2/1【新日本】「ダメだ、楽しすぎた」 リー猛チャージにヒロム“別れ"撤回で再点火

『THE NEW BEGINNING in SAPPORO〜雪の札幌2連戦〜』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2020年2月1日)
○ロビー・イーグルス&リュウ・リーvs高橋ヒロム&BUSHI×

　2・9大阪城大会のIWGPジュニア王座戦に向けて、挑戦者リーが王者ヒロムを札幌で猛チャージ。ヒロムも“別れ"を撤回してリーへのライバル心が再点火した。

　大阪城へ札幌で前哨戦。のっけから先発して激しいチョップ合戦を展開したが、気迫で上回ったリーが場外戦でも感情的にヒロムを押しまくって勢いをみせる。負けじとロス・インゴコンビもイーグルスを捕まえ返して応戦したが、再びリーにタッチが渡ると、執ようなエルボー乱打や串刺し低空ドロップキック発射でヒロムを押しまくった。

　負けじとヒロムもカサドーラを踏ん張ってジャーマンでぶっこ抜いたが、リーもすぐさま大☆中西ジャーマンで投げ捨てて応戦。素早く立ち上がったヒロムもトラースキックを叩き込んだが、リーは飛びヒザ蹴りをカウンターでぶち込んで返礼し、ならばとヒロムもコーナーへのカウンター・フロントスープレックスでリーを投げ飛ばして相譲らずに持ち込んだ。

　その後はBUSHIのエムエックスを踏ん張ったイーグルスが、ターボ・バックパックからのロン・ミラースペシャル(裏足4の字固め)へ。ヒロムのカットをドロップキックで阻んだリーが、トップロープ超えのノータッチトペでジュニア王者を足止めすると、孤立したBUSHIがギブアップした。

　大阪城へヒロムを押しに押しまくったリーは、ヒロムばりの錯乱っぷりで「ヒロム!ヒロム!」と連呼。「お前が帰ってきてくれて俺は本当にうれしい。ファンは俺たちのライバル抗争を熱望していた。俺たちは“合わせ鏡"のような関係。俺たちはもう数え切れないくらい闘ってきたが、俺はこれからもここ日本でずっとお前と闘っていきたいと思ってる」と宿命のライバルの闘志を駆り立てるようにメッセージを送った。

　周知の通り、日墨で幾度となく熱闘を繰り広げてきた両雄だが、大阪城決戦に向けてヒロムは「あいつとは次の大阪で終わりにする」考えだったという。

　だが、リーの猛チャージを受けてヒロムも翻意。「これだ! やっぱり俺の求めてた痛み、苦しさ、あいつはすべてを与えてくれる。別れると言ったけど、訂正する。ダメだ、楽しすぎた。焚き付けてくれてありがとう。ひじょうに楽しかった」と燃えるライバル心に再び火が灯った。