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2/12【全日本】世界ジュニア奪還へ岡田が怒りの感情で出陣、ススムはドラゲーでの防衛戦否定も「熱い気持ちしっかり受け止める」

 2・23大阪大会で世界ジュニアヘビー級選手権試合が決まった王者・横須賀ススム、挑戦者・岡田佑介が12日、神奈川・横浜市の全日本道場で行われた発表会見に出席。岡田が「DRAGON GATEで防衛戦をやろうっていう発言した時、前回このベルトを巻いてたのが青木さんというのがあって、その名前をマイクで出されて、正直ホントに腹立たしい気持ち」と怒りの感情とともに奪還を誓えば、ススムは自ら発言したDRAGON GATEでの防衛戦を否定したうえで「岡田選手の熱い気持ちをしっかり受け止めたうえで僕は最後、体でしっかり返したい」と宣言した。

 第52代世界ジュニア王者に君臨するススムが2・11後楽園大会の初防衛戦でフランシスコ・アキラに勝利。試合後、DRAGON GATEでの防衛戦を視野に入れると、岡田が現れて奪還の名乗りを上げた。これを受けて両者による世界ジュニア戦が2・23大阪大会で実現することになった。

 岡田はこれが昨年1・2後楽園以来、約1年2ヵ月ぶり2度目の世界ジュニア挑戦。地元・大阪でジュニアの至宝奪還に挑む。「外の団体の選手に全日本で管理している世界ジュニアのベルトをもっていかれたまま、それを黙って順番を待っているようなおとなしい育てられ方はしてない」と言うように、流出の現状を看過できず。ましてやススムがドラゲーでの防衛戦と、故・青木篤志さんの名前を口にしたことがより岡田に火をつけた。「お前ダメだとよといろいろ言われながらも、それでも青木さんは僕にいろいろアドバイスだったりとか、プロレスについて真摯に指導していただいていた方」と振り返ったように、岡田にとって青木さんは特別な存在だった。だからこそ「その名前を出された以上は、引き下がるわけにいかない」と奪還への思いを改めて強くし、「青木さんどうこうと言ってるわけにいかなくて、僕個人の岡田佑介っていうところで勝負したい」と言い切った。

 対するススムは2度目の防衛戦。「そういう人間がどんどん現れてくれないと、この全日本プロレスさんで僕が世界ジュニアを取った意味がない」と考えているだけに、岡田の挑戦表明は望むところ。「彼と向き合った時の鋭い眼光と、キャリアでいえばだいぶ上になるんですけど、そんなこと関係なくあれだけ強い言葉で突っかかってきてくれたんで、僕にすれば逆にしてやったり」と歓迎した。

 岡田とはこれが初遭遇だが「キャリアがまだ浅いというか、そういうレスラーって、どうしても遠慮してしまう子が多いと思うんですね。そういう中、こういうどストレートに感情出して向かってくるというのは逆にこの時代まれ」と強気姿勢を評価。もちろんその気持ちを真っ向から受け止めるつもりで、「権威と伝統と歴史のあるタイトルですから、僕もせっかく腰に巻いた以上はなるべく長くお付き合いしたいと思ってますから。岡田選手の熱い気持ちをしっかり受け止めたうえで僕は最後、体でしっかり返したい」と言い切った。

 2・11後楽園で口にした「DRAGON GATEで防衛戦」発言が気になるところだが、ススムはそれを否定した。「正直、僕の中ではDRAGON GATEと全日本プロレスの中での僕の立場は違う」とのスタンスを示したうえで、「あの言葉というのはどっちかというと全日本のレスラーに対する挑発の意味が正直あった」と説明。「もしかしたらDRAGON GATEのリングでこのベルトを争うことがあるかもしれないです。でも、僕の中ではそのことは今、考えていないです。全日本プロレスのリングでこのベルトを守り続ける」と強調していた。

☆2/23(日)エディオンアリーナ大阪 第2競技場『2020 EXCITE SERIES』最終戦 17:00開始

▼世界ジュニアヘビー級選手権試合
[挑戦者]
岡田佑介
(1/60)
横須賀ススム
[第52代王者]
※ススム2度目の防衛戦

【会見の模様】
▼岡田「昨日の後楽園ホール大会の世界ジュニア戦のあとにマイクで挑戦表明させていただいたんですけど、DRAGON GATEの横須賀選手にベルトを1月3日に獲られたまんま、フランシスコ・アキラ選手がいって。僕は去年始まったトーナメント1回戦で負けていて、順番的に岡田でどうなんだっていうのがあると思うんですけど、僕は全日本プロレスの生え抜き選手でもあって、やっぱり外の団体の選手に全日本で管理している世界ジュニアのベルトをもっていかれたまま、それを黙って順番を待っているようなおとなしい育てられ方はしてないんで。全日本プロレスのレスラーとしての意地を横須賀選手に叩き込みたいと思います」

▼ススム「とりあえず昨日の試合、フランシスコ・アキラと戦って、ホントに彼、これまで全日本プロレスで1年ぐらいなんですかね。頑張ってきてたと思うんですけど、彼の中でたぶん初めて世界ジュニアに挑戦したと思うんですけど、彼が今できる最大限の力を出してくれたんじゃないかなと。僕がチャンピオンだったから、彼がそういうふうに力を出せたなら、僕がこのベルトを獲った意義というのがまずあったのかなと思います。そのあとにね、僕的にはいろいろマイクで言いました。誰も挑戦者がいないんだったらDRAGON GATEの方に帰ってやってもいいと言いましたけど、正直、僕の中ではDRAGON GATEと全日本プロレスの中での僕の立場は違うと思ってますので。あの言葉というのはどっちかというと全日本のレスラーに対する挑発の意味が正直あったかなと。その中で岡田選手がすぐに飛び込んできてくれた。彼と向き合った時の鋭い眼光と、キャリアでいえばだいぶ上になるんですけど、そんなこと関係なくあれだけ強い言葉で突っかかってきてくれたんで、僕にすれば逆にしてやったりと。そういう人間がどんどん現れてくれないと、この全日本プロレスさんで僕が世界ジュニアを取った意味がないと思うんで。そういう意味で昨日のアキラ戦、そのあとに岡田選手が起こしてくれた行動は僕の中で凄くいい流れになってきてるんじゃないかなと思います」

――流出の状況だからこそ名乗りを上げた?

▼岡田「そうですね。昨日、今、横須賀選手が言ったように挑発の意味を込めたっておっしゃってましたけど、僕自身がメンタル的なところでまだまだガキなのかもしれないですけど、そういう挑発はすぐ乗っちゃうタイプの人間でもあって。僕自身、DRAGON GATEで防衛戦をやろうっていう発言した時に本当に腹立ちましたし、心の底から。前回このベルトを巻いてたのが青木さんというのがあって、その名前をマイクで出されて、正直ホントに腹立たしい気持ちというか。昨日バックステージのコメントでも言いましたけど、青木さんに決して認められた選手ではなかったし、どっちかというとお前ダメだとよといろいろ言われながらも、それでも青木さんは僕にいろいろアドバイスだったりとか、プロレスについて真摯に指導していただいていた方で。横須賀選手がキャリア21年とおっしゃってましたけど、その21年の中で青木さんとのかかわりがあったのか僕は知らないですけど、間違いなく僕が全日本に入ってから青木さんとかかわってきたものは深いものがあって。それは全日本のファンの人も凄くあったと思うんで。僕が結構いろんなことを発信していくと、記者の方もそうですけど、青木さんの名前をよく出されて、それに対して岡田選手どうですか?って聞かれるんですけど、僕自身は青木さんどうこうと言ってるわけにいかなくて、僕個人の岡田佑介っていうところで勝負したいと思ってますし、青木さんどうこうじゃない。ただ、その名前を出された以上は、引き下がるわけにいかないと思うんで。そういう気持ちですね」

――ススム選手から見て岡田選手はどのように映っている?

▼ススム「実際リングで肌を合わせたことはないですし、ホントにまだ会場でチラっとみたりとか、いろんな映像で見る限りでしかないんですけど、トーナメントで僕の団体の仲間のKagetoraと試合してることもあって、いろいろ聞く部分はあるんですけど、キャリアがまだ浅いというか、そういうレスラーって、どうしても遠慮してしまう子が多いと思うんですね。そういう中、こういうどストレートに感情出して向かってくるというのは逆にこの時代まれなんじゃないかなというのがあるんで。そういった意味では彼が出てきてくれて、僕も何も拒む理由もなかったし、僕が青木さんの名前出しました。でも、ハッキリ言って、だから彼らは今後、青木さんどうこうじゃなく、この世界ジュニアを争っていかなきゃいけない立場なんだろうと思いますし。僕が今こうやってチャンピオンになってますけど、誰かがいつかこの座から引きずり落とさなきゃいけないわけですし、それが今回もしかしたら岡田選手なのかもしれない。それは戦ってみないとわからない。これだけの強い気持ちがあれば、僕も全力でいきますけど、その結果、もしかしたら僕が敗れることもあるかもしれない。でもせっかく権威と伝統と歴史のあるタイトルですから、僕もせっかく腰に巻いた以上はなるべく長くお付き合いしたいと思ってますから。岡田選手の熱い気持ちをしっかり受け止めたうえで僕は最後、体でしっかり返したいなと思ってます」

――三冠が若い世代で盛り上がってる中、世界ジュニアも若い世代でという気持ちがある?

▼岡田「やっぱりそうですよね。今、野村さん、ジェイクさん、青柳さんというのは今でこそ、それぞれ全員がユニット違う所でやってますけど、あのお三方は僕が練習生の時、デビュー当時に一番練習した人たちで、手を合わせても試合みてても凄いなって思うし。世代で言っても特に野村さん、青柳さんに関しては年は僕の方が上なんで。と考えても悔しい思いもありつつ、あの人たちを超えなきゃいけないなというところで、僕は僕個人であの人たちよりも目立ったりだとか、上にいく方向を見つけられればいいかなと。別にヘビー級転向とか考えるつもりもないですし、三冠と世界ジュニア、建て前的には三冠の方が全日本プロレスを象徴する一番のベルトとなってますけど、秋山さんが当時言ってましたけど、世界ジュニアの方が盛り上がりがあるんであれば、メインを三冠じゃなくても世界ジュニアにすると。僕もプロレスファンだったから特別ヘビー級のベルトっていう思い入れがあったわけでもないし、ただ単純にこの人とこの人の試合が面白いなとか、この人とこの人がやったらどうなるんだろうっていうのをワクワクしながらみてたプロレス小僧だったんで。そういうのを僕自身がお客さんにそれを思わせられるレスラーになれば、別に三冠が盛り上がってるとか、世界ジュニアが盛り上がってるじゃなく、僕が盛り上げられればいいんじゃないかなと。結局プロレスは個人でやってるものだと思いますし。もちろん相手ありきではあるんですけど、最終的には自分が目立って一番上に行く気持ちでやれば、そこは関係ないかなと思います」

――ススム選手はあくまでもDRAGON GATEと全日本は別物だと?

▼ススム「僕個人的なことになるんですけど、今、全日本プロレスでは世界ジュニアヘビー級チャンピオンでいますけど、DRAGON GATEのリングに戻ると次は挑戦者という立場で団体最高峰のドリームゲートっていうタイトルに挑戦が決まってますので。一般的にみるとススム2冠へみたいな感じに言われてしまうんですけど、僕は2冠王になりたいとかそういうあれじゃなくて、DRAGON GATEではイチチャレンジャーとしていますし、全日本にきたらチャンピオンとしてこうやって君臨してます。だからその世界を一緒にするのはあれなんで、僕の中で全日本プロレスではこっちの戦いを重視して。だから別にDRAGON GATEでこのタイトルをやろうと思って言ったことでもないですし。わかんないです。僕がこの先、ベルトとお付き合いをずっと続けていれば、もしかしたらDRAGON GATEのリングでこのベルトを争うことがあるかもしれないです。でも、僕の中ではそのことは今、考えていないです。全日本プロレスのリングでこのベルトを守り続けるという気持ちですね」

――タイトルマッチ連戦は過酷になるが?

▼ススム「昨日、試合があって、僕的には特に日程とか考えることなく勢いで挑戦を受けると言ったんですけど、まさかこんな早く決まってるとは思わなかったんですけど(苦笑) でも今がホントに熱いんで、その熱さが冷めないうちにやるのが僕にとっても岡田選手にとってもそれが一番ベストじゃないかなと思って。変に間が空いてしまうと、お互いのテンション的な部分で下がってしまう部分も少なからずあると思うんで。逆に一番いい、程よい時間じゃないかなと思って。大阪はDRAGON GATE的には神戸、関西に本社があるんで、大阪もよく試合してるところなんで近さはあるし。岡田選手も大阪、関西出身ということで。だからお互い一番いい場所でタイトルマッチができるんじゃないかなと個人的にはそう思います」

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