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3/3【大日本】50cm砲で神谷粉砕 快勝・ストームが外国人初優勝予告

『一騎当千〜strong climb〜開幕戦』東京・後楽園ホール(2020年3月3日)
「一騎当千〜strong climb〜」Cブロック公式リーグ戦 ○クワイエット・ストームvs神谷英慶×

 初出場のストームが50cm砲で神谷を粉砕。快勝発進を遂げると、一騎当千初となる外国人による優勝を予告した。

 シングルリーグ戦・一騎当千が幕開け。最初の公式戦として、初出場となるストームと神谷が激突した。ストームは1月末日をもってノアを退団。フリーとして大日本に乗り込んできた。

 握手で試合はスタート。のっけからショルダータックル合戦で火花を散らす。ストームが逆水平をぶち込むと、神谷は胸板への張り手で応じ、激しいラリーに発展。快音が何度も後楽園ホールに響き渡った。神谷がショルダータックルでなぎ倒したものの、すぐさまストームもタックルでお返しし、どちらも譲らない。

 その後も2人は意地を張り合う。串刺しショルダータックルで先手を取った神谷だったが、ストームは低空ドロップキックで足止めすると、低空コンプリートショットからクロスフェイスロックに捕獲。再び逆水平を唸らせた。ホームリングで負けられない神谷もフライングショルダーで反攻すると、意地になって胸板に張り手を連打。ダイビングエルボードロップを落として好機を掴んだ。

 逆エビ固めで絞めに絞めるが、フリーになったばかりのストームも無残な負けは見せられない。自力でロープに手を伸ばす。ならばと神谷は雄叫びを上げて突っ込んだが、ストームはスパインバスターで逆襲。低空フライングボディアタック、フィッシャーマンバスターと大技ラッシュで流れに乗ると、「オワリ!」と50cm腕ラリアットを予告する。

 かいくぐった神谷はショルダータックルをぶち込み、ブレーンバスターで投げ飛ばすと、必殺のバックドロップの構えに入るが、ストームは猛抵抗。ラリアットを狙ってロープに飛んだ神谷にエルボーをねじ込むと、ジャーマンで投げ捨てる。気合いで立ち上がった神谷はブレーンバスターを仕掛けるが、逆に踏ん張ったストームは垂直落下式ブレーンバスターをズバリ。これで勝機をたぐり寄せると、最後はサポーターを投げ捨て、「イクゾ!」の雄叫びから50cm砲を振り抜き、3カウントを奪い取った。

 神谷を撃破したストームが初戦快勝。「勝ったよ。あと岡林、あと火野、そして浜。全部勝つつもり。俺、strong climb、一騎当千で初の外国人ウィナーになる。その目的があります」と史上初となる外国人優勝を予告した。デスマッチ部門も含めて、これまでの一騎当千には外国人選手が何度か出場してきたが、決勝にすら残った選手はいない。それをストームは成し遂げようというのだ。

 真っ向からぶつかり合うストロングBJの戦いに充実感も覚えたようで、「久しぶりのシングルのヘビー級のリーグ戦をやって、もうメチャクチャ幸せ。私のプロレスができる。それが一番幸せ。メジャーじゃなくて、インディーじゃなくて、ただプロレスで。それが一番幸せ」と笑顔を垣間見せたストーム。次戦は3・22大阪で、岡林と対戦する。一方、敗れた神谷は3・24福岡でZERO1の火野相手に初日を狙う。

【試合後のストーム】
▼ストーム「勝ったよ。あと岡林、あと火野、そして浜。全部勝つつもり。俺、strong climb、一騎当千で初の外国人ウィナーになる。その目的があります」

――神谷選手はどうだった?

▼ストーム「当たりもメチャクチャ強かった。普通のタックルでメチャクチャパワーが。でも、まだまだですね。凄いいい選手と思うけど、最後にブレーンバスターにいこうと思って。俺も絶対ブレーンバスターいこうと、逆に俺がブレーンバスターをやって、1、2、でギリギリキックアウトで。プロフェッショナルとして、その間違いは許されない。いい選手だけどね。あとね、もう1個言うことがあるね。久しぶりのシングルのヘビー級のリーグ戦をやって、もうメチャクチャ幸せ。私のプロレスができる。それが一番幸せ。メジャーじゃなくて、インディーじゃなくて、ただプロレスで。それが一番幸せ。それだけ。プロレスが一番大事」

【神谷の話】「大事な4人しか相手が出場していないリーグ戦で、いきなり黒星。あの腕のぶっとい男のラリアットは凄い威力でした。あともう1つは、まだ1敗。本当はね、焦るべきなのかもしれないですけど、今はそんなんじゃ右往左往しないですよ。ここから地に足をつけて、1個1個勝っていきますから。リーグ戦なんで、もう勝利だけじゃ上に上がれないかもしれないですけど、まだ始まったばっかりなんで。次も勝って、その次も勝ちます。まだ全然あわてるような時間じゃないです。まだドッシリとしてられますよ。なんてったって強いですから」

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