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9/7【DDT】KO-D王者・遠藤が11・3大田区の挑戦者に佐々木を指名 「人生全てを懸けて超える」

『Get Alive 2020』東京・後楽園ホール(2020年9月7日)
○遠藤哲哉&佐々木大輔&高尾蒼馬&マッド・ポーリー&島谷常寛vsHARASHIMA&丸藤正道&吉村直巳&大鷲透&上野勇希×

 KO-D無差別級王者の遠藤が11・3大田区大会での挑戦者にDAMNATIONの同門・佐々木を指名。「人生全てを懸けてあんたを超える」と言い放った。

 KO-D無差別級王者・遠藤は3年ぶり2度目の「KING OF DDT」制覇を果たした。11・3大田区に照準を合わせると、ケニー・オメガとのタイトル戦を熱望したものの、新型コロナ禍の影響で来日不能となり、対戦は実現せず。それでも遠藤は大田区での挑戦者を自ら指名すると予告し、この日の後楽園大会を迎えた。

 今宵はDAMNATIONとDISASTER BOXの全面対抗戦となるオーバー・ザ・トップロープありのイリミネーション10人タッグ戦に出陣。序盤から丸藤とスピード感溢れるグラウンド戦を展開し、その充実ぶりを観客に見せつけた。遠藤がけん引して、その後もDAMNATIONが試合を掌握。遠藤は島谷を豪快に大鷲に投げつけたり、HARASHIMAにスワンダイブ式エルボーをぶち込んだりと、随所で存在感を発揮した。

 11・3大田区での「HARASIMA&丸藤vsCIMA&高尾」の前哨戦も実現。混乱に乗じて、高尾は丸藤を圧倒した。丸藤もHARASHIMAとの連係攻撃で押し返すと、不知火を狙ったが、高尾は巧みにコーナーに丸藤を据えて切り抜ける。さらに、HARASHIMAの蒼魔刀を誤爆させて丸藤をエプロンに追い詰めると、リング上のHARASHIMAにダイブすると見せかけて、丸藤にミサイルキックを浴びせ、最初の脱落者に追い込んだ。

 ここから試合は一気に動き出す。大鷲&ポーリー&島谷が同時にオーバー・ザ・トップロープで敗退となると、佐々木が急所攻撃連発から吉村を料理。HARASHIMAがヘッドシザースから強引に高尾をオーバー・ザ・トップロープに追い込み、遠藤&佐々木とHARASHIMA&上野のタッグマッチ状態に。

 DISASTER BOXは猛攻に打って出るも、HARASHIMAの蒼魔刀は不発。遠藤はハンドスプリング式レッグラリアットからトーチャーラックボムの構えに入ると、そのまま場外に投げ捨ててHARASHIMAを脱落させた。そして、上野にはシューティングスタープレスをを投下。これを剣山で迎撃した上野は、遠藤のハンドスプリング攻撃を佐々木に誤爆させてオーバー・ザ・トップロープに追い詰めるなど粘りに粘るが、遠藤はカナディアンデストロイヤーで黙らせ、最後はシューティングスタープレスで3カウントをもぎ取った。

 最後まで勝ち残り、王者の威厳を示した遠藤は「DISASTER BOXだかなんだか知らねえけどな、俺たちDAMNATIONに勝てるわけねえだろ?」と勝ち誇った。そして、「ここにいる全員が聞きたいこと。大田区総合体育館の次期挑戦者だろ? もったいぶらずに言うよ」と不敵にアピールすると、「11・3大田区総合体育館、KO-D無差別級次期挑戦者はカリスマ・佐々木大輔!」と次期挑戦者に同門の佐々木を指名した。

 ポーリーとの相撲に夢中だった佐々木が「哲哉、なんか言ったか? 聞いてなかった」と聞き返すと、遠藤は「俺には超えなきゃいけない相手が2人いる。1人はケニー・オメガ、そしてもう1人が佐々木大輔だよ」と改めて宣言した。

 ようやく発言を理解した佐々木は「テメエ、正気か? やっと理解したぜ。俺に挑戦して来いだと? お前が俺に勝てると、そう思って、俺を挑戦者に指名したんだろ。テメエ、バカにしてんのか?」と苛立ちをあらわに。「俺と哲哉でやったら、180%俺が勝つに決まってんだろ。俺に勝てると思ってんのか? テメエの脳みそも俺が支配してんだ。テメエのやることは全部俺にはわかるんだ。俺に勝てると思ってんのか? お前と俺がやったら、テメエはズタズタに切り刻まれて、ここにひざまずいて、『カリスマごめんなさい。もう二度と言いません』、そういうことになるだけだぞ」と挑発したうえで、「それでもやるんなら、それならやってやるよ」と受諾した。

 両者のアピールを受けて、11・3大田区大会で同門対決によるKO-D戦が正式決定した。2人は向かい合うと、佐々木が「DAMNATIONの遠藤哲哉と、DAMNATIONの佐々木大輔。ただしこの試合はDAMNATIONは関係ない。俺とお前の勝負だ」と宣戦布告。一方、遠藤も引かず、「カリスマ。勝てるかどうかじゃねえんだよ。俺は俺の人生全てを懸けてあんたを超えるんだ。どっちが強いか。11・3大田区総合体育館でハッキリさせようぜ」と言い放った。

 また、丸藤をオーバー・ザ・トップロープながら下した高尾もマイクを持ってアピール。「今日は丸藤選手からオーバー・ザ・トップロープという形で獲ったけど、次は俺の地元・大田区であんたから俺が3カウントを取るよ。あんたという偉大な選手から」と予告した。「一度は流れたけど、やっぱりやる運命なんだよ。ハラシマルフジがっちりやってやるよ」(HARASHIMA)、「今日は確かに形はださかったけどな、お前から取られた。だから、大田区は問題なくやる。でもな、お前じゃやっぱ役立たずな気がするんだよ」(丸藤)とハラシマルフジもマイクで応戦。さらに、VTRでコメントを発表したCIMAも「11月3日はシーマソーマでしっかりハラシマルフジを叩きにいくからな。楽しみにしとけよ」と久々のDDT出場に意気込むと、10・25後楽園への参戦を表明。ハラシマルフジとの対戦を前に絆を確認すべく、高尾と一騎打ちを行うことになった。

【試合後のDAMNATION】
▼遠藤「(カメラの前に立つと)11・3大田区総合体育館、次期KO-D挑戦者はカリスマ・佐々木大輔だ」

▼佐々木「哲哉が俺の名前を出したってことは、それなりの覚悟があって出してんだと思うけど、俺からすれば哲哉なんてよ、(座った状態で自分の肩ぐらいの高さを示して)こんぐらいの時から知ってんだよ。こいつの親父とお母さんが哲哉を作った時の話から俺は知ってんだよ。そんなヤツが俺に挑戦して来いって言ったってよ、どう考えたって俺が勝つだろ? こいつの脳みそは、リング上でも言ったけど、俺が支配してんだよ。DAMNATION入って何年だよ?」

▼遠藤「DAMNATION入って4年かな?」

▼佐々木「自分の考え、自分の意志で行動したことあるか?」

▼遠藤「今日、自分の意志で行動しました」

▼佐々木「今日で初めてか? 初めての何とかか? しょせんその程度だ」

▼遠藤「小さな一歩だけど、俺にとってはデカい一歩だ」

▼佐々木「それは誰の名言だよ? お前がどういった経緯で俺の名前を出したんだ? いつからだ?」

▼遠藤「リング上でも言ったように…」

▼佐々木「聞いてなかった」

▼遠藤「でしょうね。何回も言いますよ。俺、遠藤哲哉、この世の中に超えなきゃいけない相手が2人いるんですよ。1人はケニー・オメガ。そして、もう1人があなたです。カリスマ・佐々木大輔」

▼佐々木「ラブソングみたい」

▼遠藤「ある意味、俺からのラブコールですよ」

▼佐々木「照れちゃう…。そういうことだ! 決まったからにはやるしかねえんだ。ただし、DAMNATIONがどうなるとか、そういう話じゃねえんだ。これは俺と哲哉の2人だけの問題だから」

▼遠藤「男と…」

▼佐々木「男の中の男! そういうことだ」

――昨年のニューヨーク大会でも遠藤選手は佐々木選手に勝利しているが、それでは納得いかなかった?

▼遠藤「いや、そんなことはないよ。あれだってルール。あそこで(いつでもどこでも挑戦権)を使われる準備をしてなかったカリスマが悪いだけだから。あれはあれです。俺の中で、前回のチャンピオンというのは完結しているから」

▼佐々木「いいこと言ったな。ニューヨークの佐々木大輔の仇討ちだ。BACK TO THE FUTUREだ。違うか」

――高尾選手はCIMA選手と組む前にシングルマッチを行うことになったが?

▼高尾「急な話で、全然聞いてなかったんでビックリですけど」

▼遠藤「今日は凄い喋ってたな」

▼高尾「嬉しいんだもん、そのぐらい。普通のシングルが決まっただけじゃなく、俺は学生プロレスを18歳からやり、CIMA選手をオマージュして、BIMAと言う選手を18歳からやって、今は32歳。14年後にこんなカードが決まると思ってなかったから。本当に嬉しいんだ。あの時の自分に言ってやりたいですね。まずは大田区の前、CIMAさんとのシングルマッチ、非常に楽しみです」

――KO-D無差別級王座において、対戦まで2ヵ月あり、また同門対決になるのも異例のこと。前哨戦はどうする?

▼佐々木「そんなもん必要ないだろ? 大田区で一発勝負だ」

▼遠藤「わかんないっすね。DAMNATIONは関係ないってリング上で言いましたよね? 男と…」

▼佐々木「男の中の男! そういうことだ。そもそもこいつは上野からしか防衛してないからな。偉そうにチャンピオン面してるけど」

▼遠藤「トーナメント優勝してますよ」

――大田区というビッグマッチのメインで対戦するが、そこでなにを見せたい?

▼佐々木「なにを見せたくて俺を指名したんだよ?」

▼遠藤「俺は単純にカリスマを超えたいという」

▼佐々木「俺はこいつをひざまずかせて、二度と俺に歯向かわないように、人々の前で見せる。絶対的な関係というのを見せつける。もうそうするしかない」

▼遠藤「じゃあ、俺も勝ったら、カリスマをひざまずかせて、靴を舐めさせて、靴を食わせてやるよ」

▼佐々木「ひでえことするな。それでも男か? そういうことだ」


【試合後のDISASTER BOX】
▼HARASHIMA「今日はディザスターのベストメンバー5人がやっと集まって。まあ、結果はチームとして負けてしまったんですけど、チームの良さと楽しさを感じれたし、僕と丸藤さんに限っては最後シーマソーマのメッセージとかもあって、いよいよ来たなという感じで、僕は非常にテンションが上がってます」

▼丸藤「まずは本当に申し訳ないですね。一番最初に…」

▼大鷲「本当ですよ。一番最初に落ちるから」

▼丸藤「もうちょっと頑張らないとダメだね、俺も本当に」

▼大鷲「本当ですよ。そのせいですよ。僕と平田は身ぐるみはがされて。平田なんか今、風呂場で泣いてますよ」

▼丸藤「さっき控え室に戻ってきたら、平田がフル○ンで泣いてたもんね。いや、本当に申し訳ないです。それは俺のせいですから。まあ、それはさておき…さておいちゃうんですけど、やっぱり俺も一度流れてしまったシーマソーマ。なくなるのかなと思いつつも、そういう機会がまた生まれたんで、その日はガッチリやります。何よりも今日、俺に黒星を付けた蒼馬、ぶっ殺しますよ。見といてください。今日みたいに俺は笑顔を出さないから、マジで。覚悟してくれって」

▼上野「DISASTER BOX、メインイベントでフルメンバー5人、一生懸命頑張ったんですけど、勝負は時の運ということで負けてしまったんですが、このDISASTER BOXは丸藤さんもいてDISASTER BOXなんで。ただ、もしよければ、DDTだけじゃなくて、ノアさんのほうにもDISASTER BOXがこんにちはできたら楽しいかな、なんて思ってます」

▼大鷲「仕掛けたな」

▼丸藤「令和の仕掛け人だね」

▼上野「その時はお友達の平田さんも誘って…」

▼大鷲「いや、止めておきましょう」

▼上野「はい。5人で頑張りたいと思います」

▼吉村「以上です」

▼大鷲「平田を慰めに行きましょう」

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