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2/6【新日本】最終前哨戦は内藤、KENTAに称賛と皮肉忠告 大阪城二冠戦へ待ったなし

『Road to THE NEW BEGINNING』東京・後楽園ホール(2020年2月6日)
○内藤哲也&SANADA&高橋ヒロムvsKENTA&ジェイ・ホワイト&石森太二×

 2・9大阪城大会のIWGPヘビー&インターコンチネンタル(IC)王座戦「(王者)内藤vsKENTA(挑戦者)」に向けた最後の前哨戦で二冠王・内藤が完勝。タイトルマッチに向けたKENTAの“話題創出力"を称賛しつつも、「煽るだけ煽っておいて、試合ではすんなり負けてしまう。そう、この前の東京ドームみたいにならないことを俺は祈ってますよ」と皮肉も込めてクギを刺した。

 “二冠"大阪城決戦に向けて、いよいよ最後の前哨戦。いきなり両者先発…かと思いきや、KENTAは薄笑いを浮かべながら場外を何度もウロついてブーイングを味わった。内藤もまったく焦らずに貫禄を漂わせたものの、KENTAを見つめる背後をジェイが襲い、そのままBULLET CLUBサイドが二冠王者を代わる代わるに痛めつけた。

 それでも内藤はKENTAをスパインバスターで振り切って脱出。その後は同じく大阪城での一騎打ちを控えるジェイとSANADAが一進一退の先の読み合いを展開し、石森とヒロムもスピーディに火花を散らす。

 そして最終盤にはタッチをもらった内藤が石森めがけて一気呵成。コーナー最上段からの雪崩式フランケンシュタイナーを放って“絶好調っぷり"を見せつけるや、KENTAが突っ込んできても延髄斬りで排除。返す刀でロスインゴ3人がかりのトリプルトラースキックで石森を打ち抜き、グロリアで叩きつける。そして場外の挑戦者に見せつけるようにデスティーノを見舞い、KENTAめがけて勝ち誇りながら3カウントを奪ってみせた。

 最終前哨戦で弾みをつけたのは内藤。試合後にはにらみ合いを展開したものの、なかなか花道を下がらず、スキあらば襲ってこようとするKENTAに、なかば根負けするような呆れ笑いを浮かべた。

 これですべての前哨戦が終了したが、大阪城決戦に向けて注目を集めたのは、KENTAのリング“内外"での動きだった。ツイッターでは“アンチ"を煽りまくり、内藤へのメッセージも積極的に発信。動画サイト向けのバックステージコメントでは、笑いを交えつつ、あらゆる角度から内藤を斬りまくって、それぞれのレスラー人生をなぞるような言葉のキャッチボールを展開してきた。SNSでは多くのリツイートやいいねを生み、Youtube上での新日本バックステージ動画もKENTAのものが飛び抜けて再生数が多かった。

 内藤も「こういうこと言うとさ、また『バカにしてる』って怒られちゃうけどさ、世界でいろいろなことを経験してきたんだろうに、こんなコメントひとつでここまで注目を浴びる。これ、本当に心の底から凄いことだと思いますよ」とKENTAの“話題創出力"を素直に称賛。一方で「でも、散々煽るだけ煽っておいて、試合ではすんなり負けてしまう。そう、この前の東京ドーム(※後藤洋央紀とのNEVER戦)みたいにならないことを俺は祈ってますよ」と皮肉も込めたクギを刺した。

 一方のKENTAも内藤の忠告を見透かしたかのように「口の争いは終わり、しかも俺の勝ちだし、圧勝だし。肝心なのは試合だって言いたいわけでしょ? トータル通して完封するから。大阪は何度も言ってるように、今年の新日本の構図が全部変わる日になるから、よ〜く見とけよ」と予告。「大阪は品のないヤツがさらに多いだろうけど、ブーブー言いたきゃ、ブーブー言ってこいよ。この場だから言っちゃうけど、俺、大阪人、嫌いやねん」と関西弁で浪速っ子を煽りつつ、「とにかく俺が何が言いたかったかっていうと…何度もいうけど2020年は俺の年だよ。誰にも邪魔させねえよ! 俺の前に出てくるヤツ、全員蹴散らしてやるよ!」と今日は“落とさず"に宣告してみせた。

 ともあれ“東京ドーム2連戦・衝撃的バッドエンド"に端を発した大阪城・二冠決戦へ、いよいよ待ったなしとなった。

【内藤の話】「『もうバックステージはいい』…いやいや、そんなこと俺、言ってないよ? コメントがいつも完璧なKENTA選手にしては珍しい凡ミスだね。『バックステージもいいけど、リング上でもっとお互い楽しもうぜ』って言っただけなんだけどな。いつものKENTA選手のコメントで言うと…『絶対言ってないよ』ってフレーズ、今こそあなたにそっくりそのままお返ししますよ。今日で前哨戦が終わり、次はいよいよ大阪城ホール大会でのタイトルマッチ。KENTA選手の話題の振りまき方、凄いよね。こういうこと言うとさ、また『バカにしてる』って怒られちゃうけどさ、世界でいろいろなことを経験してきたんだろうに、こんなコメントひとつでここまで注目を浴びる。これ、本当に心の底から凄いことだと思いますよ。でも、散々煽るだけ煽っておいて、試合ではすんなり負けてしまう。そう、この前の東京ドームみたいにならないことを俺は祈ってますよ。彼なんて言ってたっけね? ええと、全てが…なんだっけ、覚えてる? 全てがうまくいってしまったら、そんなヤツを誰が応援するんだよ、みたいなコメント。ちょっと忘れちゃった。なんかそんなようなことを言ってたけどさ、まさに今現在のKENTA選手自身のことを言っているんじゃないの? 大した勢いにも乗れず、今はブーイングという名の大歓声を全国各地で浴びて、そして応援されてるんだよ。やっぱり経験者が言うと説得力抜群だよね。思うようにいけなかったんだろ? 帰ってから、思うようにいけず、悩んだあげく、今はこうして声援を受けて喜んでるんだろ? いいことじゃん。まあ、大阪城ホール大会にもKENTA選手を応援してくるファンのお客様がたくさん来てくださることでしょう。大阪城ホール大会で、彼の言う伝説をぜひとも作ってくださいよ。楽しみだね」

【ヒロムの話】「ドラゴン・リー、どこに行った? どこだ? 知ってるぞ、知ってるぞ、いるんだろ? 見たぞ。お前のInstagram、チェックしたぞ。東京でゆっくり観光しているみたいじゃねえか。(コメントブースで仰向けで寝そべり、手招きして)来いよ、ドラゴン・リー。ほら、来い、来い、来い、来い。来いよ、ドラゴン・リー。待ってるぞ、俺は。もういいです。特にコメントないんで、俺はここでドラゴン・リーを待ってますよ。来い。ほら、無防備だ。今なら獲れるぞ、ベルトが。来いよ。来てみろ、ドラゴン・リー。コラ、来いよ。来てみろよ。怖えのか? コラ。会場に今日来てくれると思ったのになあ。今日はドラゴン・リー、会場に来てくれると思ったんだけどなあ。来ねえ、来ねえ。いくら待っても来ねえよ。こんだけ俺が『ドラゴン・リー! ドラゴン・リー!』ってバカみたいに騒いでいるのにさ、来てくれないんだ…。観光してる場合かって。なあ、ドラゴン・リー? でも、俺がこうやって、コメント出してしまってる。ということは、ドラゴン・リーの思うつぼ? 思うつぼ? 嘘だ。嘘だ、嘘だ、嘘だ! ドラゴン・リーの思うつぼ? ということは、俺が圧倒的不利じゃねえか! じゃあ、ここで待っているわけにはいかないな。待てねえ、待てねえ。ドラゴン・リーが来たとしても、俺はいないと伝えてくれ!」

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