中で思い浮かんだ他団体の選手が小仲選手でした。いろいろな案は今、出ているので、そちらの方をいろいろ想像を膨らませながら楽しんでいただければなと思います」

――TAJIRIは苦手とのことだが、やはり対戦を希望した岩本さんに集中したい?

▼阿部「そうですね。でも岩本さんの話を聞くと岩本さん自身にTAJIRIエッセンスが入っているみたいな感じなので、岩本さんの根本を作っているのであれば、大日本とかでもいろいろやり合ってはいますけど、やっぱりTAJIRIさんもどんな…何ていうんですかね。凄く難解でモヤモヤして終わったりすることが多いので。気持ちよく終われた試しがないんですよね。うわっ! プロレスした!みたいな。というよりもモヤモヤ胃もたれして終わるイメージがあるので、今回は気持ちよくスパッと終わらせたいなという気持ちではいます。胃もたれはしない目標です。もちろんTAJIRIさんとやりますけど、岩本さん、チームに入るとどうしてもなかなか戦う機会が減ると思うので、あと一歩というか、倒せない相手ではないのかなって。自分自身、別に調子に乗ってるとかじゃなくて、勝機はあったとは思ってるので、やはり超えたい人でパッと浮かぶのが岩本さんだったりはするんで、こういう機会を逃したくはないなと思いますね。あとは他の3人より目立つってことですかね。あとは小仲=ペールワンより目立つってことですかね。名古屋出身のレスラー誰もが憧れる。僕は小仲=ペールワンの背中をずっと追ってますから。絶対超えられないんですけどね。気づかないでほしいなみたいなところがあるんですけどね、その素晴らしさに。いろんな人が気づいてるんですけど。ホントに小仲さんより目立つ。そういうことですね」

――TAJIRIとのタッグチームとしての進化をみせつける必要がるのでは?

▼岩本「そうですね。成長をみせたい部分もありますし、もう言葉を交わさなくてもリング上であれやこれやとできるんじゃないかなっていう自信も。ただ、当時の僕のスキルが全然、TAJIRIさんに追いついてなかったのをTAJIRIさんが目いっぱい引き上げてくれたのがあるんで、そこをどれだけ僕が詰められているのかという確認もしたいし、詰められたうえで今のTAJIRI&岩本っていうタッグがどんなふうな戦い方ができるのか。そこにお互いが順応できて、いい呼吸で戦い合っていけるのか、僕自身、見てみたいなと思ってパートナーにTAJIRIさんにお願いしました」

――1年間練習してきたグラップリングにおいて最も自信を持っている技術は?

▼野村「やっぱタックルからの腕関節。アームロックとか。それは練習で結構、自分が得意でよく極まるんですけど。ただ、相手は関根シュレックさんなんで、簡単には極めさせてくれないだろうなと思います。そこも考えながら2月6日までしっかり練習していきたいですね」

――その練習で他の足関節なども取り入れるのか、腕関節に磨きをかけるのか?

▼野村「腕関節に磨きをかけたいですね。全部適応できるように腕だけじゃなくて足関節もできるのがいいんでしょうけど、ここは腕関節をさらに磨いて関根シュレックさんから一本取りたいですね」

――吉田選手からどんな言葉があった?

▼ジェイク「『ぜひやらせてください』の一言だけだったんで、僕は『やるんだったらチャンピオンとやろうぜ』と。でかくて強くて人気もあって。そんな二人が今、僕は全日本を一番盛り上げているのかなと。ユニットとしても。だからこそ僕はそれを超えなきゃいけないと思っているし、それができると思っているし、だからこそ、ここで一発かまそうぜじゃないけど、そんな感じです」

――ノンタイトル戦だが勝ってベルト挑戦につなげる?

▼ジェイク「もちろん、その流れも作りたいですね」

――初の陣興行のメインとあって勝ちにこだわる状況だが?

▼ジェイク「勝つというのももちろんこだわるんですけど、今まで全日本でできなかったこと、表現したくてもどうしても難しかったこととか、それをじゃあここでやろうぜって感じなんですよね。明るく楽しく激しくとうたってますけど、激しくは具現化、体現されてるのかなという気がするんですけど、果たして明るく楽しくって実際どうなんだろうって。ただ単に笑わすだけ、はしゃぐだけが明るく楽しくと思えないし、いろんな道のりがあって、苦難だったり何だったりを乗り越えたうえで明るく楽しくがついてくるのかなと僕は思うんですよね。それは人生もそうだと思ってるし。この興行の中でそういったものもみせられたらなって。それはリング上で、もちろんリング外でも見せられたらなと思います」

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