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10/23【新日本】争奪戦W前哨戦で飯伏快勝 ジェイはEVILに二冠エール「東京ドームで俺に渡せ」

『Road to POWER STRUGGLE』東京・後楽園ホール(2020年10月23日)
○飯伏幸太&棚橋弘至&本間朋晃vsジェイ・ホワイト&KENTA&外道×

 権利証争奪戦ダブル前哨戦はG1覇者・飯伏が快勝。ジェイは飯伏からの権利証強奪を宣言したうえで、二冠挑戦を控えるEVILにエールを送り、「東京ドームで二つとも俺に渡してくれればいい」と今から譲渡を迫った。

 史上初の秋開催となったG1を制したのは飯伏。史上3人目となる連覇を成し遂げ、IWGPヘビー&インターコンチネンタル二冠挑戦権利証を獲得した。その飯伏を公式戦で破っているジェイが権利証争奪戦を要求し、11・7大阪大会での再戦が決まった。

 この日は飯伏とジェイ、US王座挑戦権利証争奪戦を控える棚橋とKENTAに本間、外道を加えたダブル前哨戦。いきなり飯伏とジェイが先発で対峙したが、ジェイはKENTAにタッチしてスカし、飯伏が棚橋に代わると、KENTAも外道に代わってこちらも揺さぶりをかけた。

 本間の劣勢で幕を開けたが、ブレーンバスターで反撃すると、まずは棚橋とKENTAの前哨戦に。フライングフォーアームで突っ込んだ棚橋がドラゴンスクリュー、ダイビングサマーソルトドロップで攻勢に出れば、KENTAはフロントハイキックで反撃し、スイングDDT式スタンガン、ダイビングラリアットで巻き返す。go 2 sleepは棚橋が食い止め、張り手を打ち込むと、ローリング逆水平で応戦するKENTAをスリングブレイドで叩きつけた。

 今度は飯伏とジェイが向き合う。レッグラリアットで出鼻をくじた飯伏が掌底連打、ミドルキック、ローリングソバットのコンビネーション、その場飛びムーンサルトの波状攻撃に出たが、ジェイはジャーマン、ハイキックをことごとく阻止。変型グラウンドドラゴンスクリューで逆襲し、DDTで突き刺した。

 終盤には試合権利に関係なくKENTAが権利証入りブリーフケースで殴りかかったが、阻止した棚橋が偶発的な形ながらブリーフケースをKENTAの脳天に激突させた。一方でジェイは外道を加勢すべく飛び込み、飯伏にブレードランナーを仕掛けたが不発に。本間がこけしロケットでジェイを蹴散らすと、孤立した外道を飯伏がカミゴェで仕留めた。

 ダブル前哨戦を制した飯伏は二冠挑戦権利証を四方に向かって誇示した。前哨戦を落とした形のジェイだが、敗戦ショックなど皆無。むしろ1・5東京ドーム、G1公式戦と飯伏に連勝中で自信は揺るがず、「飯伏、まだブリーフケースを用意してもらってないのか? お前って新日本にとってしょせんその程度の人間なんだな。お前は自分で思ってるより大した奴じゃないってことだ」と嘲笑した。

 そして、ジェイは場内に流れるEVILのテーマ曲を耳にしながらEVILについて言及。G1期間中に二人の間に不穏なムードが生まれ、BULLET CLUB対決の機運が高まっていた。「残念ながらG1の優勝決定戦で向かい合うことはできなかった。でも俺たちにはもっと大きい舞台で対戦する“デスティーノ"が用意されているとは思わないか?」と問いかけたジェイは「俺は必ず飯伏の権利証を奪う。EVIL、お前はしっかりと内藤を倒して2冠王として東京ドームのリングに立ってくれ」とエールを送った。狙いは二冠ベルト譲渡にあり、「そこで俺にベルトを2つとも渡してくれればいい」と迫った一方で、「嫌というなら全力で奪うしかない」と同門対決も辞さない構えを見せていた。

【棚橋の話】「ここからリスタートということで、(※タイツを指差し)オリジナル・カラー。心機一転というよりは、今年の年始に戻るような、初心に返る。で、『G1 CLIMAX』は振るわなかったけど、『G1 CLIMAX』から東京ドームまでの期間が短いっていうことは、東京ドームまでどう進むかっていうことを、例年の倍速で過ぎてしまうから、俺はどこに向かうのか。それをね、しっかりみんなに示して、早く東京ドームの試合のポジションを、俺の試合を決めないといけない。言いたいことは分かるよね? USヘビー。.楽しみです!」

【飯伏の話】「いやぁ、ジェイよ。相変わらず話が長いねぇ。何言ってるか、まったく分かんない。ホントに。次、(※手元の権利証を開いてみせて)挑戦するんでしょ? 必ず防衛して僕がドームまで行きますよ。必ず」

【本間の話】「G1中、ずっと休んでたのに、何で俺がジェイでもない、KENTAでもない、棚橋でもない、飯伏でもない、俺が捕まって…一番元気なはずなのに、何で俺が捕まっちまうか。いやぁ〜ダメだなぁ。でも、捕まってたんすけど、ぶっちゃけ、楽しかった! 約40日ぶりのプロレス、最高に楽しかった! 俺は俺のやり方で、このプロレスの楽しさをみんなに伝えていくし、ただ自分自身が楽しむだけじゃねぇ。もちろん勝ちを狙っていく。勝つしかねぇ。ジェイと飯伏、棚橋とKENTA、そんな構図、俺には関係ねぇ! そんなのぶっ潰してやる! 俺が割り込んでやる! 今シリーズ、どんなカードが組まれるか分かんねぇけど、俺がガムシャラに、飯伏でもない、棚橋でもない、俺が狙ってやる! こけしを狙ってやる!」

【ジェイの話】「お、椅子がある。気が利くな。でも『JAY1』はもう終わったからな、いらないぞ。だけどありがとな。いや…そのまま置いててくれ。(女性に向かって)じゃ、もう行け。飯伏、まだブリーフケースは用意してもらってないのか? おまえって新日本にとってしょせんその程度の人間なんだな。それとも真っ先に俺に奪られてしまうのが恐いからか? 俺専用のデザインにカスタマイズさせてやる。飯伏、おまえは自分で思ってるより大した奴じゃないってことだ。外道を倒して、俺に向かって“おまえも簡単に倒してやる"と言ってきたな。まさか。(G1の)札幌と東京ドームでも俺に負けてるおまえがよくそんなことを言えたもんだ。俺が外道ほど楽に倒せる相手だと思ったら痛い目をみるぞ。EVILの入場曲だ。EVIL、残念ながらG1の優勝決定戦で向かい合うことはできなかった。でも俺たちにはもっと大きい舞台で対戦する“デスティーノ"が用意されてるとは思わないか? 『WRESTLE KINDOM INトーキョードーム』だ。俺は必ず飯伏の権利証を奪る。EVIL、おまえはしっかりと内藤を倒して2冠王として東京ドームのリングに立ってくれ。そこで俺にベルトを2つとも渡してくれればいい。嫌と言うなら全力で奪うしかない。内藤、EVIL、どっちが相手でも最後に2つのベルトを腰に巻いてリングを去るのはこの俺だ。俺の言ってることが信じられないってか? 好きに言ってろ。ただ黙って呼吸して見とけ。それから、椅子ありがとな」

【KENTAの話】「(※インタビュースペースに来ると権利証のケースを置き、数人いるカメラマンを見渡し、一人ずつ見て)違う。違う、違う、違う、違う! 違う! 全員痩せてる! あ、違う違う。俺が太ってるヤツを欲してるみたいになってるけど、違う! あのカメラマンいなくなってる(※肩を落とす)。『座ろう』って言って座れんの? ちょ、俺座るよ。(※カメラマン全員座る)もう、どのカメラマンに話せばいいのかも分かんない、全員同じような……(※中央のカメラマンに)これ、違うね。(※左側のカメラマンを向いて)前に俺が自粛中に、『天山広吉&マスター・ワト組のコメントを聞くことが楽しみだった』って発言をしたことがあるんだけど、それ、覚えてる? (※カメラ、うなずく)違う、角度が! あの子の角度と1センチ違う! 1センチ違うわ。コンマ1秒。言ったことがあるんだけど、実はそれと同時に俺がすごく楽しみにしてたのは、棚橋弘至の噛み具合(笑) アイツの試合後のインタビュー、聞いたことある? (※カメラ、うなずく)メチャクチャ噛んでるから。あれちょうどねぇ、いつだったか忘れたけど、飯伏と何かやってたんだよ。パートナーがどうとかって時。知ってる、あれ? あれも後楽園だった。たぶん飯伏に、『オマエの期待に応えたい』って言いたかったんだよ。だけど(言いたいことが)先に来ちゃって、『オマエのこたいに…』って。『期待』と『応えたい』が混ざっちゃって。そんなことがねぇ、よくあんの、アイツ。あと、別のもあった。いつも楽しみにしてたから。今でも覚えてる。何か誰に言ったんだったっけか。タイチだったか、誰かに言った時に。たぶんアイツは、『胸に手を当てて』って言いたかったんだけど、こうやって(※胸に手を当てて)『手に……』って。『胸に手の』の『手』が先に来ちゃって。ああいうの、ズルくない? ああいうの、どうやってやんの? ああいうの、狙ってなくてできるヤツ、ホントに羨ましいと思う。俺が毎回これ、どんだけ、ホントに考えてやってるか。ホント! ああいう天然はマジで羨ましいよ。(※ケースを示して)これ、弁償してもらうから。これ!(と、割れた部分を叩く) こんなに、アイツ壊しやがって。今日もやったからね。弁償してもらう。結局、俺が何が言いたいかっていうと、(※カメラマンを見回し)1人いないだけで、ここの場の雰囲気が一気にアウェイ感出たってこと!」

※外道はノーコメント

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