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8/30【全日本】暴走大巨人が宮原&イケメン粉砕でV4 諏訪魔はCC制覇と「地方での三冠戦開催」を宣言

『2020 SUMMER ACTION SERIES 2』東京・後楽園ホール(2020年8月30日)
世界タッグ選手権試合 ○諏訪魔&石川修司vs宮原健斗&黒潮“イケメン”二郎×

 暴走大巨人が宮原&イケメンを返り討ちにし、世界タッグ王座V4を達成。イケメンにジャケットを脱がせ、宮原に着せる公約も果たした。そして5冠王・諏訪魔はチャンピオン・カーニバル優勝を誓いつつ、その先を見据えて「地方で三冠戦をやりたい」と宣言した。

 今年1月の戴冠以来、タッグの頂点の座を盤石としてきた諏訪魔&石川。この日迎えたV4戦で宮原&イケメンを迎え撃った。2度の前哨戦はいずれも王者組が勝利。諏訪魔が盟友・青木篤志さんメモリアル大会となった8・15後楽園では宮原にピンフォール勝ちを収め、暴走大巨人が追い風を吹かせて本番を迎えた。

 戦前、「俺はお前のスタイルが気に入らねぇんだよ。お前のスタイルを変えさせてやるから覚えとけ」(諏訪魔)、「諏訪魔泣かすぞオイッ!」(イケメン)と舌戦を展開するなど対立関係が浮き彫りとなった諏訪魔とイケメンが感情的に渡り合った。イケメンが先発を迫ると、拒否した諏訪魔だが、いざ向き合うとレスリングテクニックで手玉に取る。イケメンがジャケット式張り手で反撃しても、コーナー最上段からのプランチャを自爆させた。

 その後も諏訪魔は石川と二人がかりでジャケットを引っぺがしにかかるなど、イケメンのキャラ破壊を狙う。何とか食い止めたイケメンはミサイルキックで反撃。石川と宮原が一進一退の攻防を展開すると、再び諏訪魔とイケメンが向き合った。ジャケット式張り手を連発するイケメンはトペコンヒーロを暴走大巨人に向かって発射。なおもジャケット式張り手を連打し、宮原とのサンドイッチ顔面ドロップキックをさく裂させて攻め込んだ。

 暴走大巨人も境川で逆襲。ラストライドとスプラッシュマウンテンを同時に狙ったが、宮原とイケメンはフランケンシュタイナーで同時に切り返してペースを渡さない。諏訪魔がラストライドを仕掛けても、イケメンがイケメン落としで切り返し、宮原のブラックアウトとイケメンのトラースキックを同時にさく裂。師匠・船木誠勝譲りのハイブリッドブラスターで諏訪魔を追い込んだ。

 その後もイケメンは諏訪魔相手に張り手とエルボーを激しく打ち合う真っ向勝負で渡り合ったが、諏訪魔は左ラリアットで黙らせた。ラストジャーマン、バックドロップの大技攻勢に出ると、石川も宮原を場外に撃退する好フォロー。すかさず諏訪魔は対角線を走ってのラリアットを叩き込み、ラストライドを地鳴りとともに爆発させてイケメンに引導を渡した。

 暴走大巨人が世界タッグ4度目の防衛に成功。試合後、諏訪魔と石川はイケメンにジャケットを脱ぐよう迫った。これにイケメンが応じると、今度は宮原に着用を要求。完全にいじめっ子といじめられっ子のような構図となったが、宮原はイケメンから受け取ったジャケットを羽織り、イケメンばりに広げてポーズを決めた。

 戦前に公約していたイケメンからのジャケット強奪と、宮原のジャケット着用を果たした暴走大巨人。「ふざけてんだよ相変わらず。宮原も一緒にふざけんなよ。それで最終的にジャケット着るっていうさ。ふざけてんだよ。誰が言い出したんだ?」と諏訪魔が吐き捨てると、石川が苦笑しながら「ジャケット着ろって言ったのは俺です」と返答してかみ合わないところもみせたが、タッグの頂点の座は盤石。これで9月開催のチャンピオン・カーニバルに世界タッグ王者として出場することになった。

 特に5冠王に君臨する諏訪魔は「俺が獲るよ。完全制覇狙ってんだ俺、今年は。6冠だ。最強タッグ獲ればさ、7冠だしさ」と勲章独占を視野に2008年以来12年ぶり2度目の優勝を狙っている。そして、その先に見据えるのは三冠防衛戦。「地方での三冠戦をやりたいなと思ってる。やっぱり地方の人にも見てもらいたいからね」との意向を示した。

 新型コロナの影響による大会中止もあり、地方大会での三冠戦は昨年7・28大阪大会における「宮原vsゼウス」以来実現できていない。諏訪魔は至宝ベルトをかけた戦いを久しぶりに地方のファンの前で披露したいと考えている。

【試合後の諏訪魔&石川】
※諏訪魔が遅れて戻ってくると

▼石川「ありがとうございました」

▼諏訪魔「おぉい! ひどくねぇか?」

▼石川「いやいや、あそこであんなふうになったら、タッグで一緒にいるのも変かなと思って」

▼諏訪魔「新しいパターンだよ。見捨てられて、みんな笑ってたよ」

▼石川「いやいや、ああ言われたら僕もチャンピオン・カーニバル優勝したいんで」

▼諏訪魔「俺が獲るよ。完全制覇狙ってんだ俺、今年は。6冠だ。最強タッグ獲ればさ、7冠だしさ。他にもベルトあるわけだからさ」

▼石川「イケメンはどうでした?」

▼諏訪魔「腹立つな。何なんだよ、あいつ。感情的になりやがってよ。こういう時って冷静になるんじゃねぇのか? ふざけてんだよ相変わらず。宮原も一緒にふざけんなよ。それで最終的にジャケット着るっていうさ。ふざけてんだよ。誰が言い出したんだ?」

▼石川「私たちですね。ジャケット着ろって言ったのは俺ですね」

▼諏訪魔「そうなの?」

▼石川「はい」

▼諏訪魔「そりゃないよ」

▼石川「(苦笑) ジャケット着ろって言ったじゃないですかリング上で」

▼諏訪魔「石川選手のアイデアでしょ?」

▼石川「俺のアイデアですね」

▼諏訪魔「でしょ。俺が被害食ったな」

▼石川「奴も意地はありましたよ」

▼諏訪魔「全日本プロレスであいつがやっていくんだったらよ、ジャケットなんか脱いでやった方がいいんじゃねぇか? ジャケットになんかに頼る必要ねぇと思うんだよ。あいつだって効く技いっぱい持ってるよ。スピードもあるしさ、支配する部分もあるんだから。脱いでやれよ。それは俺からのリクエストだよ。脱いでこいよ」

▼石川「じゃあ今度、チャンピオン・カーニバルで当たった時は脱いでこいってことですか?」

▼諏訪魔「そうだよ。何だよ、俺ら襲ってるみたいだったじゃねぇか。暴行だよ、あんなの。石川選手は慣れてるかもしれないけど」

▼石川「ちょっと待ってください。何ボソっと言ってるんですか。怖いこと言わないでください」

▼諏訪魔「俺は破くの嫌いだからね。石川選手と違って」

▼石川「ちょっと(苦笑) 足さなくていいです」

▼諏訪魔「とにかくさ、防衛できたわけだから」

▼石川「タッグも大事ですけど、来月からチャンピオン・カーニバルあるんで、7月に負けたばっかで本当は順番後ろにつくはずですけど、もう一回、一番前に並べるチャンスなんで、チャンピオン・カーニバル優勝してもう一回、諏訪魔さんの前に立ちたいなと思います。みんな強敵ばっかですけど、一戦一戦大事に戦って盛り上げたいですね。大丈夫ですか?」

▼諏訪魔「大丈夫」

▼石川「言い切りました?」

▼諏訪魔「石川選手に仕掛けられたな。最後の最後。あと三冠戦なんだけど、俺が優勝したらまた見えなくなるんだけど、地方での三冠戦をやりたいなと思ってる。やっぱり地方の人にも見てもらいたいからね」


【試合後の宮原&イケメン】
▼宮原「これが結果だ! もういい。しょうがない。最初で最後と決めた今日の世界タッグ挑戦。プロレスの神は俺たちに味方しなかったってことか。プロレスの神様、今日、俺を、俺らを選ばなかった。その理由は何かあるんだろう。その理由がチャンピオン・カーニバルにあるならば、イケメン、まだまだ舞台はあるぞ」

▼イケメン「負けた。俺が言うのは絶対違うけど、決勝で会おう!」

▼宮原「とにかく今日、宮原健斗と黒潮“イケメン"二郎のタッグは日本全国のプロレスファンの声がそうさせた。このあとどうなるかはプロレスファンの声次第だ」

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