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1/31【闘龍門/DRAGON GATE】電撃登場ミラノが援護射撃 ウルティモ率いる闘龍門軍がR・E・D討伐で大団円

『闘龍門 特別興行 再会。』東京・後楽園ホール(2020年1月31日)
○ウルティモ・ドラゴン&TARU&望月成晃&YOSSINOvsEita&ビッグR清水&H・Y・O&ディアマンテ×

 電撃登場したミラノコレクションA.T.の援護射撃を受けて、ウルティモ率いる闘龍門軍がR・E・Dを征伐し、同窓会興行は大団円となった。

 闘龍門はウルティモ・ドラゴンがメキシコに設立したレスラー養成学校。闘龍門JAPAN、T2Pなどで活躍した選手のほか、オカダ・カズチカ、石森太二、大原はじめらも輩出した。ウルティモがDRAGON GATEの最高顧問に就任したのを機に、21年前の99年、日本初上陸興行が行われた同日の1月31日に出身者が集まった同窓会興行が開催された。

 メインイベントではウルティモ&キッド&土井とM2Kの6人タッグ戦が組まれていたものの、DRAGON GATEマットで暴れ回る極悪ユニットR・E・Dのメンバーが興行をぶち壊すべく乱入。納得のいかない望月が「校長、このまま終わったらこの大会はバッドエンドで終わってしまいますよ」と投げかけて共闘をアピールし、YOSSINOもそこに加わると、今大会にサプライズ参戦したTARUがリングイン。「おい、よく聞け。ウルティモ・ドラゴン。俺はよ、お前のおかげでこの歳になってもこんな格好でやってるねん。でもよ、今日は闘龍門のめでたい興行じゃねえか。こんなクソどもに…こんなクソガキどもに、俺たちの闘龍門を汚してほしくない。おい、よく聞け。俺たちは鶴の一声…いや、龍の一声で集まるんだよ。俺らが、俺らが、俺らが、俺らが闘龍門じゃ!」と絶叫し、恩讐を越えて4人が対R・E・Dで合体することに。急きょ、Eita&ビッグR清水&ディアマンテ&H・Y・Oと対戦した。

 望月とTARUの元武輝道場2人がダブルミドルキック、ダブルカカト落としを披露すれば、ウルティモも発奮してディアマンテを華麗なルチャの動きで翻ろう。鉄柱越えのプランチャを決めて気を吐く。両軍入り乱れてのブレーンバスター合戦になると、ドン・フジイが闘龍門軍に加勢し、R・E・Dを豪快に投げ飛ばした。

 窮地に陥ったR・E・Dはなりふり構わぬ攻撃に出る。YOSSINOを八木レフェリーと交錯させて無法地帯を作り上げると、セコンドのKAZMA SAKAMOTOもリングに飛び込み、YOSSINOに集中砲火。止めに入ったミラニートに総攻撃を仕掛けたのだ。

 その時だった。私服姿のミラノコレクションA.T.が客席から突然乱入。後楽園はまさかの展開に沸騰する。ミラノは現役時代と変わらぬ動きでEitaに延髄斬りを突き刺すと、H・Y・Oをパラダイスロックで捕獲。大・ミラノコールの中で、YOSSINO&YASSINIと合体し、リフトアップ式のダイヤモンドカッターを敢行した。ここがチャンスと、望月たちがR・E・Dのメンバーを分断すると、ウルティモがディアマンテをアサイDDTで料理。大歓声に包まれる中、R・E・Dを成敗した。

 ミラノの援護射撃で闘龍門軍が激勝。YOSSINOは「俺たち闘龍門軍が勝ったぞ! それからミラノコレクションA.T.! ミラノがこのリングに帰ってきたぞ!」とマイクで歓喜の雄叫びを上げた。

 ミラノもマイクを持つと、「皆さん、ただいま」と照れくさそうに観客にあいさつ。「ウルティモ・ドラゴン校長はやっぱり俺の根っこの部分ですから、それを切ったらね。今日、あなたに会えて嬉しかったです」と師匠に言葉をかけると、かつてイタリアン・コネクションとしてともに戦っていた吉野にも「こんな日が来るとはな…。闘龍門って本当にいろいろありすぎだよね。でも、俺は今日、お前にただいまって言いに来た」と投げかけて握手を交わした。YOSSINOも「じゃあ、俺からもひとごと言わせてもらおうやないか。ミラノ、お帰り!」と返答。「あんたもウルティモ・ドラゴン校長に会いたかったかもしれへんけど、俺もあんたに会いたかったんや。これが実現したのも、この闘龍門のリング、そして昔から闘龍門、DRAGON GATEを応援し続けてくれたみんなのおかげです。ありがとうございます」と観客にも感謝の意を表した。

 最後は出場した闘龍門の選手がリングに集結。ミラノを含む弟子たちに囲まれたウルティモは「また同窓会をやるか? ただ、今日は20年ぶりだろ?…次の同窓会は20年後だ」と宣言してどよめきを誘う。今大会の中心になって運営した斎藤が「僕らはやる気満々ですよ。お客さんはどうですか? お客さんが望むなら、またいつの日か闘龍門のリングで会いたいと思います」と宣言すると、最後は恒例になりつつある「校長今日も絶好調!」の大合唱で同窓会興行は大団円となった。

 ミラノは実に15年ぶりの里帰り。すでに引退しているだけに、実現不可能と思われた古巣登場が同窓会興行で現実のものとなった。ミラノは「無我夢中過ぎて全然(声援は)聞こえなかった」と久々のリング登場を振り返ると、若手時代からともに汗を流したイタリアン・コネクションの面々を見つめ、「間違いなく俺の青春時代だったからね」と感慨深げに懐かしんだ。現役復帰は否定したものの、「スーパー多忙だけど、時間があれば」と再登場には前向き。YOSSINOも「でも、こうやってみんな笑顔で終われるっていうのがね。歴史はいろいろありましたけど、今こうやってみんなで集まって再会できたというのが全てだと思いますんで」と笑顔を見せた。

 ミラノは「俺は15年ぶりの再会を皆さんとして。本当にリングでこういう機会もあって、本当に何が起こるかわからないと。そういうプロレス界はまだ何があるかわからないと思うんで。皆さん目を離さずに、闘龍門、そしていろいろプロレス界を見てほしいと思いますね。何が起こるかわからないから」と呼びかけると、最後はYOSSINOらとともに「グラッツェ、チャオ」と言葉を揃えて締めくくった。


【試合後のイタリアン・コネクション】
▼YOSSINO「まさかのミラノコレクションA.T.でしたよ」

▼ミラノ「いや、15年ぶりよ」

▼YOSSINO「15年ぶりの再会。まさに本当にこの大会名に相応しい最後のビッグサプライズですよ。聞きましたか、あの声。全部持っていきましたよ」

▼ミラノ「いや、全然。無我夢中過ぎて全然聞こえなかった」

▼YOSSINO「動き凄いよね。全然変わってないから。これ、(復帰は)あるんじゃないですか?」

▼ミラノ「ないよ。マスコミさんもみんなすぐそっちに」

▼YOSSINO「吉野正人が今年で現役引退するんで、代わりにミラノコレクションA.T.が復帰して」

▼コンドッティ「あるの?」

▼ミラノ「ないないない」

▼YASSINI「盛り上がるっすねえ」

▼ミラノ「もう明日から、新日本の会場に行かないと」

▼YOSSINO「そんな忙しい中で来てくれて、本当にありがたいですね。こうやってbrotherもね。普段ずっと出ているけど、コンちゃんも来てくれて。そして、ミラニートもね。初めてだよね?」

▼ミラニート「(ミラノに)言っててくださいよ、来るんだったら」

▼ミラノ「髪の毛が長いよ。全然違うから」

▼ミラニート「全然真似する気なかった(笑)」

▼YOSSINO「でも、こうやってみんな笑顔で終われるっていうのがね。歴史はいろいろありましたけど、今こうやってみんなで集まって再会できたというのが全てだと思いますんで」

▼ミラノ「間違いなく俺の青春時代だったからね」

▼YOSSINO「メキシコ時代も一緒にみんなで遊んでね、練習してやってましたんで。まあ、また校長が次回もみたいな話をしてましたんで、その時はまた時間があったらぜひぜひ」

▼ミラノ「スーパー多忙だけど、時間があれば」

▼YOSSINO「来てもらって。コンちゃんはどうでした?」

▼コンドッティ「いやあ、楽しかったですね。なんかやっぱり青春ですよね。さっき言ってたように。いろんなものが思い浮かぶというか。いろんなことがありましたけど、時間が経ってね」

▼YOSSINO「みんな大人になって。YASSHIは?」

▼YASSINI「ちょっと一昔前やとありえへん話が今日全て起こった状態で。なんやろうな? 言葉に言い表せへんような、今日のことは。だから、見ている人らは、未来もあるけども、過去のことも遡ってぜひチェックしてもらったら、この先もプロレスライフがもっともっと面白いもんになると思う」

▼YOSSINO「なんか真面目なこと言って、返す言葉がわからへん。キャラじゃないよ、なんか。でも、最後は久しぶりに戻ってきてくれたミラノコレクションA.T.に締めの一言を」

▼ミラノ「でも、変わらないね。リングの連携とか」

▼YOSSINO「来たから行くしか無いと思って。あれしか思いつかなかったね」

▼ミラノ「やらせるよね、人に」

▼YOSSINO「セットして飛んでもらおうかと思ったけど、それはちょっと危ないかと思って。思いついたのがこれやったんでね。とっさにいきましたけど」

▼ミラノ「本当に再会という言葉通りの、俺は15年ぶりの再会を皆さんとして。本当にリングでこういう機会もあって、本当に何が起こるかわからないと。そういうプロレス界はまだ何があるかわからないと思うんで。皆さん目を離さずに、闘龍門、そしていろいろプロレス界を見てほしいと思いますね。何が起こるかわからないから。じゃあ、俺らに何か締めの言葉ってあったっけ?」

▼YASSINI「ボンジョルノ?」

▼ミラノ「今から始まるんじゃないんだから」

▼YOSSINO「グラッツェ、チャオでいいんちゃう?」

▼ミラノ「締まらなそうだな」

▼YOSSINO「しかも1人で言ってたよね。俺ら言ってないから」

▼ミラノ「じゃあ、本当に皆さんすいません。僕らね、イタリア人とか言ってましたけど、実は全然違いますから。そんな中でも、最後は俺らが揃ったから、このあいさつで締めたいと思います。それでは皆さん、グラッツェ!」

▼全員「チャオ!」

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