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2/21【新日本】ヒロムが内藤を襲撃未遂 大田区勝利での二冠挑戦権要求

『NEW JAPAN ROAD』東京・後楽園ホール(2020年2月22日)
○高橋ヒロム&内藤哲也&SANADAvsオカダ・カズチカ&ウィル・オスプレイ&ロッキー・ロメロ×

 ヒロムが3・3大田区での一騎打ちを前に、内藤を襲撃未遂。バックステージでも心理戦を仕掛けると、「内藤さん、3月3日はあなたに勝った場合、次期挑戦者で勘弁してあげますよ」と大田区で勝利した際の二冠挑戦権を要求した。

 二冠王・内藤とジュニア王者・ヒロムは一騎打ちを前にして、連日ロス・インゴ軍としてタッグを組んでいるものの、昨日(20日)はヒロムのモンゴリアンチョップが内藤に誤爆する場面が見られた。試合後、内藤が「今日の敗因はあのモンゴリアンだよ」と抗議すると、ヒロムは「あんたを狙ってモンゴリアンを打った」と告白。内藤を倒すために手段を選ぶ気はないというヒロムは「俺は堂々とあなたのことを攻撃します」と予告していた。

 今宵も内藤&ヒロムはSANADAとトリオを組んで、CHAOSのオカダ&オスプレイ&ロメロと激突。ヒロムはタッチを交わす際に内藤の肩や手のひらを強めに叩くなど過剰な動きを見せる。それでもチームワークには問題なく、ロス・インゴ軍がオカダを攻め立てて序盤戦をリードした。

 ヒロムは1・4東京ドームでIWGPジュニア王座を懸けて争ったオスプレイと久々に対戦。先読み合戦の末に延髄斬りに被弾して競り負けると、あとを受けたロメロに攻め込まれる。それでも、ポップアップ式パワーボムで逆転。内藤が加勢に飛び込んだが、誤爆することなく延髄斬りをぶち込むと、ヒロムも猛攻に転じ、最後はラリアットからのTIME BOMBでロメロを仕留めた。

 試合後も内藤はヒロムを警戒。そんな内藤をあざ笑うかのように、自ら2本のベルトを手渡したヒロムは、恒例のグータッチを要請する。内藤も応じ、SANADAと3人で拳を合わせたものの、その直後にヒロムは内藤を奇襲。TIME BOMBの構えに入るが、内藤は回避して激しい先読み合戦に。ラリアットやトラースキックをかいくぐって内藤が場外に退避すると、ヒロムはトペにいくと見せかけて、リング中央であぐらをかき、二冠王を手招きして挑発。内藤も目を見開くポーズで呼応した。

 バックステージでも2人は心理戦を展開。お互いの考えをぶつけ合うと、ヒロムが「今日は1個言いたいなと思って」と語り出したのが二冠への挑戦権だった。一騎打ちが決定した際の記者会見で、ヒロムは「勝ったら来年の東京ドームでの挑戦権利証」と要求したものの、会社側から返答はなかった。王者・内藤は「負けたら2本とも彼に渡すつもりで大田区のリングに上がる」と語ってはいるものの、それも新日本側が認めないと踏んだヒロムは、「ヒロムちゃん考えました。そして、ヒロムちゃん大人になりました。内藤さん、3月3日はあなたに勝った場合、次期挑戦者で勘弁してあげますよ」と二冠挑戦権を改めて求めた。

 「内藤が口にしたことは何も実現しない」という状況を理解しているヒロムだったが、今回の一騎打ちは内藤の発言がキッカケで決定しているだけに、二冠王の発言権が増してきていると解釈。そこで、大田区でヒロムが勝った場合、内藤の口から次期挑戦者に指名するよう迫ったのだ。

 内藤は「簡単だね。指名するよ」と即答。しかし、聞く耳を持たないヒロムが立ち去ったあと、「俺ばっかりリスクを負ってるような気がするのは気のせいかな?」と疑問を呈し、「ヒロムはチャレンジマッチのつもりで俺とシングルマッチをやるわけじゃないんだろ? ヒロムが負けたらどうするのかな? ヒロムちゃん、考えてるかな。この俺との試合に君は何を懸けるんですか?」と問いかけていた。

【試合後の内藤&ヒロム】
※内藤がひとりで話し始める

▼内藤「表情見ればわかるよ。彼との付き合いはもう10年ぐらいか。彼の表情を見れば、どれだけ調子がいいのか、どれだけ自信を持ってるか、すぐにわかるよ。まあ、オカダ、オスプレイ、その辺の…」

※ここでヒロムが突然割り込むと

▼ヒロム「おやおやおやおやおや。これは内藤さんではないですか」

▼内藤「待ってくれ。俺の時間だから」

▼ヒロム「申し訳ない。話してください、横で聞いてるんで。どうぞ」

▼内藤「オカダ、オスプレイ、彼らがいてもさ。これだけ余裕で…」

▼ヒロム「大した話じゃないですね。大した話じゃなかった」

▼内藤「トランキーロ」

▼ヒロム「じゃあ、OK。もう1回座る」

▼内藤「彼らを目の前にしても、これだけ自信を持って、自分のペースで試合ができるんだ。やっぱり俺が教えたレスラーだけあるよ。凄いよね。君が、じゃないよ。君を教えた、育てた俺が凄いって言ってんだけど」

▼ヒロム「褒めていただいてたのに申し訳ございません。そんなに褒めていただいてたのに、途中で割って入ってしまって、本当に申し訳ございませんでした」

▼内藤「本当だよ。トランキーロだよ。あせるなって。10年前から言ってるでしょ?」

▼ヒロム「でも、内藤さん。俺がデビューした直後に言ったじゃないですか。忘れたんですか? 『デビューしたら、ヒロム君の自己プロデュース次第だからね。だから、俺はデビューしたあとは何も見ないからね』って言ったじゃないですか」

▼内藤「ごめん、見ちゃった」

▼ヒロム「ということは、デビュー前は確かにお世話になりました。内藤さんなしでは俺はデビューできなかった。間違いなくそれは言えますが、言えますけど、そのあとのこの活躍、このアピール、この仕草全てが俺の自己プロデュースの賜物じゃないでしょうか?」

▼内藤「だろうね。そうだと思うよ」

▼ヒロム「そうでしょ? だから、その内藤さんに今日は1個言いたいなと思って。覚えてますか? 一夜明け会見、会長に大田区で勝ったら、東京ドームの挑戦権利書をくれと。そのあと、会長からはノーアンサー。つまり、会長は何も求めていない。菅林会長、本当に申し訳ございませんでした。勝手な行動して、本当に申し訳ございませんでした」

※内藤はヒロムの頭を持って、さらに謝らせようとするが、ヒロムはその手を払いのけて、何度も肩を叩く

▼ヒロム「でも、でもですよ」

▼内藤「なんだ、この手は」

▼ヒロム「ダメージ与えているんですよ、こうやって。でもですよ、ちゃんと真剣に聞いてください。真面目な話なんだよ」

▼内藤「真面目に聞いてるよ。頼むよ」

▼ヒロム「だから、ヒロムちゃん考えました。そして、ヒロムちゃん大人になりました。内藤さん、3月3日はあなたに勝った場合、次期挑戦者で勘弁してあげますよ。その代わり、あなたが俺に挑戦表明してください」

▼内藤『「挑戦してこい』っていうことを俺が言うのかな?」

▼ヒロム「もちろんですよ。というか、次の挑戦者は高橋ヒロムだと、そう言ってくれればいいですよ。3月3日、あなたに勝てば、このベルトを差し上げると。インターコンチネンタルとIWGPヘビー、どっちもあげるよと。ただ、そんなのは会社が認めるわけがない。ヒロムちゃん、その辺は頭がいいんでわかります。あなたが口で言ったことは、この会社は何も実現しない」

▼内藤「正解。その通りだよ」

▼ヒロム「けど、このヒロムちゃん(との対戦)は実現した。ということは、あなたもなかなかいい権限を持ったんじゃないでしょうか、今回の大阪城で」

▼内藤「マジで? 持ったかな?」

▼ヒロム「持ったんですよ、きっと。だから、俺があなたを倒した場合、指名することぐらいは簡単じゃないですか」

▼内藤「簡単だよ」

▼ヒロム「あなたに2回勝たなきゃいけないんですよ、僕は。この2つのベルトを獲るのに、2回もあなたに勝たないといけない。これは大変なこと」

▼内藤「1回勝っただけで俺はあげると言ったけど、会社が認めないけど、もう1回やりますってことだよね?」

▼ヒロム「だってそうじゃないですか。結局くれないんですよ、俺に」

▼内藤「残念ながら、俺の言うことは通らないから」

▼ヒロム「結局くれない。だったら、返上しろなんて言わないです。そんなつまらないことを言わない。ただ、次に正式に俺に挑戦表明させてくださいよ」

▼内藤「俺が指名するよ」

▼ヒロム「それぐらいは簡単じゃないですか」

▼内藤「簡単だね。指名するよ。じゃあ、逆に俺から質問いいかな?」

▼ヒロム「受けつけない」

▼内藤「なんで?」

▼ヒロム「さらばだ」

※ヒロムが去っていく

▼内藤「なんでよ。言うだけ言って帰っちゃったよ。いいよ、全然。彼の求める通り、もし俺が負けたら、その場で…俺はその場で(ベルトを)渡すつもりだったけど、それが認められないのであれば、改めて次期挑戦者は高橋ヒロムだと俺は言いますよ。まあ、この会社は俺の言うことを聞くかわからないけどさ。でもさ、俺ばっかりリスクを負ってるような気がするのは気のせいかな? 別に高橋ヒロムのチャレンジマッチじゃないんだろ? ヒロムはチャレンジマッチのつもりで俺とシングルマッチをやるわけじゃないんだろ? ヒロムが負けたらどうするのかな? ヒロムちゃん、考えてるかな。この俺との試合に君は何を懸けるんですか? 彼は頭がいいからさ、きっと何か考えてるんだろうね。それを明日の試合後に言ってくれるのかな? さあ、なんて答えるかな? 明日の試合後のコメントが楽しみだ。じゃあ、また明日後楽園ホールでお会いしましょう。アディオス」

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