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10/24【全日本】ゼウス&イザナギがアジアタッグ辛勝V1 アキラ&HAYATO奮闘もあと一歩届かず

『2020旗揚げ記念シリーズ〜ReOStaff株式会社presents〜』東京・後楽園ホール(2020年10月24日)
アジアタッグ選手権試合 ○イザナギ&ゼウスvsフランシスコ・アキラ&ライジングHAYATO×

 アキラ&HAYATOの奮闘に追い込まれながらも、ゼウス&イザナギが辛勝し、アジアタッグ初防衛。イザナギは世界ジュニア王座獲りに色気を見せると、ゼウスは入江とのコンビで出場する暮れの最強タッグ制覇に照準を合わせた。

 10・5後楽園大会でHAYATOがイザナギからピンフォールを奪い、アキラとのアジアタッグ挑戦を決定。今月18日のボディビルの大会『ベストボディジャパン』のプロスポーツ部門で優勝して勢いをつけ、今年1月の全日本参戦から約10ヵ月で全日マットにおけるベルト初挑戦のチャンスをつかんだ。PURPLE HAZEはこれが初防衛戦。若い挑戦者チームを迎え撃った。

 序盤は王者組が主導権を握った。先発したイザナギは握手を求めると、一転してアキラを襲撃。場外戦ではゼウスがリフトアップスラムで追い討ちをかける。その後も代わる代わるにアキラの首に集中砲火。一方的な展開が続いた。挑戦者組は場外連続ダイブで巻き返したものの、HAYATOのスワントーンボムは痛恨の自爆に。ゼウスはチョークスラムでマットに叩きつけると、王者組のダブルインパクト式ミサイルキックがさく裂し、HAYATOは大ピンチに。

 しかし、ここから挑戦者組は怒とうの追い上げへ。10・5後楽園で3カウントを奪った連続攻撃を再現するように、イザナギの串刺し攻撃をHAYATOがトラースキックで迎撃すると、アキラがメテオラ、HAYATOがジャックナイフ式エビ固めを流れるように繰り出してニアフォールに追い詰める。さらに、HAYATOのトラースキック、アキラのジャーマン、HAYATOのコークスクリューキックが立て続けにさく裂。アキラがトペコンヒーロでゼウスを場外に足止めすると、HAYATOはしまなみドライバーを狙った。

 ここでイザナギが仙人の首固めで逆転を図るが、HAYATOも丸め込み合戦に持ち込んで一歩も引かない。トラースキックの打ち合いからファルコンアローを繰り出すと、再びしまなみドライバーの構えに。千載一遇のチャンスだったが、ゼウスがエプロンに上がると、HAYATOはそちらに気を取られてしまい、自ら技を解いて勝機を潰してしまう。HAYATOはトラースキックでゼウスを場外に排除したものの、振り向いた瞬間、イザナギが仙人の首固めで丸め込んで逆転の3カウントを奪取した。

 HAYATOはあと一歩のところまで王者を追い詰めながらも、最後の最後で逆転負け。試合後、イザナギに再びしまなみドライバーを狙ったものの、あとの祭りで、ゼウスに蹴散らされてしまった。

 初防衛を果たした王者組はあくまで完勝だったと強調。競泳のオリンピック金メダリスト・北島康介を真似て、「なんも言えねえ」「超気持ちいい」を連呼したイザナギは、「まあ、手のひら(の上)ですよ。俺が攻められてたけど、最後にあいつはゼウスが気になったでしょ。集中力欠いたら終わりですから。キャリアですよね。全然やられてないですよ。俺、現にピンピンしてんだから。全然なんでもない。スキだらけ。スキだらけですよ」と言い張った。

 なにはともあれ、入江とのコンビで世界最強タッグ決定リーグ戦にエントリーしているゼウスは弾みをつけた形に。イザナギは「ゼウスはまだまだ三冠はもちろん、このあとは世界最強タッグですか。入江と組んで、もちろん優勝目指します。優勝したその先にはもちろん世界タッグ、そしてまた三冠ベルト。終わんないですよ。ゼウスの挑戦は終わんないです。止められるもんなら、どうぞ止めてみろ」と盟友の思いを代弁し、「もちろん俺も今日タイトルマッチやっとるけど、世界ジュニア…もう資格あるんじゃないですか、俺。いっていいでしょ? そろそろいっていいんじゃないですか?」と自らも岩本が持つ世界ジュニア王座挑戦に色気を見せた。

 ゼウスの三冠獲りはならなかったが、PURPLE HAZEの面々に気落ちなど皆無。再浮上、そしてベルト独占を果たすべく最強タッグで結果を出すのみだ。

【試合後のゼウス&イザナギ】
▼イザナギ「なんも言えねえ。なんも言えねえ。超気持ちいい! なんも言えねえ。超気持ちいい! なんも言えねえ。なんも言えねえ。超気持ちええ」

▼ゼウス「ハハハハ。今日はほとんどイザナギさんがやってくれたようなもんなんで。凄い楽しかったです。安心して見ることができたんで。絶対これはもう勝つなあと。勝つなあと思ってたら、いいところで丸め込みだったんで」

▼イザナギ「まあ、手のひら(の上)ですよ。俺が攻められてたけど、最後にあいつはゼウスが気になったでしょ。集中力欠いたら終わりですから。キャリアですよね。全然やられてないですよ。俺、現にピンピンしてんだから。全然なんでもない。スキだらけ。スキだらけですよ。なんも言えねえ。超気持ちいい! 超気持ちいい!! ゼウスはまだまだ三冠はもちろん、このあとは世界最強タッグですか。入江と組んで、もちろん優勝目指します。優勝したその先にはもちろん世界タッグ、そしてまた三冠ベルト。終わんないですよ。ゼウスの挑戦は終わんないです。止められるもんなら、どうぞ止めてみろ。もちろん俺も今日タイトルマッチやっとるけど、世界ジュニア…もう資格あるんじゃないですか、俺。いっていいでしょ? そろそろいっていいんじゃないですか? このアジアも、俺たちからベルトを獲りたいっていうヤツがいたら、誰でもいいですよ。なあ、ゼウス?」

▼ゼウス「はい」

▼イザナギ「誰でも。そしたら、ゼウスが燃える相手にしてくれ。ゼウスがまた成長するからよ。三冠巻くために、ゼウスがまた成長するからよ。ゼウスが燃えられる相手にしてくれよ。今日の相手、いいよ。凄いいいよ。若いし、最高の相手だよ。ゼウスはでもね、暇だよ。超気持ちいい! なんも言えねえ!」

▼ゼウス「ハハハハ」

▼イザナギ「超気持ちいい! なんも言えねえ!」

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