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3/3【大日本】225キロ投げた! 火野が浜に逆転勝利で初戦白星

『一騎当千〜strong climb〜開幕戦』東京・後楽園ホール(2020年3月3日)
「一騎当千〜strong climb〜」Cブロック公式リーグ戦 ○火野裕士vs浜亮太×

 火野が225キロの浜を投げて逆転勝利。一騎当千初出場・初優勝へ向けて幸先いいスタートを切った。

 ZERO1の3・1後楽園大会で耕平に敗れ、世界ヘビー級王座から陥落した火野。王者としての出場はかなわなかったが、一騎当千初出場が実現した。しかも初戦の相手は225キロの浜。火野が本領発揮の戦いぶりをみせた。

 まず火野はショルダータックルで正面突破を図り、連発するものの、浜の巨体は微動だにしない。逆にタックルでなぎ倒された火野は、踏みつけ攻撃に苦もん。ならばと火野は得意の逆水平を打ち込むものの、仁王立ちした浜がハンマーパンチで返り討ちにし、ヒッププッシュ、スティンクフェースと巨大なでん部を駆使してもん絶させた。

 火野も串刺し攻撃を回避すると、浜をコーナーに追い込んで逆水平を連打。ボディスラムを仕掛けたが、浜が全体重を浴びせて押し潰す。すかさず浜が串刺しヒップアタックを見舞い、オオキドプレスを繰り出した。

 火野もこれを自爆させ、逆水平連打やラリアットを叩き込む。ブレーンバスターで巨体を引っこ抜いてみせたが、浜は空中胴締め落としで一気に逆転。オオキドプレスを投下して火野をニアフォールに追い込むと、ラリアットでねじ伏せ、リバーススプラッシュを狙ってセカンドロープに上がった。が、察知した火野がそのまま浜を持ち上げるとパワーボムを敢行。地鳴りとともに叩きつけた火野が3カウントを奪った。

 200キロ超の浜を投げる怪力をみせつけた火野が豪快に逆転勝利。試合後に「実はこの一騎当千で一番怖い相手やった」と明かしたが、その難敵を初戦で突破し、「これはもう行くんじゃないかな? これは凄い勢いに乗ったと思う」と手応えは申し分なし。「あれ以上に力のあるヤツ、あれ以上に重たいヤツ、あれ以上に怖いヤツはたぶんこの大会にはいない」と断言し、優勝を誓ってみせた。次戦は3・24福岡大会の神谷戦。浜撃破の勢いそのまま優勝まで突き進むか。

【試合後の火野】
▼火野「リーグ戦で大事な、まず1本目。これを取った。これは凄い大きなことやと思う。しかも、対戦相手は…終わったから言う。実はこの一騎当千で一番怖い相手やった。これに勝った。これはもう行くんじゃないかな? これは凄い勢いに乗ったと思う。あの浜亮太に変則的とはいえパワーボムで勝った。あれ以上に力のあるヤツ、あれ以上に重たいヤツ、あれ以上に怖いヤツはたぶんこの大会にはいない。優勝するよ」

――ブレーンバスターで投げ飛ばしたが?

▼火野「あんま覚えてないですね。ブレーンバスターが凄かったですか? ありがとうございます。だから勝ちます。それから、これ(ヒッププッシュ)。何かはいているとはいえ、ほとんどがケツでしたね。ケツがあって、パンツの部分なんて10%もない。1割もないぐらいの。とにかくケツで。そこで『今、何してるんやろ?』みたいになって。そのあとにコーナーに座ったと思ったら、走ってきたあれでまた意識が飛びかけてね。ブレーンバスターは凄かったみたいだけど、あんま覚えてないです。こんなに落ち着きのない試合はなかなかないですね。だいたいいつもは次にやること、次にやることを考えながらね、どうやって攻めたろうと順番を考えて試合をするけど、とんでもないですね。これが決まれば、これが決まればと思いながら、とりあえず攻め続けてましたけど、すぐ止められますし。いやあ、しんどかった。プロレス界って広いですね。いやあ、いい勝利や」

――最後のパワーボムは?

▼火野「『あれ、ここからやったらいけるんちゃうの』って。下からは絶対に無理ですから。『いけるんちゃうの? いや、いこう』と思っていったんですけど。思いっきり投げたろうと思ったら、(腕が)しびれてきて、アカンってなっちゃいましたね。あの人、体重あるから、あれだけでメチャクチャ効くんでしょうね。そんな感じでした。ビリビリビリビリビリって、あかんと思って投げたら決まりましたね」

【浜の話】「たぶん俺が覚えているだけで、0勝4敗かな、シングルは。いつもいいところまでいくんだけど、白星に繋がらないっていうね。火野裕士選手の底力なんだろうな。ただ、やっぱり今日もやってみて、俺らの肉体のぶつかり合いのプロレスをやるんだから。今流行りの組み体操みたいなプロレスはやらないんだよ、俺。身体と身体のぶつかり合い、それがプロレス。これが大日本プロレスだよ。残り3つもそういうプロレスをファンの人に見せていきたいと思います。もう負けたんで、次は頑張ります」

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