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9/15【全日本】日高が仕切り直しの初参戦 唯一の前哨戦制すも不意打ちショーンキャプチャーは岩本が阻止

『2020 Champion Carnival』東京・後楽園ホール(2020年9月15日)
○日高郁人&フランシスコ・アキラ&ライジングHAYATOvs岩本煌史&TAJIRI&青柳亮生×

 世界ジュニア戦へ向けた唯一の前哨戦は仕切り直しの全日本初参戦となった日高が王者・岩本にみせつけるショーンキャプチャーで勝利。試合後に不意打ちのショーンキャプチャーを仕掛けたものの、岩本も阻止して研究の成果をみせつけた。

 8・30後楽園大会に来場し、世界ジュニア挑戦を表明した元ZERO1の日高。岩本も受諾し、9・21後楽園大会でのタイトルマッチが決まった。当初は9・13川崎、この日の後楽園の2大会で前哨戦が組まれていたが、日高の関係者が新型コロナに感染し、PCR検査を受けるため大事を取って川崎大会を欠場。陰性と判定され、この日、仕切り直しの全日本初参戦が実現した。

 試合は王者・岩本との唯一の前哨戦。握手を交わして両者が先発で対峙すると、日高が組み合う前にHAYATOにタッチを渡す心理戦を仕掛けた。中盤になってようやく直接対決となると、岩本が仕掛けたネックスクリューを阻止した日高はエプロンDDT、リバースDDTと首攻めを展開。岩本もミスティフリップを食い止め、日高がショーンキャプチャーを予告してポーズを決めた瞬間、スリーパーで捕らえて絞め上げる。ブレーンバスターで叩きつけたが、日高もアイルビーバックからのニールキックを放って譲らず互角に終わった。

 その後、日高がドラゴンスクリューで岩本ら3人を次々に吹き飛ばす大立ち回りをみせると、最後はショーンキャプチャーで亮生を料理。岩本の眼前で絶対の自信を誇る必殺技をみせつけた。

 試合後も日高は仕掛けた。睨みつけてきた岩本にショーンキャプチャーを狙ったが、王者も読んで決めさせず。日高は「ごめんね、お待たせしちゃって。待ったよね、俺と対戦するの。ゴメンゴメン。今日は深く深く知り合いたかったけど、1試合だけじゃ無理だよね」と岩本に語りかけると、「21日に世界ジュニアチャンピオンになって、コロナ禍が収まって、皆さんが何も心配せずに大きな声で叫べる日まで世界ジュニアチャンピオンとして、この王道のリングに居座り続けます」とジュニアの至宝獲りを予告し、今から長期政権を見据えてみせた。

 「やっと24年目にして初めての全日本プロレスのリングですよ。この第一歩は僕の中で重みのある第一歩です」と言い切った日高。かつて憧れた世界ジュニアだけに、その歴史と伝統は認識し、「その伝統も背負って新チャンピオンになる覚悟はできてますよ」と言い切った。当然、前哨戦で手の内をすべて明かしたわけではなく、「僕には彼にない経験がある。だから、今日見せた技たちよりも何倍もの技とパターンを持ってますから。彼がどんだけ僕の映像を見て研究したって、それは付け焼き刃にしかならないと思います」と自信満々に豪語した。

 対する王者・岩本は「昨日は夜寝る前に、寝落ちするまで日高郁人の試合の動画を見漁ったよ」と徹底研究したことを告白。そして9・13川崎大会で対戦した阿部が日高ムーブを真似たことで、ある程度の参考材料にすることもできた。だからこそ、ミスティフリップや試合後の不意打ちショーンキャプチャーを食い止めることができたが、一方で「やっぱ違うね、本物は。やっぱり切れ味は全然違う」と改めて実感。さらなる研究を重ねる意向を示したうえで、「ショーンキャプチャーを叫びたいと? 全日本以外でやってくれ。全日本のリング、世界ジュニアのベルト、ここの場所、このベルト、俺が守る」とジュニアの至宝死守を誓っていた。

【日高の話】「ありがとうございました。やっと24年目にして初めての全日本プロレスのリングですよ。この第一歩は僕の中で重みのある第一歩です。だからこそ、あの世界ジュニアのベルト…僕が子供の頃に見てたのと違うベルトになったとしても、その伝統も背負って新チャンピオンになる覚悟はできてますよ。前哨戦が1回になっちゃったけど。やっぱ1回だからねえ、岩本君のことをもっと深く知りたかったけど、これは無理だと思うんで。逆にあんまり触れないようにしちゃいました。僕には彼にない経験がある。だから、今日見せた技たちよりも何倍もの技とパターンを持ってますから。彼がどんだけ僕の映像を見て研究したって、それは付け焼き刃にしかならないと思います」

【岩本の話】「日高郁人、待ってたよ。まあね、欠場になった理由はどうすることもできないコロナだから、そこは誰も悪くないし。ただ、待ちくたびれたよ。前哨戦、本当は2回あるはずだったのに、今日の1回だけ。そんなに深く知れないじゃないかよ。だからさ、昨日は夜寝る前に、寝落ちするまで日高郁人の試合の動画を見漁ったよ。ある程度、前回のカルッツでも阿部が仮想・日高郁人をやってくれましたけど、やっぱ違うね、本物は。やっぱり切れ味は全然違う。あと6日。タイトルマッチまで6日。まだまだね、毎日寝落ちするまで日高郁人の動画を見漁りますよ。ショーンキャプチャーを叫びたいと? 全日本以外でやってくれ。全日本のリング、世界ジュニアのベルト、ここの場所、このベルト、俺が守る。以上」

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