3/15【WRESTLE-1】稲葉&土肥がW-1タッグ奪取、芦野&児玉との所属対決で熱戦

『WRESTLE WARS 2020』東京・大田区総合体育館(2020年3月15日)
WRESTLE-1タッグチャンピオンシップ ○稲葉大樹&土肥孝司vs芦野祥太郎&児玉裕輔×

　稲葉&芦野が団体最後のビッグマッチで芦野&児玉との熱戦を制し、W-1タッグ王座を奪取した。

　芦野&児玉に稲葉&土肥が挑戦するW-1タッグ王座戦はこの日の3大タイトルマッチで唯一のW-1所属同士の対戦。W-1最後のビッグマッチとあって、挑戦者組は「これぞWRESTLE-1という試合をしたいと思います。そして最後に俺らがタッグチャンピオンになります」(土肥)、「今までWRESTLE-1で学んできたことを全部、この大田区で出して、タッグベルト最後に獲りたい」(稲葉)と誓って出陣した。

　まずは芦野と稲葉、児玉と土肥が先手争いを展開。児玉がコルバタで土肥を吹き飛ばして先手を取る。ここから王者組は土肥に集中砲火。すかさず芦野がラリアットで続き、児玉はロープ越しサマーソルトドロップを投下したが、土肥はウラカンラナをパワーボムで撃墜して反撃を開始。今度は挑戦者組が児玉に的を絞り、土肥がスリーパーで絞め上げ、バックドロップで引っこ抜いた。

　児玉もネックブリーカードロップで土肥を失速させた。芦野がエルボースマッシュを連打し、低空ドロップキック、俵返しの波状攻撃に出る。土肥の抵抗を芦野がジャーマンで黙らせ、稲葉が飛び込んでもジャーマンで返り討ち。児玉がコーナーに上がると、芦野がエプロンからフロントスープレックスで投げる人間爆弾攻撃を敢行した。

　児玉と稲葉、芦野と土肥がエルボーを打ち合う混戦模様の中、土肥のマンハッタンドロップ、稲葉の延髄斬りの連続攻撃で芦野を蹴散らす。ダブルフライングショルダーを児玉に放つと、キャノンボール、変型フェースバスターで攻め立てたが、タイガースープレックスは決められず。児玉がカウンターのドロップキックを鮮やかに決めて王者組が流れを変えた。

　すかさず芦野&児玉はサンドイッチエルボーで稲葉に追い討ち。芦野がランニングエルボースマッシュ、児玉がトラースキックの連続攻撃を決め、児玉が両足で稲葉をホイップするとキャッチした芦野がジャーマンを敢行。さらに児玉が変型リバースDDTで叩きつけ、芦野がアンクルロックで土肥のカットを阻む中、児玉がフロッグスプラッシュを発射した。

　これは稲葉が両ヒザで迎撃し、エルボー連打から極反り卍固めで捕らえた。芦野がカットに入っても土井がブラックホールスラムで撃退。稲葉がタイガースープレックスで児玉をニアフォールに追い込み、土肥が垂直落下式ブレーンバスター、稲葉がダイビングヘッドバットの連続攻撃でたたみかける。そして稲葉が再び極反り卍で絞め上げ、芦野がカットに入っても土井がラリアットで撃退。孤立した児玉を稲葉がブルーサンダー、土肥がラリアットを立て続けに決めると、土肥が担いだ児玉に稲葉がDDTで飛びつく合体技をさく裂。タイガースープレックスで追い討ちをかけた稲葉は、児玉がフランケンシュタイナーで粘っても、こん身のエルボー連打から3度目の極反り卍で捕らえてようやく児玉をギブアップさせた。

　稲葉&土肥が第20代王者に君臨。試合後、潔く負けを認めた芦野&児玉からベルトを渡された。これで二人は最後のW-1タッグ王者に。同王座初戴冠となった稲葉は「なかなか縁がなかったこのタッグのベルト。最後のビッグマッチで土肥さんと獲れて、本当に嬉しいです」と喜びを口にしながら涙をにじませ、「またW-1はあるかもしれないですけど、それまでに大きく成長して、W-1の名前に恥じないように大きくなりたい」と誓うばかり。土肥は「最後、そんなしみったれた感じで終わらないとか言ってたじゃん? まだ終わりじゃないから。まだ2回あるから」と稲葉を鼓舞すると、最終興行4・1後楽園大会での初防衛戦に前向きな姿勢を示しつつ、「最後は明るくいくよ。明るく、燃え切って、燃え尽きて。そして各々違う道へ進んでいく」と宣言した。

【試合後の稲葉&土肥】
▼土肥「獲ったぞ。俺らがW-1最後のタッグチャンピオンだ」

▼稲葉「W-1でなかなか縁がなかったこのタッグのベルト。最後のビッグマッチで土肥さんと獲れて、本当に嬉しいです。W-1最初から…ダメだ。(こらえきれずに涙をにじませると)いろいろありましたけど、楽しかったですね…。道場もないところからスタートしましたけど、楽しかったです。辛かったけど、楽しかったです。W-1で育ったのは土肥さんも一緒ですから、感謝しかありません。これからまたW-1卒業生として、またW-1はあるかもしれないですけど、それまでに大きく成長して、W-1の名前に恥じないように大きくなりたいと思います。よかったです。また続きますからね。まだ試合がありますから」

▼土肥「まだ2大会あるから。最後、そんなしみったれた感じで終わらないとか言ってたじゃん? まだ終わりじゃないから。まだ2回あるから」

▼稲葉「終わりじゃないです」

▼土肥「1日、俺ら防衛戦をしてもいいしね。最後は明るくいくよ。明るく、燃え切って、燃え尽きて。そして各々違う道へ進んでいく。ただ、心にはW-1で6年やってきた気持ちを所属だった以上、みんな持ってるから」

▼稲葉「笑顔でいきましょう!」

※土肥が稲葉と肩を組む

▼土肥「笑顔で! 笑顔で! 最後まで笑顔でいこう」

▼稲葉「いきます」