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9/21【全日本】宮原メイン熱闘で連覇へ巻き返し 青柳は自力V消滅

『2020 Champion Carnival』東京・後楽園ホール(2020年9月21日)
「2020 Champion Carnival」Bブロック公式戦 ○宮原健斗vs青柳優馬×

 宮原が7ヵ月ぶりの再戦となった青柳を破って2連勝。連覇達成へ向けて首位タイに浮上する巻き返しに成功した。

 昨年覇者・宮原は初戦でヨシタツに不覚を取ったものの、9・15後楽園大会で芦野とのシングル初対決に勝利。早期立て直しに成功した。3戦目となったこの日の相手は2勝1敗の青柳。2・11後楽園における三冠戦以来の再戦は、最高男にとって負ければ脱落が決まる瀬戸際だった。

 青柳は序盤からエンドゲームを狙うなど積極姿勢。宮原が首攻めで流れをつかみかけても、宮原の串刺し攻撃を鉄柱に誤爆させ、エプロンからダイブしてフェンスへのフェースクラッシャーを敢行した。エプロン上でのジャーマンが不発に終わり、宮原が逆にパイルドライバーでエプロン上に突き刺したが、リングに戻った青柳は後頭部への串刺しブラックアウトを食らっても、ジャーマンで投げてダブルダウンに持ち込んだ。

 ここから両者はハイテンポのエルボー合戦で意地を張り合う。青柳はトラースキックを突き刺し、ロコモーション式ジャーマンでニアフォールに追い込むと、ロックスターバスターを狙う。コーナーに上がったところをジャーマンで叩き落とされたが、シャットダウンを食い止めた青柳はブラックアウトもキャッチ。次の瞬間、トラースキックで顔面を射抜き、エンドゲームで絞め上げて勝機を作った。

 絶体絶命のピンチを迎えた宮原だったが、何とかロープにたどりついて難を逃れた。ロックスターバスターを再び阻止すると、ブラックアウトで逆襲ののろし。回転足折り固めで丸め込まれても、ブラックアウトとトラースキックの打ち合いで渡り合うと、スピンキックをかいくぐってブラックアウトをグサリ。打撃戦に競り勝つと満を持してシャットダウン・スープレックス・ホールドを爆発させて熱戦に終止符を打った。

 陥落寸前に追い込まれながらも宮原が青柳に快勝。2勝目を挙げ、勝ち点を4に伸ばした。その前に2連勝中だった石川が芦野に初黒星を喫したことで、最高男は首位タイに浮上。9・26小田原大会での最終公式戦の相手が石川で、勝った方が決勝進出を決める状況まで巻き返した。

 試合後、青柳とノーサイドで握手を交わした宮原はカーニバル初となる最高マイクで後楽園大会を締め。その中で「こんなご時世にプロレスを、全日本プロレスを選んでくれて本当にありがとうございます!」と感謝した最高男は 「俺らプロレスラーはまだまだこのリングから日本全国に元気を与え続けるからな!」と誓いを立てた。

 そのためには自らカーニバル連破を飾るのみ。観客の拍手による支持率調査では石川が上回ってしまったものの、「石川修司、わかりやすいじゃねぇか。勝った方が優勝決定戦進出だ」と通告。「2連覇だ。数人しか果たしたことない2連覇を俺が果たすぞ。俺が果たさないで誰が果たすんだ。ここうん十年に一人のエース、宮原健斗が果たさなくて誰が歴史に名を刻む? 俺以外いねぇだろ」と豪語してみせた。

 一方、青柳は2勝2敗・勝ち点4で公式戦全日程を終了。優勝圏内に生き残るには、宮原と石川が無得点試合に終わる以外になくなった。そうなったとしても進出決定戦にもつれ込む厳しい状況だ。

【試合後の宮原】
▼宮原「よっしゃあ! 勝ったぞ2勝目。オイ! 奥田リングアナあいつわかりにくすぎるだろ。こっちは試合後で興奮してんだ。今どんな感じ? 状況は」

――宮原選手と石川選手が2勝で首位タイだが?

▼宮原「じゃあ、わかりやすく言えば俺と石川修司、勝った方が優勝決定戦ってことでしょ。リングアナ、あのヤロー、わかりづらすぎるだろ。まぁ、いいや、そんなことはどうでも。わかりやすいじゃねぇか。強い奴が残った。そういうことだろ。石川修司vs宮原健斗だ。10年ぶりの小田原で、俺の知らない全日本がかつて10年前に行ったらしい。ただ、俺が全日本プロレスの宮原健斗となって初めてらしい。そこで宮原健斗と石川修司、黄金カードだ。たまらねぇだろ。チャンピオン・カーニバル優勝決定戦、進むのがどちらかこれで決まるんだ。わかりやすくてしょうがねぇな。この秋の、幻のチャンピオン・カーニバルだ。俺はずっとこのご時世にプロレス会場に足を運んでくれる皆様が愛おしくてね、しょうがないんだよ。それをね、メインイベントで最近勝ってなかったから、お伝えする方法がなかった。俺はファンの皆様の目を見てちゃんと伝えたかったからね。会場の皆さんに伝えたかったんだ。普通じゃないんだ、今は。ただな、俺たちプロレスラーは非日常空間を提供するんだ。それを一ミリたりとも忘れたことはねぇ。外で思う気持ちや生活するうえでの気持ちをプロレス会場にいる時ぐらい忘れてほしいね。そんな戦いをみせたし、次もみせるし。10月5日は俺が決勝戦上がるしな。2連覇だ。数人しか果たしたことない2連覇を俺が果たすぞ。俺が果たさないで誰が果たすんだ。ここうん十年に一人のエース、宮原健斗が果たさなくて誰が歴史に名を刻む? 俺以外いねぇだろ。石川修司、わかりやすいじゃねぇか。勝った方が優勝決定戦進出だ」

※青柳はノーコメント

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