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6/29【ZERO1】耕平、日高、高岩がZERO1退団 大谷「感謝しかない」

 ZERO1は29日、高岩竜一が5月30日付で退団し、日高郁人、佐藤耕平も7月1日付で退団すると発表した。

 ZERO-ONE時代から数えて2021年3月に旗揚げ20周年を控え、3・14両国での記念大会も決まっているZERO1だが、その前に大きな転換期を迎えた。主力3選手が退団することになったのだ。

 日高はこの日、大谷晋二郎同席のもと会見。2001年5月からZERO-ONEにフリー参戦し、その後、入団した日高は9年近い期間をZERO1で過ごしてきたが、今月いっぱいで退団することになった。その間、個人会社の「株式会社ショーンキャプチャー」を設立。地元・島根で自主興行『ご縁の国しまねツアー』を開催し、グッズショップ「ホカクドウ」、高円寺駅前でジムを運営してきた。「私としては来年3月の両国大会までは、ZERO1の一員として務めたかった」という日高だが、「新型コロナウイルスの第二波に備えて株式会社ショーンキャプチャーの体制作り、そして新生活に適応できるビジネスプランを構築しておかなければならない」との思いから、「プロレスラーとして活動していくのは限界じゃないか」と判断し、ZERO1を離れることを決めた。会見後、大谷の「握手で送り出したいから」との希望を受け、アルコール消毒をした上でエールを込めた握手が交わされた。

 大谷の同期でもある高岩は5月30日付ですでに退団していた。大谷とともに2001年3月のZERO-ONE旗揚げに参加。2008年12月に一度は退団し、2017年3月に再入団を果たしたものの、再び団体を離れることになった。高岩は「3年前に私をZERO1に戻してくれて、大谷代表には感謝しかありません。そして、また退団となりますが、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と盟友・大谷への感謝と謝罪の意を表した。

 そして、団体の中核の一人でもあった耕平もZERO1を離れる。ZERO-ONE旗揚げ間もない2001年6月にデビュー。至宝・世界ヘビー級王座に5度君臨し、2度の火祭り優勝を誇る耕平は、大日本のBJWストロングヘビー&タッグ両王座を戴冠するなど、団体内外で活躍してきた。だが、「感謝の一言です。自分の考えを理解してもらい、一端のレスラーに育ててもらって本当に感謝してます。ありがとうございました」と感謝とともに団体を去ることになった。

 3人ともフリーに転向。20周年を前に一挙に3人も退団し、ZERO1の今後が懸念されるところ。大谷は「新型コロナウイルスの影響で、プロレス界だけじゃなく、さまざまな業界の人たちが歯を食いしばって頑張っている。その中で3選手は自分の道を自分で選んだということで、僕の中ではホントにウソひとつもなく、3人に対して変な気持ちはないですし、感謝しかない」とわだかまりなしを強調し、「ZERO1を愛してくれた人たちもみんな心配してくださると思うんですね。でも、旗揚げ当時からいる僕が言うんですよ。ZERO1はなくなりませんから」と故・橋本真也さんから受け継いだ団体を守っていくことを誓った。

【会見の模様】
▼日高「本日はお集まりいただきありがとうございます。本日、18年間、闘ってきましたプロレスリングZERO1より独立させていただくことになりました。2001年の暮れにバトラーツを退団、その際、橋本真也さんと事務所でお会いしたときに入団のお話をいただいたのですが、フリーとして参戦させていただくことを許していただき、その年の5月からZEROーONEに参戦し、その後、所属選手として入団させていただきました。私は実は『株式会社ショーンキャプチャー』というものをやっておりまして、自分の地元で『ご縁の国しまねツアー』、売店としてのホカクドウ、高円寺駅前でジムを運営しています。今は、(事業もあり)プロレスラーとして活動していくのは限界じゃないかと判断しました。私としては来年3月の両国大会までは、ZERO1の一員として務めたかったんですが、新型コロナウイルスの第二波に備えて株式会社ショーンキャプチャーの体制作り、そして新生活に適応できるビジネスプランを構築しておかなければならないと思い、今からじゃないと間に合わないと。ですから、この興行再開というタイミングでZERO1から離れさせていただこうというお話をさせていただきました。フリーから数えると本当に18年で、選手としてほとんどのキャリアをこのZERO1で過ごして、さまざまな経験を積ませていただきました。ありがとうございます。今後もZERO1の発展をお祈りして、また自分も負けないように頑張りますので、今後ともよろしくお願いします」

▼大谷「今、一生懸命気持ちや思いを正直に語ってくれた日高選手に本当に感謝したいですね。後で発表しますが、耕平選手、高岩選手もZERO1を離れるということになりましたけども、新型コロナウイルスの影響で、プロレス界だけじゃなく、さまざまな業界の人たちが歯を食いしばって頑張っている。その中で3選手は自分の道を自分で選んだということで、僕の中ではホントにウソひとつもなく、3人に対して変な気持ちはないですし、感謝しかないですよね。ZERO1を中心になった3人が抜けるということは、ZERO1を愛してくれた人たちもみんな心配してくださると思うんですね。でも、旗揚げ当時からいる僕が言うんですよ。ZERO1はなくなりませんから」

▼高岩のコメント「3年前に私をZERO1に戻してくれて、大谷代表には感謝しかありません。そして、また退団となりますが、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」

▼耕平のコメント「感謝の一言です。自分の考えを理解してもらい、一端のレスラーに育ててもらって本当に感謝してます。ありがとうございました」

▼大谷「でも寂しいですね。隣りにいる日高選手には申し訳ないけど、こんな感情隠したってしょうがないじゃん。さみしいよ、それは! 何年一緒にやってきたと思ってるんだと。これからもどこかで繋がってたいなと思いますし、これからも思いっきり自分が選んだ舞台でプロレスラーしてください。プロレスラーという舞台ではずっと一緒なので、プロレスラーは見てる人に勇気と元気を与える勇者であると。この思いは絶対に消えないので、その思いでつながっていきたいと思います」

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