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4/30【全日本】遺恨マッチ緊急決定も諏訪魔が暴走絞殺、ヨシタツは世界タッグ挑戦を要求

『全日本プロレス中継2020〜全日本プロレスから世界へ届けたい想い〜』(2020年4月30日)
○ヨシタツvs諏訪魔×

 諏訪魔とヨシタツの遺恨マッチが急きょ実現したものの、諏訪魔の暴走によって反則裁定に。怒りのヨシタツは世界タッグ挑戦を要求した。

 三冠&世界タッグ5冠王者・諏訪魔は2度目の無観客試合となったこの日、光留と組んでヨシタツ&田村と対戦。最後は光留が捕獲式腕ひしぎ逆十字で田村を料理したものの、諏訪魔は試合後もヨシタツと場外乱闘を展開。「弱いんだ、コイツは」と罵った。

 これにヨシタツも収まらない。「俺にシングルで負けまくっておいて、何が5冠だよ。5冠なんてな、俺にシングルで勝ってから言えよ。今すぐシングルでやってやるよ」と見下しつつ一騎打ちを要求した。これを合図に両者は大乱闘に発展。和田京平レフェリーが双方の意思を確認し、急きょ10分1本勝負によるシングル対決が行われることになった。

 だが、感情的となった二人の間で試合が成立するはずがなかった。ドロップキックで先制したヨシタツが場外戦でヒザ蹴りを連発し、挑発的な顔面ウォッシュを連発。キレた諏訪魔はダブルチョップを乱れ打ち、ショートレンジラリアットでねじ伏せると、場外戦ではイスでめった打ちにした。完全に暴走モードとなった諏訪魔がスリーパーで絞め上げると、京平レフェリーはチョークと判断して反則裁定を下した。

 荒ぶる諏訪魔は試合後も暴走。制止する光留を投げ飛ばし、大の字となったヨシタツに向かって罵声を浴びせた。諏訪魔が引き揚げると、意識を回復したヨシタツが「諏訪魔。お前、5冠のくせにな、こんなやり方恥ずかしくねえのか!?」と批判。「3月名古屋で中止になった世界タッグ、俺と健斗のヨシケンに挑戦させろ! こんなご時世は俺たちみたいなわかりやすいヒーローが必要なんだ。ヨシケンが新しい世界タッグチャンピオンになる。We can do it!」と一気にまくし立てた。

 当初、3・18名古屋大会でヨシケンと暴走大巨人による世界タッグ戦が組まれていたが、新型コロナの影響で大会自体が中止となった。タイトルマッチが宙に浮いた形だったが、ヨシタツはこのことを当然、忘れていなかった。5冠王者らしからぬ(?)暴走ぶりをみせた諏訪魔を「最初からああいう諏訪魔とやりたかったんだよ。素晴らしいと思うよ」と満足げに認めたヨシタツは、「ちょっとスリーパーで落ちかけたけど、これとラストライドだけ気をつければなんてことないから」と自信満々。「名古屋もだって本当はやるはずだったんだから。中止になっちゃってあれだから、いずれやらないとと思ってたからね。返事待ちだけど、やらねぇならやらねぇで追っかけるだけ」と世界タッグ挑戦にかける執念をのぞかせた。

 王者・諏訪魔&石川も受諾を意思表示。仕切り直しの世界タッグ戦が決定的となった。ヨシタツは「やっぱ俺は上のほうのベルトを持ってないと、全日本は活性化しないよ。三冠なり、世界タッグなりをやっぱ持ってないとさ」と自画自賛しつつ確信。現在、GAORA&コロナのシングル2冠王に君臨しており、「何冠でもいいからね。もうこうなったら、何本でも集めてやろうかな」とベルトコレクター化にも色気たっぷりだった。

【ヨシタツの話】「諏訪魔いいじゃねえか。リング上であんなこと言ったけど、俺もああいう諏訪魔が見たかったんだよ、ずっと。あいつなんか俺が参戦してどのぐらい? 1年半ぐらいずっとあいつタヌキ寝入りしやがって。最初からああいう諏訪魔とやりたかったんだよ。素晴らしいと思うよ、今日だって。いいんじゃない? 俺もあいつのことを試合中にキレさせたし。こういうのが次に繋がるよね。まぁ、どこでやるか知らないけど。こんだけ言って、あいつらが逃げることはないでしょ。名古屋もだって本当はやるはずだったんだから。中止になっちゃってあれだから、いずれやらないとと思ってたからね。返事待ちだけど、やらねぇならやらねぇで追っかけるだけだし。まぁ、やるんじゃない? あれだけ怒らせたんだから。今日は諏訪魔をキレさせたから合格。やっぱ俺は上のほうのベルトを持ってないと、全日本は活性化しないよ。三冠なり、世界タッグなりをやっぱ持ってないとさ。GAORAも持っているから、何冠でもいいからね。もうこうなったら、何本でも集めてやろうかな? ベルトコレクターみたいにね。ちょっとスリーパーで落ちかけたけど、これとラストライドだけ気をつければなんてことないから。しっかり見といて。We can do it!」


【試合後の諏訪魔、石川】
▼諏訪魔「なんだお前!? いきなし挑戦者ヅラしやがって。アホじゃねぇか、あいつは? 相変わらず空気読めねぇな、あいつは。突っかかってくりゃいいってもんじゃねぇんだ、お前。倍返ししてやるから。腹立つ。なんだ、お前? そんなにお前、俺がベルトを持っているのが気に食わねぇんだったらよ。世界タッグ? 決まってたんだよな、あいつ。それをネチネチネチネチ遠回しに言ってくる。だったら、ストレートに言えよ。やりたいって。なぁ、石川選手?」

▼石川「さっき解説してたら…」

▼諏訪魔「何で解説してんだよ!?」

▼石川「仕事仕事。諏訪魔さん、あれでしょ?」

▼諏訪魔「ヨシタツ、ダメだって言ったじゃん? 話になんねぇよって解説で言ったんでしょ?」

▼石川「俺に負けねぇんじゃないかっていうのは終わったんですか? 俺に負けねぇじゃねぇのかっていうので激高して始まった…」

▼諏訪魔「なんだ、俺に負けねぇじゃねぇかって? なんだよ?」

▼石川「俺でシングルで分が悪いっていうのでキレた諏訪魔さんが…」

▼諏訪魔「そんなことねぇよ。腹立つ。ムカつくんだよ、お前。勘違いしてんだよ。本当腹立つな。勘違いしているヤツらばっかだから、チクショー。そんなのばっかいるから、俺は許さねぇんだよ」

▼石川「やっちまいましょう、じゃあ」

▼諏訪魔「正論なんてまったく響かねえから。レスラーは自分のことばっか考えやがって。クソ、こっちだって個人商店だ、お前。ぶっ潰してやる。腹が立ってきた、マジで」

▼石川「やりましょう、じゃあ。やっちゃいましょう」

▼諏訪魔「やる? 世界タッグ」

▼石川「せっかくだからね。ちゃんとやっちゃいましょう。やったほうがいいですよ」

▼諏訪魔「宮原の腰ひもだっていうのをわからせてやるからな」

▼石川「おぉ(笑) やっちゃいましょう」

▼諏訪魔「やってやるよ」

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