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2/11【全日本】暴走大巨人が入江&ルーカス返り討ちで世界タッグV1、イザナギ予言の仲間割れも回避

『2020 EXCITE SERIES』開幕戦 東京・後楽園ホール(2020年2月11日)
世界タッグ選手権試合 ○諏訪魔&石川修司vs入江茂弘&ルーカス・スティール×

 暴走大巨人がPURPLE HAZEの入江&ルーカスを返り討ちにし、世界タッグ王座初防衛。イザナギが予言した仲間割れも回避し、タッグの頂点を守り抜いた。

 1・2後楽園大会でゼウス&崔を破って4度目の世界タッグ戴冠を果たした諏訪魔&石川。この日、初防衛戦を迎え、PURPLE HAZEの入江&ルーカスを迎え撃った。戦前、イザナギが「暴走大巨人はどちらかが裏切る」と空中分解を予言。2・6新木場大会では石川がイザナギの控室にサポーターを置き忘れたとし、揺さぶりをかけていた。

 試合前、セコンドについたイザナギが「諏訪魔、石川、ついにこの日が来たな。お前らいったいどっちが裏切ってくれるんだ? 俺たちは別にどっちでもいいんだぞ。なぜなら俺たちは神だからだ」と挑発。入江&ルーカスが奇襲攻撃に出ると、さっそく諏訪魔と石川を正面衝突させて場外戦に持ち込み、入江が石川にトペスイシーダを発射した。

 ここから石川が捕まる展開に。串刺しラリアット、ダイビングフットスタンプの連続攻撃に出ても、入江がブレーンバスター合戦を制し、サマーソルトアタックをお見舞い。ルーカスもダイビングギロチンドロップを敢行した。石川もラリアットとビーストボンバーの打ち合いに持ち込み、ドラゴンスープレックスで投げたが、次の瞬間、入江のビーストボンバーを食らってしまった。

 それでも暴走大巨人は連係を駆使して反撃に出たが、サンドイッチラリアットが痛恨の同士討ちに。諏訪魔が石川に詰め寄って不穏な空気が漂う中、ローンバトルに追い込まれた諏訪魔がルーカスのサイドバスター、入江の合体ボディプレスで攻め込まれてしまう。ダブルチョップやローリングラリアットでルーカスに反撃しても、ラストライドは乱入したイザナギのパウダー攻撃に阻まれ、石川の加勢もUTAMAROのイス攻撃で妨害されてしまった。

 すかさずPURPLE HAZEがセコンドも総出の連続串刺し攻撃に出たが、入江がビーストスプラッシュを放った際、石川が諏訪魔に覆いかぶさり、身を挺してピンチを救った。これに諏訪魔も奮起。入江とルーカスをダブルチョップ乱打、ショートレンジラリアット連打でねじ伏せ、イザナギとUTAMAROを両腕ラリアットで撃退。これでルーカスを孤立させると、暴走大巨人は境川をさく裂させ、最後は諏訪魔がバックドロップ3連発で逆転勝利を決めた。

 PURPLE HAZEに手を焼きながらも暴走大巨人が世界タッグ王座初防衛に成功。タッグの頂点の座を守り抜いた。一時は仲間割れも懸念されたものの回避。諏訪魔が「石川選手、疑って悪かった。ちょっと向こうのやり方に動揺して、俺はちょっと疑っちまった」と謝罪すれば、石川も「やっぱり正々堂々とした形で諏訪魔さんの前に立つ時は、理由も目的もちゃんと明確になった状態で立ちたいなと。こんな中途半端な形じゃ申し訳ないんで」と強調。改めて絆の強さを実証した形となった。

 二人が2020年の大目標に掲げるのは世界タッグを保持しての暴走大巨人対決による三冠戦=究極の5冠戦だ。それを実現させるためにも二人は世界タッグを守り続ける。

【試合後の諏訪魔&石川】
▼石川「ありがとうございました」

▼諏訪魔「最初に言っておくことは、石川選手、疑って悪かった。ちょっと向こうのやり方に動揺して、俺はちょっと疑っちまったというのが今回の損失だと思う。申し訳ない」

▼石川「やっぱり諏訪魔さんとはタッグパートナーでもあるけど、ライバルだと思ってて。向こうの『こっちこい』というので1回利用されて、もしかしたらそっちのほうが対角線に立ちやすいのかなと思った部分もあったんですけど、暴走大巨人としてこの形で終わらすわけにはいかないんで。やっぱり正々堂々とした形で諏訪魔さんの前に立つ時は、理由も目的もちゃんと明確になった状態で立ちたいなと。こんな中途半端な形じゃ申し訳ないんで」

▼諏訪魔「よし。今言った通りですよ。わかった。正々堂々とやれるように、俺も頑張るわ。ありがとうございます」

▼石川「ありがとうございました」

【イザナギの話】「なんだよ、チクショウ。ふざけんじゃねえよ。裏切んねえじゃねえかよ、あいつらよ。ふざけんじゃねえ。俺たちこれで終わりじゃねえからよ。必ず全日本プロレスを俺たちが制圧する。なぜなら、俺たちは神だからだ!」

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