プロレス・格闘技の情報満載!全日本・ノア公式モバイルサイト

2/5【新日本】ドーム襲撃から1ヵ月…KENTAが内藤を場外葬 リング内外で大放談「2020年は俺の年」

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2020年2月5日)
イリミネーションマッチ ○KENTA&ジェイ・ホワイト&石森太二&エル・ファンタズモvsSANADA&高橋ヒロム&BUSHI&内藤哲也×

 東京ドームの襲撃からちょうど1ヵ月経った後楽園大会でKENTAが内藤をオーバー・ザ・トップロープで料理。二冠戦に向けて弾みをつけたKENTAはリング内外で大放談を展開し、「とにかく俺が何が言いたいかっていうと……2020年は俺の年だっていうこと!」と言い放った。

 KENTAは1・5東京ドームでIWGPヘビー級王座&IC王座の同時戴冠を果たした内藤を襲撃し、2・9大阪城ホールで二冠に挑戦するチャンスをもぎ取った。連日前哨戦で両者は対戦し、舌戦も激化する一方だ。昨日(4日)はKENTAが2本のベルトを奪い取って投げ捨てる暴挙に出て遺恨を深めていた。

 あの襲撃からちょうど1ヵ月経った今宵は、イリミネーションマッチで両者が激突。のっけから場外乱闘が続くと、KENTAはしつこく内藤に襲いかかり、脇腹にエルボーを連打するなどして一方的に痛めつけた。ヒロムが長時間捕まり、内藤にとってはフラストレーションが溜まる一方だったが、やっとタッチをもらうと、昨日に続いて、KENTAの左ヒザを低空ドロップキックや変型足4の字固めで狙い撃ち。KENTAもダイビングフットスタンプなどで巻き返したものの、内藤はスイング式DDTで譲らなかった。

 内藤たちと同じく大阪城ホールで一騎打ちを行うジェイとSANADAも激しくせめぎ合い、セコンドの外道を暗躍させたジェイがローブローでSANADAを道連れにして場外に転落すると、試合は一気にヒートアップ。ジュニア勢が次々と姿を消し、リング上はKENTAと内藤の2人だけに。

 KENTAは一気呵成にミドルキックで蹴りまくるも、内藤も延髄斬り、ジャンピングエルボーで反攻。デスティーノとgo 2 sleepを互いに狙って戦いは二転三転する。KENTAはエプロンに内藤を追い詰めると、ロープの間から首だけ出した状態に固定し、ダイビングフットスタンプを投下。寸前で避けた内藤はエルボーを振り回したが、リング内に戻ることはできない。チャンスを逃さないKENTAはフロントハイキックを連打して追い詰めると、内藤が起死回生で狙った水面蹴りをジャンプして避け、ハイキックからブサイクへのヒザ蹴りに繋げて、二冠王をオーバー・ザ・トップロープで料理した。

 ブーイングと歓声が交錯する中、セコンドの肩を借りて去っていく内藤に「哲也、バカチンが! もっとしっかりせんかい」と余裕タップリにゲキを飛ばしたKENTA。言いたい放題の大放談がスタートすると、KENTAのマイクアピールが冴え渡る。

 「KENTAは帰れ」コールを受けても、「ちょっと待て。今は俺の時間だよ。イヤならお前らが帰れ。それからお前な、あんなデカい声を出すくせにな、マスクもしねえで、エチケットがなってねえよ」と言い返すと、客席を見渡し、「また俺のマイクに聞き入っちゃって、お前ら。実は欲しがってじゃねえか?」とニヤリ。ブーイングが飛んでもどこ吹く風で、「1ヵ月前、隣の東京ドームで俺が伝説作ったの覚えてるか? 1ヵ月前、あれだけ俺に罵声を浴びせてたお前らも、1ヵ月後、こうやっていい子で聞いちゃって、どうした?」と観客たちを挑発した。

 「ガンバレ」と声援を浴びると、「言われなくても頑張るわ」と返答。「内藤が勝つよ」と野次を飛ばした覆面姿の観客を見つけるや、「勇気を出して言った彼に大きな拍手を! ちなみにな、俺が言っているマスクはそのマスクのことじゃねえからな」と一笑に付す。そして、最後に「とにかく俺が何が言いたいかっていうと……2020年は俺の年だっていうこと!」と主役奪取をぶち上げて、後楽園大会を締めくくった。

 バックステージでも舌鋒は収まらず。前夜に内藤が発した「この会社は特定の選手の意見以外、聞き入れてもらえないからね。あなたがチャンピオンになったところで、あなたの意見は聞いてもらえないと思うよ」という発言に噛みつき、「違うよ、哲也。お前の意見が通らない。その中でもがいているお前を見て、ファンはお前に夢を乗せて、お前の背中を押したんだよ。勘違いしちゃいけねえよ、哲也。むしろ会社をありがたいと思え。お前の言うことを全部会社が聞いてて、お前の言いなりになってて、思うように全てものが進んでて、誰がお前のことなんか応援するんだよ」とバッサリと斬り捨てた。

 内藤はリング上の戦いに集中したい意向を示していたが、KENTAは「『もうバックステージはいい』って? それは完敗を認めたってことかな? 俺に完敗を認めて、白旗を揚げたってことかな?」と皮肉ると、「大阪までもうちょいだ。明日もあるよ。存分に楽しもうぜ。バックステージだって楽しませてくれよ、哲也」と要求した。

 大阪決戦が間近に迫ってきたが、“制御不能\"の内藤をその言動でやり込めてきたKENTAのペースが1ヵ月前から続いている。大阪城ホールは東京ドーム同様にバッドエンドで終わるのか? それとも内藤が今度こそ「デ!ハ!ポン!」の大合唱を成し遂げるのか? 明日(6日)行われる最後の前哨戦が試金石となりそうだ。

【KENTAの話】「座ろうか。(テレビカメラに対して)ライブ? ミラノ、テメエ! 聞いてるの、これ。ミラノ、お前聞いてるのか? ゴチョゴチョゴチョゴチョ、放送席で安いスーツ着て…。お前に時間割いてらんねえよ。それで、昨日の哲也のコメント見た? 見た? 見た? そう、あいつ言ってたよ。まず何よりも先に、哲也、あれだけの長尺のコメント、見た感じ不自然な編集点もなく、よく1回でできました! 哲也に大きな拍手をあげたいと思います。(拍手すると)お前らも拍手しろ。哲也が噛まずにできた。だけど1つだけ。やっぱり訂正すると、メッチャ噛んでた! 噛みすぎ! 1発でやろうという気持ちが前に出すぎちゃって、一言一言がもう噛んじゃってる。哲也、しっかりせんかい、バカチンが。それで、いろんな反論を彼はしてたよ。何を言ってたか全部は覚えてないが、あれが彼の考え方なんだろう。彼は『もう1回言った』って、『前に言った』って言ってたけど、あんまり我々に届いてない。でも、俺が改めてお前の意見を聞いたことで、お前の意見は今までより多くの人に届いたはずだよ。よかったな、哲也。ありがとうは? (カメラに向けて、耳に手を当てて確認すると)OK。でも、1点だけ。『この会社は特定の人の意見以外は聞き入れてくれないよ』って。そんなの俺からしたら、聞き入れてもらおうが、どうしようが、関係ないんだよ。お前は言ったよ。『俺もいくつも意見を言ったけど、まったく通してもらえなかった』って。そんなようなニュアンスのことをお前は言ってたよ。違うよ、哲也。お前の意見が通らない。その中でもがいているお前を見て、ファンはお前に夢を乗せて、お前の背中を押したんだよ。勘違いしちゃいけねえよ、哲也。むしろ会社をありがたいと思え。お前の言うことを全部会社が聞いてて、お前の言いなりになってて、思うように全てものが進んでて、誰がお前のことなんか応援するんだよ。大阪までもうちょいだよ。あと数日? わかんないけど。『もうバックステージはいい』って? それは完敗を認めたってことかな? 俺に完敗を認めて、白旗を揚げたってことかな? どうなんだろう、哲也。いっこうに俺が『哲也、バカチンが』って言っていることには一切触れ…触れてくれないくせに。噛んじゃった俺も! 人のことを言ってて、俺も噛んじゃった。哲也については全然触れてくれないくせに。まあ、いいや。大阪までもうちょいだ。明日もあるよ。存分に楽しもうぜ。バックステージだって楽しませてくれよ、哲也。まあ、結局俺が何が言いたいかっていうと…BUSHIの入場の時のあの水吹くヤツ、今のこの状況でエチケット的に何かイヤだってこと!」

プロ格 情報局