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4/27【NOAH/連載企画】選手24人に聞いた ノアで最も「パワーがある」のは? 『選手が選ぶ選手権』

 団体内で誰が最も「技巧派」か、「パワー」があるか、「マイク」がうまいか、はたまた「イケメン」か――。選手目線の“選手内評価"で各部門(10部門)のナンバーワンをあぶり出す特別連載『選手が決める選手権』。ノア編・第3回の今回は『パワー部門』をお届けします。

※現在ノアに参戦する24選手(所属選手および3年以上参戦経験のあるフリー選手)に聞き取り調査を実施

【問】
団体内で最も「パワーがある」と思う選手と、その理由を教えてください。

◇第1位◇
稲村愛輝
8票/24選手中

☆「稲村愛輝」を選んだ選手の声
●拳王
「デビュー2年足らずであれだけのパワーがある。内に秘めたパワーが出てくれば、とんでもないことになるかも。将来性も買って」

●マサ北宮
「“BIG3"と呼ばれる筋トレでも一番重いオモリを上げる」

●仁王
「エネルギーの塊。期待も含め」

●齋藤彰俊
「潮崎、稲村、北宮の3選手で迷ったが、お客さんに分かりやすく伝わる…という観点から稲村。あれだけ足が太くてぶちかます…というのは、初めて観た人にもパワーが伝わる」

●モハメド ヨネ
「期待値も含めて。今でもパワーがあるが、もっともっと爆発しそう」

●小峠篤司
「どんな体重の相手にもスプラッシュマウンテンをガッチリ狙いに行く。オモリをありったけつけて練習している姿を良く見かけていた」

●原田大輔
「地力のパワーが凄い、それをもっとプロレスに反映させれば凄いことになるのではないか」

●中嶋勝彦
「ヤツのぶちかましはとんでもない。ぶっ飛ぶ。相撲の心得もあるだけに」

[寸評]
 わずかキャリア1年8ヶ月の稲村(いなむら よしき)が並み居る先輩をおさえてノア・パワー部門の1位に輝いた。

 モヒカン、背中に「金剛」と刻まれた吊りパン、そして全剃りの眉毛。見た目からして“気合の塊"な稲村だが、試合でも声がかすれるほどの絶叫とともに、豊満な肉体と気持ちを相手にぶつけるパワーファイトが最大の持ち味だ。

 相撲、モンゴル相撲の経験に裏打ちされたショルダータックルや“ぶちかまし"はインパクト十分。デビュー当時から100キロを超えていた“あんこ型"の肉体もさらに厚みを増している。北宮や小峠が証言したように、ベンチプレス、スクワット、デッドリフトといった重量系トレーニングでも、すでにノア内屈指の存在となっている模様だ。

 上位戦線に食い込んできたスピードも清宮海斗より早い。「期待値含め」「将来性を買って」とポテンシャルを見込まれた形でもあるものの、殊勲の1位獲得。“ノアのパワーファイター"としての期待値が、選手内でもひじょうに高いことが浮き彫りとなった。


◇第2位◇
潮崎豪
5票/24選手中

☆「潮崎豪」を選んだ選手の声
●丸藤正道
「北宮と迷ったが、潮崎は前腕が凄い。ボコって出てる。踏ん張った時の力強さでは秀でてる。努力の賜物でもあるが、ナチュラルにパワーがある」

●清宮海斗
「ラリアットはまさに“ぶっ飛ばされる"感覚になる。見た目以上に力で持っていかれる」

●タダスケ
「コーナー上で担いでるのに、わざわざブレーンバスターに持ち替えて落とす。凄い力やな…と驚いた」

●宮脇純太
「自分もフィッシャーマンバスターを使うが、どんな重い相手でも持ち上げてまっすぐ落とす。前に落とす雪崩式攻撃でも空中姿勢を保ったまま落とす。ナチュラルパワーが凄い」

●岡田欣也
「無理矢理でもフィッシャーマンで持ち上げたり、ラリアットでなぎ倒したり力が強いと感じる。パンパンの肉体の外敵と当たってもパワー負けを感じたことがなく、筋肉以上のパワーを感じる」

[寸評]
 5票を集めて2位となったのは現GHCヘビー級王者の潮崎。

 いわゆる“筋肉の鎧"的な肉体ではないものの、地力の強さを指摘する声が多数。逆水平チョップやラリアットの印象が強い潮崎だが、反動を使わずに相手を力で持ち上げたり、強引に投げ切ったりする“力技"に長けているという。

 パワーファイターのイメージは薄いが、実は恵まれたナチュラルパワーの持ち主。安定感ある下半身も特徴で、骨格からして違う外国人選手と当たった際も、終わってみればそこまで力負けした印象を残さない。潮崎自身が“ヘビー級らしい闘い"にこだわるのも、その地力の強さゆえ、なのかもしれない。


◇第3位◇
マサ北宮
4票/24選手中

☆「マサ北宮」を選んだ選手の声
●稲村愛輝
「ブレーンバスターも一度下がったところで上げたり、バックフリップも担ぎかえて投げたり、地面に足がついてない人間をコントロールするのは相当な力が必要だと思うので」

●潮崎豪
「身長が大きいワケではないが、厚みがあって、足元から感じるパワーがすごい」

●谷口周平
「強引な力強さも、内面から出てくる圧力もある」

●田中稔
「見た感じからしてパワフル」

[寸評]
 4票を集めて3位となったのはマサ北宮。

 いかにもパワーみなぎるパンパンの肉体で、体ごとぶつかって真っ向勝負。振る舞いやファイトスタイルも、師匠であるマサ斎藤さん、佐々木健介さんの姿に重なるところが多い。

 男臭い“パワー"に満ちている北宮も、潮崎同様に下半身の安定感と、力技の強さに定評。何より亡き師から受け継ぐ「Go for broke」の精神が、その力強さを支えている。



 次回のノア編・第4回は「ボディメイク」部門をお届けします。

※24選手すべての投票先と理由の一覧は、連載最後に「総集編」として掲載予定です

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