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3/19【リアルジャパン】生え抜き・間下が歓喜のキャリア初戴冠 岩崎料理でパシフィック王座奪還

『初代タイガーマスク 佐山サトル ストロングスタイルプロレスVol.5』東京・後楽園ホール(2020年3月19日)
UWAアジアパシフィック選手権試合3WAYマッチ ○間下隼人vs将軍岡本vs岩崎孝樹×

 リアルジャパン生え抜きの間下が岩崎を料理してUWAアジアパシフィック王座を奪還。歓喜のキャリア初戴冠を果たした。

 昨年の12・5後楽園で間下がUWAパシフィック王者・岡本を6人タッグマッチながら直接ピン。リアルジャパン生え抜きの意地を見せると、タイトル挑戦を表明したが、前王者の岩崎が横やりを入れて大乱闘に。そこで岡本が「2人まとめて相手してやる」と宣言し、3WAYでのタイトル戦が組まれた。

 序盤から大混戦に。ゴングと同時に岡本は間下を場外に排除。怒りの間下がリングに戻り、一時的に岩崎と共闘したが、岡本はショルダータックルで2人を吹き飛ばした。場外戦に雪崩れ込むと、間下が岡本に投げ飛ばされ、観客を守ろうとした平井代表と激突し、大ダメージを負う。

 その後、戦場は南側スタンド席に移動。3人が入り乱れて、激しくせめぎ合った。ヒートアップした岡本は客席を仕切る鉄板まで使って、挑戦者2人を暴行する。リングに戻ると攻守が何度も入れ代わるが、それでも岡本がパワーの差を活かして主導権を握り、岩崎を場外に投げ捨てると、間下の脇腹に重たいエルボーをぶち込んだ。

 しかし、間下も生え抜きとしての気持ちを見せる。岡本をブレーンバスターで投げ飛ばすと、串刺しダブルニー、ランニングローキックと畳みかけた。岩崎が加勢し、交互にミドルキックを放つと、ダブルミドルキックもクリーンヒット。岡本が場外に転落すると、間下と岩崎はミドルキックのラリーで気持ちをぶつけ合う。押し切った岩崎がランニングローキック、バックドロップでチャンスを掴んだが、岡本はレフェリーに飛びかかってカウントを阻止すると、2人まとめてランニングボディプレスで押し潰した。

 止まらない岡本は、岩崎に対してぶちかましから突っ張りを連打。低空ショルダータックルからカイケツを敢行する。だが、急行した間下はランニングローキックでフォールする岡本を蹴散らすと、岩崎にバックドロップを仕掛けた。踏ん張った岩崎は、エプロンに上がった岡本に気を取られてフロントハイキックを発射したが、即座にそのあとを追った間下が狙いすました横入り式エビ固めで丸め込み、必死に押さえ込んで3カウントを奪い取った。

 間下が執念の丸め込みで岩崎を下し、UWAパシフィック王座を奪還。王者・岡本ではなく岩崎を丸め込むというなりふり構わぬ形ながら、デビュー13年目にして嬉しいベルト初戴冠を果たした。

 感極まった様子の間下だったが、初代タイガーマスクが原因不明の体調不良で大会を欠席する非常事態を迎えているだけに、「本当に入って14年間…嬉しいですね。これでようやく僕も胸張ってリアルジャパンプロレス、俺も引っ張っていくという気持ちで、盛り上げていくという気持ちで。初代タイガーマスク…今日来れなかった佐山総監の弟子と胸張って、またS・タイガーとは違ったカラーを出して、残っている2人で盛り上げていくと思うんで」と早くも王者としての自覚をあらわに。そして、「これがゴールじゃなくて、ここからスタートだと思うんで」と前を向いた。様々な選手が団体を去る中、必死にもがいてきた苦労人・間下はこれから王者として団体をけん引する構えだ。

【試合後の間下】
▼間下「ありがとうございました。本当に入って14年間…嬉しいですね。これでようやく僕も胸張ってリアルジャパンプロレス、俺も引っ張っていくという気持ちで、盛り上げていくという気持ちで。初代タイガーマスク…今日来れなかった佐山総監の弟子と胸張って、またS・タイガーとは違ったカラーを出して、残っている2人で盛り上げていくと思うんで。僕もようやくタイトル獲れたんで。これがゴールじゃなくて、ここからスタートだと思うんで。しっかり役割を果たせたかなと思います。ありがとうございました。はじめの僕の根性ない感じが、平井代表の強烈な頭突きで目が覚めました。ちょっと右目が見えないですけど(笑) ありがとうございました、平井代表。盛り上げていきます。S・タイガーだけじゃない。俺もリアルジャパンだという。それだけです」

▼平井「頑張ろうね、間下」

▼間下「先生の弟子でよかったですよ。長かったっすよね。かかったなあ」

▼平井「佐山先生のもとになんで残れたかっていうのは思いだけしかないと思います。出ていくのは簡単だし、もっと楽な道を選ぶのは簡単だと思うんですけど、間下はここを選んでくれました。もう1回新しいスタートだな、ここから」

▼間下「よろしくお願いします」

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