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5/24【NOAH】三沢さん命日翌日に「潮崎vs齋藤」GHC戦へ 齋藤“挑戦状"を潮崎が受諾

『NOAH “NEW HOPE" day1』シャトーアメーバスタジオ(2020年5月24日配信※TVマッチ)

 齋藤彰俊が自筆の“挑戦状"をしたためてGHCヘビー級王者・潮崎豪に挑戦表明。故・三沢光晴さん最期のリングに立っていた両雄が、没後11年命日の翌日に配信されるTVマッチで激突することが決定的となった。

 急性虫垂炎手術で欠場中の潮崎が、この日のTVマッチに現れて復帰を表明した。「GHCヘビー級チャンピオン、“I am NOAH"潮崎豪が、ついに、ついに!このリングに帰ってきます。6月14日、この放送をみてるHOMIES(※中嶋勝彦とのタッグチーム“AXIZ"ファンの愛称)のみんな、このノアのリングをGHCの闘いに持っていくので、楽しみに待っていてください。I am……NOAH!」と宣言。復帰戦の舞台でいきなりGHC防衛戦を行う意向を示した。

 そこへ黒の道着姿で現れたのが齋藤だった。「翔」の字があしらわれた令和の反選手会同盟旗を片手に、眼光鋭く潮崎の前に立った齋藤は、持参した自筆の“挑戦状"を男臭く音読。

 「挑戦状! プロレスリング・ノア GHCヘビー級チャンピオン・潮崎豪殿! 齋藤彰俊は我が魂の叫びに準じ、貴殿のGHCヘビー級のベルトに挑戦することをここに表明する! 日時、場所に関しては一任することにする! 令和二年、5月24日、プロレスリング・ノア反選手会同盟、齋藤彰俊!」と挑戦表明した。

 潮崎も「齋藤さん、6月14日…6月、俺たちにしかできない、魂のGHCの闘いをやりましょう。その挑戦、受けます!」と即座に受諾。両者ガッチリ握手を交わして決意のにらみ合いを展開した。

 齋藤は4月のグローバル・タッグリーグ戦開幕戦で潮崎からピンフォール勝ち。その“カード"をここで切った形だが、何より決戦の日となりそうな6月14日は二人にとって意味がある。

 6月14日は三沢さん没後11年命日の翌日。齋藤は最期の対戦相手として、潮崎は最期のパートナーとして、三沢さん最期のリングに立っていた二人だ。当時の三沢さん追悼大会(2009年9月27日、日本武道館)でも両雄は鎮魂のGHC戦を展開し、若き王者の潮崎に決意の白装束をまとった齋藤が挑んだ。

 三沢さんに「前進」を誓ったあの日から約11年。ノアで闘い続けてデビュー30周年イヤーを迎えた齋藤が、「I am NOAH」の精神で旗揚げ20周年イヤーをけん引する潮崎に再び挑むことが決定的となった形だ。

 「あの時(GHCタッグ選手権試合、齋藤彰俊&バイソン・スミスvs三沢光晴&潮崎豪)リングに立ってた4人のなかで、今、リングで闘えるのは俺と潮崎。対角のコーナーにいた一人ずつしか残っていない。そして、あの直後も俺と潮崎でGHCをやった。俺が白装束で出たあの時も意味があったと思う。だけど今、それとは違う、やらなきゃいけない、次に進むために避けては通れないところがあると思うんで。その闘いをしたいと思ってます。それは当然俺にとっても、潮崎にとっても、この門を開けないことにはどうにもならない」(齋藤)

 「この挑戦状…魂の挑戦状。しっかりとGHCヘビー級チャンピオンとして、魂のこもったものを魂で受け取りました。齋藤彰俊とこの6月という時期にね、GHCを懸けてタイトルマッチをやるという意味も重さも、俺としては運命だと思ってるんで。すべてを乗り越えた者同士のタイトルマッチを皆さんにお見せしたいと思います」(潮崎)

 例年、命日の6月13日近辺は“三沢メモリアル大会"が恒例化していたが、新型コロナ影響下の今年は通常興行では開催できない。11年の月日を懸命に生き抜いてたどり着いた、旗揚げ20周年イヤーの“三沢メモリアル"。さらなる前を見据えて、両雄が再び魂をぶつけ合う。

【齋藤のコメント】
▼齋藤「今日、潮崎豪のGHCヘビーのベルトに挑戦させてもらうことを表明させてもらいましたけど、やっぱりね、この時期。『反選手会同盟も大人しいんじゃねえか?』ととか思われてたかもしれないけど、水面下では動いてる、気持ちがしっかりそう(攻める姿勢に)なってる…ってことは証明できるんじゃないかなと思ってます。そして『新しいノアの景色、それを…』とかいう、そんなもんじゃないんだよ、俺は。なぜ今回俺が挑戦表明したか。それは…シオだから。潮崎豪だから! だから俺が行かないといけないし、そして今しかないと思う。色んな捉え方があると思う。現実的に、とか、流れとか。あの選手じゃねえのか?とか。だけど俺はね、今見えてる景色だけのことじゃねえんだ。これから何年、何十年経った時に『あ! あの時だったよな? だからやったんだよな?』ってことが分かってくると思う。俺にとっても、潮崎豪にとっても、必ず大切な試合になる。あいつは色んなもの持ってるよね? 俺にないものも持ってる。たくさんのものを持ってる、ベルトも持ってる。だけど、あいつには無いものを俺が持ってるものもある。俺はやらなきゃいけないんだよ! 今だよ! 今、この時期。必ず…必ず! あいつの心に突き刺さってやろうと思ってる。そしてベルト。もちろんベルト狙ってるよ! 当然だろ、ベルトだよ。反選手会やってんだから。だけど、もうひとつ。『齋藤彰俊とはなんだ?』『齋藤彰俊は誰だ?』『あいつは何者なんだ』っていうのをね、自分自身でこの世界に入ってからずーっと、答えを出すために突っ走ってきてる。その答えを、そろそろ出しても良いんじゃないかと思う。そのための闘いだ。俺がチャンピオンになるため。それも当然だけれども、それよりも俺の人生を賭けた、そういう部分の闘いにしようと思ってる。シオ…潮崎豪! 潮崎豪殿! 楽しみにしとくよ」

――6月14日は三沢さんの命日の翌日となるが、三沢さん最期のリングに立っていた二人でもある

▼齋藤「もちろん10年という月日は経ちました。ノアは新しい段階に進みましたけど、俺と潮崎はやっぱり、そこから目を逸らしてはいけない部分もありますし、キッチリしなきゃいけない部分もある。あの時(2009年6月13日のGHCタッグ選手権試合で)リングに立ってた4人のなかで、今、リングで闘えるのは俺と潮崎。対角のコーナーにいた一人ずつしか残っていない。そして、あの直後も俺と潮崎でGHCをやった。俺が白装束で出たあの時も意味があったと思う。だけど今、それとは違う、やらなきゃいけない、次に進むために避けては通れないところがあると思うんで。その闘いをしたいと思ってます。それは当然俺にとっても、潮崎にとっても、この門を開けないことにはどうにもならないと思ってるので。今しかないな、と」

【潮崎のコメント】
――齋藤からの挑戦状だったが?

▼潮崎「この挑戦状…魂の挑戦状。しっかりとGHCヘビー級チャンピオンとして、魂のこもったものを魂で受け取りました。齋藤彰俊とこの6月という時期にね、GHCを懸けてタイトルマッチをやるという意味も重さも、俺としては運命だと思ってるんで。すべてを乗り越えた者同士のタイトルマッチを皆さんにお見せしたいと思います」

――復帰が決まったが、虫垂炎手術の影響は?

▼潮崎「もうバッチリです。でもこういう時期に、虫垂炎で欠場してしまった。自分としては情けない部分があるんでね。そこを覆す闘いを復帰戦で見せていきたいですね」

――改めて齋藤彰俊とはどういった存在?

▼潮崎「簡単に語れない、言葉にできない相手ですけど、運命の挑戦者だと俺は感じてますんで。リング上でも言った通り、潮崎豪と齋藤彰俊にしか見せることができない、ノアの魂の闘いを見せます」

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