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12/19【NOAH】稲村大奮闘も届かず…“最優秀タッグ"杉浦&桜庭が貫禄V3 桜庭まさかの“熱唱"締め!?

『THE GIFT in NAGOYA』愛知・名古屋国際会議場(2020年12月19日)
GHCタッグ選手権試合 ○杉浦貴&桜庭和志vs清宮海斗&稲村愛輝×

 今年のプロレス大賞“最優秀タッグ賞"を受賞した杉浦&桜庭組が、名古屋大会のメインイベントで清宮&稲村組を相手に防衛戦。大奮闘した稲村を最後は地元・杉浦がねじ伏せて貫禄のV3に成功した。

 最優秀タッグ受賞決定直後に杉浦の地元・名古屋でタイトルマッチ。相手はノアの“若き力"ツートップともいうべき清宮&稲村組だった。

 そろいのサングラス、自前の“SAKUベルト&SUGIベルト"姿で現れた王者組に、のっけから清宮と稲村が猛攻。交互のエルボードロップ投下などで怒とうの勢いをみせたものの、王者組も稲村を捕まえて冷静に巻き返して流れをつかんだ。

 約1年ぶりのタイトル挑戦で、功名に燃える稲村も屈さず。持ち前のタフガイっぷりを発揮して乗り切ると、清宮が桜庭相手に足4の字とサクラバロックをめぐる攻防を繰り広げるなどして戦況を五分に戻した。

 そして終盤にかけては稲村が猛威。杉浦&桜庭を巨体を利したぶちかましでまとめてなぎ倒すや、清宮との合体式ボディプレスで杉浦を追い詰め、得意のスプラッシュマウンテンで叩きつける。肩を上げられても、12・6代々木大会を揺らした新兵器“無双"で仕留めにかかった。

 だが、杉浦は上空でのフロントネックロックで切り返すや、猛烈なランニングニーバットを連発。稲村の腕を引っ張りながらの鬼エルボーも乱発したものの、なおも目をひん剥いて立ち上がった稲村は、強烈なエルボー一撃で逆に杉浦の視線をさまよわせた。

 それでも杉浦はカウンターのキチンシンクで追撃を許さず。左ラリアット、左右のビンタを叩き込んでも仁王立ちを決め込む稲村を、真っ向からの左ラリアットでねじ伏せるや、最後は予選スラムで完璧に投げきって3カウントが数えられた。

 稲村の大奮闘が光ったものの、最後は“プロレス大賞最優秀タッグチーム"が面目躍如の貫禄V3。地元・名古屋でマイクを握った杉浦は「自分で言うのも恥ずかしいんですけど、俺たちが2020年のプロレス大賞、最優秀タッグチームです!」と胸を張り、場内も大きな拍手に包まれた。

 マイクを渡された桜庭も「二人で101歳なんですけど、ジジイコンビが東スポのタッグ賞いただきました。ありがとうございました」とニコニコで感謝した…かと思いきや、突じょ「歌っていいですか? ちゃーんちゃ、ちゃちゃーんちゃーん♪ ちゃちゃちゃちゃ、ちゃんちゃんちゃやーん♪」と、まさかの熱唱で“セルフ表彰式"(?)を敢行し、杉浦を青ざめさせた…。

 相変わらずの強さと自由さを見せつけながら、王者としての越年が決定。最後は杉浦が「ノアは今年あと2試合、金剛興行と杉浦軍興行があるので。特に杉浦軍興行は俺の20周年でもあるので、ぜひ会場来れない人はPPVで! PPVでぜひ、お金払ってPPVで観戦してください。そうすると、僕も嬉しいし、ノアも助かります。皆さんよろしくお願いします」と必死に杉浦軍興行をPRし、笑顔、笑顔で名古屋大会を締めくくった。

【試合後の杉浦&桜庭】
※桜庭が杉浦だけにコメントさせようとすると

▼杉浦「勝ったんですよ」

▼桜庭「杉浦さんですよ」

▼杉浦「2人で勝ったんですから」

――清宮&稲村組は戦ってどうだった?

▼杉浦「勢いはあるけどね。まだやっぱしタッグチームとしては完成されてないし、個々の力だったらうちらのほうが上だと思うんで。そういう点はまだまだ」

▼桜庭「若さがあっていいと思いますよ。だって、僕らの半分でしょ? 合計」

▼杉浦「確かに。26と24でしょ?」

▼桜庭「僕らの半分ですよ」

▼杉浦「ヤバいね。50歳と101歳。ヤバいね」

▼桜庭「日本人とアメリカ人とか数字好きでしょ?」

――とはいえ、組めば組むほどチームワークは深まっているように見えるが、今日のチームワークを振り返ると?

▼杉浦「もう最初俺が出ていくって言って自分から出ていくし、清宮とのグラウンドとか、本当に楽しんでいるなと。プロレスを体感しているなと」

――桜庭選手は今日のチームワークを振り返ると?

▼桜庭「ちょっと(ロープに振っての合体攻撃を)やろうと言って、逆にやられちゃったから」

▼杉浦「ああいう欲を出すとダメだね」

▼桜庭「でも、バラバラにやっているような感じがするけど、何気にやっているんで。それがなんかいい結果に出ていると思います」

▼杉浦「プロレスはだいぶリングで慣れてきているけど、マイクをもうちょっと慣れてくださいね」

▼桜庭「歌ったからいいじゃないですか?」

▼杉浦「いや、あんなことやれたら、こっちも締めようにも締めれないでしょ。蛍の光、あれ?」

▼桜庭「違う。あれはQUINTETの表彰式のヤツですよ」

▼杉浦「ああ(杉浦も口ずさむ)」

▼桜庭「そうそう。僕らベルトを防衛したんで、表彰式のヤツですよ」

▼杉浦「伝わってないな(笑)」

▼桜庭「伝わってない(笑) 伝わってなかったか。今度はまた別の歌で」

▼杉浦「まだまだ伸びしろがあるということで」

――とはいえ、最優秀タッグに恥じない形でタッグ王者としては締められたが?

▼杉浦「そうだね。それで杉浦軍興行に行けるんで、それはちょっと一安心だね」

――改めて来年はタッグ王者としてどんな年にしたい?

▼杉浦「もちろん防衛もしていくし。でも、年末に俺もサクもシングルのベルト獲れなかったんで。もう1回杉浦軍でベルト総取り。そのぐらいの勢いで。ベルト総取りしたいね」

▼桜庭「とりあえず防衛。正直言うと、防衛よりも、いい試合がしたい。それも毎回言うように、いい試合をして、結果が残って、防衛できればいいので。シングルじゃなくて、タッグじゃないですか。だから、いいところをお互いに出しながら、悪いところはお互いにカバーしながらするのがタッグだと思うんで。それを年末の…忘年会やります? 飲みながら話しますか? でも、ダメですね。今は外出するのは」

▼杉浦「成長したでしょ? 最初にノアに上がった頃は、こんなことは。タッグはお互いがあれだって。成長したでしょ?」

▼桜庭「なんとかしゃべれるように」

▼杉浦「嬉しいよ」

――小川選手とHAYATA選手がダブルタイトルなのか、挑戦なのかわからないが、対戦を視野に入れているようだが?

▼杉浦「挑戦だったらいいけど、別に俺いらないよ、ジュニアのベルト。今さらいらないでしょ? これ(SUGIベルト)で十分だ。これを懸けてやろうか? こっち(GHC)はいいよ。これで十分だ。あんま眼中にないね。今さらジュニアとやってもしょうがないでしょ?」

▼桜庭「たまには計量したらいいじゃないですか?」

▼杉浦「いや、またそういうのはいい。今は俺の意見で終わってるよ」

――100kg以下なので大丈夫なのでは?

▼杉浦「たださ、普通に考えても、ヘビーのベルトを持っているのに、ジュニアとやる意味が。勝って当たり前で、やる意味ある?」

――リスクのほうがある?

▼杉浦「リスクなんてないよ。負ける気しねえんだから。ただ、勝ってもなにもないでしょ? 意味がないでしょ、その戦いに。 これ(SUGIベルト)で十分だよ、やるとしたら」

――それはシングル?

▼杉浦「(SAKUベルトと)2つ合わせてタッグで。勝ってもこれを巻かないといけないんで恥ずかしいよ。辱めを味わわせてやるよ」

▼桜庭「これで結構時間かかっているんですよ? 手作りなんで」

▼杉浦「……」

▼桜庭「すいません。そういうところですね」

※清宮&稲村はノーコメント

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