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3/22【NOAH】潮崎とメイン熱戦…ナショナル挑戦へ稔がGHC王者相手に見せ場連発

『NOAH the SPIRIT 2020』静岡・ふじさんめっせ(富士市)(2020年3月22日)
○潮崎豪&中嶋勝彦vs丸藤正道&田中稔×

 3・29後楽園大会で杉浦貴のGHCナショナル王座に挑戦する稔が、富士大会のメインでGHCヘビー級王者・潮崎と熱闘を展開。闘争心をむき出しにして“あわや"のシーンを作り出した。

 前夜の前橋大会では杉浦相手の前哨戦に間接的ながらも勝利。杉浦の“防衛ムード"に「ナメんなよ!」と反骨心をあらわにしていた稔だが、この日はメインに出場し、丸藤とのコンビで潮崎&中嶋の“AXIZ"と激突した。

 4人のなかで唯一のジュニアとなった稔だが、見せ場を連発。序盤からテクニカルかつ闘争的にAXIZと渡り合い、長らく捕まっても乗り切るタフっぷりも発揮。そして終盤には潮崎の左腕を徹底的に攻め立て、GHC王者を翻ろうしながら飛びつき逆十字固めで“あわやギブアップ"のシーンも作り出した。

 慌てて中嶋がカットに飛び込んだが、稔も潮崎の逆水平を浴びてもひるまず、左腕へのミドルキックを連発して応戦していった。

 最後は右ラリアット空転→左ラリアットで押し込まれたところを、フィッシャーマンバスター→豪腕ラリアットとつなげられてごう沈したものの、試合後も稔は潮崎のタイツをつかんで必死に立ち上がり、力ないエルボーを連発して闘争心をむき出しに。大ベテランとは思えぬ泥臭さで“ヘビー級に負けない"意志と反骨心を無言で明示し、ナショナル王座奪取への執念をあらわにした。


【試合後の潮崎】
――興行側にも観客側にもリスクのある中での2連戦を終えたが?

▼潮崎「そうですね。リスクというのは高いかもしれない。だから正直、無責任に観に来てくれ、会場に来てくれとは言えない部分もあります。でも俺たちはこうしてリング上で、そして観に来てくれるみんなと一緒に闘ってますよ。みんなのパワーで乗り越えていきたいです」

――ナショナル挑戦者の稔から追い込まれるシーンもあったが?

▼潮崎「そうだね…危うい。いつも対戦するとはまた違うタイプの相手だったし、やりづらさ、攻めづらさがあった。ナショナルの次期挑戦者としての使命、重さを感じているからこそ、一発一発の攻撃も重かったですよ」

――そして自身はちょうど1週間後に藤田和之を迎え撃つ

▼潮崎「あと1週間。ただただ決戦を待つだけじゃなく、自分から攻めていくためには何が必要か…と考えながら過ごしていきたい。俺の中では史上最強の外敵と位置づけてますし、それだけの力と強さがある。俺は藤田和之を倒すことだけを考えて、1週間を過ごしたいと思います」

――再開を待ちわびていたような手拍子もあったが?

▼潮崎「昨日もそうでしたし、第1試合が始まる前から皆さんの期待を感じましたし。それだけファンの皆さまがノアの闘いを待っていてくれたんだと思う。そして俺たちもリング上でみんなの前で闘いを見せるってことを待ってました。それが今日、昨日と良い雰囲気を作り出せたんだと思います」

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