12/17【リアルジャパン】WWE入り前のSareeeが連続参戦 師匠ジャガーと熱戦展開
『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol8』東京・後楽園ホール(2020年12月17日)
世志琥&Sareee vs ジャガー横田&山下りな×
WWE入り前のSareeeがリアルジャパンに連続参戦。師匠ジャガーと熱戦を繰り広げた。
11・9神田でリアルジャパン初参戦を果たしたSareee。初代タイガーが提唱するストロングスタイルとチャリティー精神に共鳴し、それを認められて虎マスクを贈呈された。今大会では前回に続いて世志琥と組み、ディアナ所属時代の師匠である大ベテランのジャガーに山下を加えたコンビと対戦した。
11月にSEAdLINNNGでBEYOND THE SEA TAG TEAM王座を獲得した“鬼に金棒"Sareee&世志琥は、ベルトを肩にかけて登場。Sareeeはのっけからジャガーと対峙した。ここは様子見で終わったが、再び向かい合うと、ジャガーが師匠の貫禄を見せる。試合後にSareeeが「ヤバかった」と振り返ったほど強烈なパイルドライバーをズバリ。ジャガーは動きの鈍った弟子の顔面を踏みにじり、額をトップロープに擦りつけ、髪を引っ張って痛めつけると、卍固めで絞め上げた。
Sareeeもこのまま黙ってはいられない。試合を立て直した世志琥に「Sareee、やり返すか?」と確認されると、タッチをもらい、反撃しようとコーナーに上がる。が、ここでもジャガーが先に動いた。コーナー上のSareeeに襲いかかって、雪崩式フランケンを敢行。Sareee&世志琥の反撃をものともせずに、ダブルブレーンバスターをDDTで切り返し、首投げ&ヘッドシザースホイップで場外に落とすと、エプロンからのトペコンヒーロでダイブし、大暴れを見せた。
しかし、鬼に金棒は気持ちで引かない。山下に照準を合わせて、連係攻撃に打って出る。合体バックフリップを皮切りに、世志琥のセントーン、Sareeeのダイビングフットスタンプ、世志琥のリバーススプラッシュが立て続けに決まると、世志琥はダイビングセントーンに。これが避けられて自爆に終わると、Sareeeのローリングソバットも誤爆し、世志琥がピンチを迎えたが、Sareeeがフォールをフットスタンプで強引にカットして活路を開いた。
世志琥は山下と真っ向勝負を展開。先読み合戦をラリアット連発で制すると、あうんの呼吸で動いたSareeeが山下を担ぎ上げ、すかさず世志琥がそこにダイビングラリアットを振り抜く。続けざまにダイビングセントーンを投下。ジャガーのカットが間に合ったものの、Sareeeがジャーマンで場外に排除すると、ここがチャンスと、世志琥がダイビングセントーンを再び落としてダメ押しし、山下から3カウントをもぎ取った。
リアルジャパン2戦目の鬼に金棒が熱戦の末に勝利。試合後、ジャガーは潔く2人の勝利を称え、Sareeeと抱擁を交わした。
「ジャガーさんと対戦するのもたぶん今日で最後になると思うんで。本当にジャガーさんにはいつもいろんな言葉をかけていただいて、今日も『ずっと応援してるから』って。『Sareeeのやりたいように頑張れ』って言っていただきました。本当に今日対戦できてよかったなと思います」と振り返ったSareee。WWE入りが近づく中で実現した師匠との再会は意味のあるものになったようで、「本当に楽しかった」と笑顔を見せた。
【試合後のSareee&世志琥】
▼世志琥「ありがとうございました」
▼Sareee「ありがとうございました」
▼世志琥「いやあ、凄いね。お客さんいっぱい入っている中で」
▼Sareee「いっぱい入っててビックリした」
▼世志琥「うちらで組んで後楽園。ストロングスタイルプロレスでやれるなんて光栄なことで。その中でも、対戦相手にジャガー横田と山下りながいて、勝ったというのはデカいんじゃない? でもさ、お前、ちょっとは考えろよ」
▼Sareee「ねえ、本当に」
▼世志琥「下にうちいるじゃん? 痛いんだけど」
▼Sareee「でも、ちょっと勢いで踏んでた。ゴメン」
▼世志琥「マジでキツいな」
▼Sareee「勝ったから大丈夫だよ」
▼世志琥「大丈夫だよ。勝ったからいいけどさ」
▼Sareee「世志琥のダイビングセントーンで勝ててよかった」
▼世志琥「年上でね、ジャガー横田が急に…」
▼Sareee「あの人ヤバいでしょ?」
▼世志琥「ヤバいね。お前、よく生きてんな。大丈夫? コイツ、死んだと思ったわ」
▼Sareee「パイルドライバーでもうヤバかったね」
▼世志琥「でも、うちはそこでも返すという信頼感があるんだよね、こいつにはやっぱり。だから、ああやって助けに行かなかったりもしたし。うちら凄いよ、だって。アジャ・コングとやって、RIZAPとやって」
▼Sareee「ZAPね(笑)」
▼世志琥「ZAPとやって。で、ジャガー横田でしょ? もういないよね、うちらとやれる人が」
▼Sareee「ベテラン全部食っちゃったよね、うちら」
▼世志琥「食っちゃってさ。次に23日、SEAdLINNNGの新宿FACEでうちらが持っているタイトルの初防衛戦があるけど、そこでもきっちりうちらが勝って、うちら鬼金で12月も締めたいと思っているんで。てめえら、うちらのことよく見とけよ。そこんとこ、よろしく」
▼Sareee「12月は鬼金の月ってことで」
▼世志琥「鬼金色だな」
▼Sareee「うん。うちらの色に染めていこう」
▼世志琥「でも、お前、マジで本当に考えろよ。マジでキツいわ」
▼Sareee「ローリングソバットもさ」
▼世志琥「本当だよ、こいつさ。マジなにも考えずに来るから」
▼Sareee「しっかり持っとけよ。ゴメンね」
▼世志琥「でも、大丈夫。生きてるから大丈夫だよ。勝ったしな」
――試合後にジャガー選手と抱き合って、どんなことを言われた?
▼Sareee「ジャガーさんと対戦するのもたぶん今日で最後になると思うんで。本当にジャガーさんにはいつもいろんな言葉をかけていただいて、今日も『ずっと応援してるから』って。『Sareeeのやりたいように頑張れ』って言っていただきました。本当に今日対戦できてよかったなと思います」
――Sareee選手からはどんな声をかけた?
▼Sareee「ありがとうございましたって言いました」
――世志琥選手、ジャガー選手との戦いはどうだった?
▼世志琥「なんだろう? レジェンドで、あんなにやると思ってなかったというか」
▼Sareee「スーパーサイヤ人」
▼世志琥「気合いが凄えなと思って。だから、こっちも燃えるし。ああいう人がいるから面白いんだなって、今日改めて気付かされた。上の人でも、ああいう人ばっかりじゃないと思うし。倒し甲斐がある、やり甲斐があるというか。スゲエ上から目線になっちゃうんですけど、年齢関係ないなと感じさせられました、ジャガーさんには。まあでも、勝ったのはうちらだから。うちらのタッグもいつまでやるか分からないですけど、今日見れた人はラッキーですよ」
▼Sareee「本当に楽しかった」