2/2【新日本】鈴木暴走、モクスリーも「俺の“闘魂"は砕けない」 大阪城US戦へ最後の大乱闘

『THE NEW BEGINNING in SAPPORO〜雪の札幌2連戦〜』北海道立総合体育センター 北海きたえーる(札幌市)(2020年2月2日)
○田口隆祐&ジョン・モクスリー&YOH&SHOvs鈴木みのる&エル・デスペラード&金丸義信&DOUKI×

　2・9大阪城大会のUS王座戦「(王者)モクスリーvs鈴木(挑戦者)」に向けた最後の前哨戦で、両者何でもありの大乱闘を繰り広げた。

　前夜のタッグマッチでは鈴木がモクスリーをゴッチ式パイルドライバーで完全粉砕。この日はIWGPジュニアタッグ王座戦「(王者)SHO&YOHvsデスペラード&金丸(挑戦者)」(2・9大阪城)に向けたダブル前哨戦となる8人タッグマッチで激突したが、荒れる鈴木の勢いはさらに加速した。

　客席から登場するモクスリー恒例の入場パフォーマンスを奇襲で潰した鈴木は、そのまま客席になだれ込んで大乱闘。テーブル上にモクスリーを引きずり上げるや、ゴッチ式でのテーブルクラッシュを狙う。しのがれてもリング上そっちのけでモクスリーに殺到し、イスで殴り飛ばした。

　捕まったSHOが逃れると、怒りのモクスリーも鈴木相手に反撃。エルボー合戦に持ち込んだものの、鈴木は物足りないとばかりに「ハッハー!」と笑い飛ばして、鋭さを増したエルボーで正面から押し戻す。デスライダーとゴッチ式を切り返し合いつつ、エルボー、張り手、そしてこん身のフロントハイキックを正面から打ち合い“相譲らず"の攻防を繰り広げた。

　終盤にはカントク・田口がモクスリーを“ベースランニング式攻撃"に組み入れようとしたものの、モクスリーは鈴木との場外乱闘に夢中。逆にスキだらけとなったところを鈴木軍サイドから狙い撃ちにされて窮地に陥った田口だったが、ヒップアタックやボマイェ式ヒップアタックでDOUKI相手に巻き返すと、オーマイアンドガーアンクルでタップを奪ってみせた。

　試合が終わっても終わらないのは鈴木とモクスリー。勝ち名乗りすら忘れて、客席や花道で感情的な乱闘を続け、もつれあうようにバックステージへ。殴り合いながら「カモン! ジョン・ボーイ!」と鈴木は世界のスーパースターを改めて“ボーイ"呼ばわりで見下した。

　モクスリーも「誰もがお前を恐れてるが、俺は恐怖と向き合いたい。だからビッグモンスターのランス・アーチャーともやりあって、あいつの首が折れるほど頭から落としてやった。スズキ! お前も同じ目に遭わせてやる。腕と脚をへし折ってアメリカに持ち帰ってやる。ジョークだと思うか? スズキサン、パイルドライバーはかけられても、俺の“闘魂"は砕けない。2月9日、大阪の戦場で死ぬ覚悟は出来てる。お前もそうだろ? カゼニナレ、マザーフ○ッカー!」と“喧嘩上等"を強調。大阪城決戦に漂う危険な香りは、札幌でさらに強まった。