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2/5【NOAH】武藤「90分やる体力つけた」、潮崎「過去最高の武藤敬司を倒す」 武道館GHC戦へ調印式

 2・12日本武道館大会のGHCヘビー級選手権試合「(選手権者)潮崎豪vs武藤敬司(挑戦者)」に向けた調印式が5日、都内ホテルで開かれた。メジャータイトル最年長戴冠を目指す58歳の武藤は「今“90分やる体力をつけた"という自信があります」と言い切り、迎え撃つ潮崎も「“過去最高の武藤敬司"を倒す」と受けて立った。

 決戦まで残り1週間。すでにすべての前哨戦を終えている両雄が調印式に臨んだ。まず注目の発言を放ったのは武藤だ。コンディションを問われるや「いろいろ(GHC戦の試合時間が長いことについてなど)メディアを通して言ってたんですが、今“90分やる体力をつけた"という自信があります」と言い切ってみせた。

 すべてを出し尽くし、長丁場が多いGHC戦のスタイルを「俺とはバイブルが違う」と評してきた武藤。58歳という年齢も一般的には長丁場に不向きとされる。無論、タイトル戦自体も60分1本勝負だが、あえて「90分」と自ら口にした。

 何よりの充実感の現れだ。最後の前哨戦となった1・31後楽園大会では、潮崎からギブアップ勝ちを奪いながらも、いつもの笑顔も、レジェンドならではの余裕もなし。口を真一文字に結んで、締めのマイクも握らずに引き上げる超集中モードだった。「やっぱりチャレンジャーとして名乗り出てから、皆さんに注目もしていただけるし練習も気合入れてやってるなかで。その充実感ですか。ひじょうにレスラー冥利に尽きるというか、気持ちいいですね。今、置かれてる環境というのが。ぜひタイトルマッチ、ベルトを奪って、この刺激をもっと味わいたい」。武藤はそう話した。

 すかさず王者・潮崎も呼応。「武藤敬司の『夢を見る』その言葉、しっかりと弾き返して、このベルトを防衛してみせます。“過去最高の武藤敬司"を武道館の舞台で倒す」とこちらも言い切った。武藤の「90分」には「じゃあ(自分は)120分、行きましょうか」と応戦し、王者のプライドを隠さなかった。

 ノアの約10年ぶりの“聖地"武道館帰還。“I AM NOAH"を標ぼうする王者は「今回の武道館大会が“始まり"になるような大会にしたい。もちろん、その始まりの大会を“I AM NOAH"この潮崎豪が最高の勝ち方で締めたいと思います」と改めて誓った。1年以上に渡ってノアをけん引し続ける誇りと貫禄を発散させた王者と、58歳にして90分闘う自信をつけた挑戦者。形は違えど、いずれも“充実ぶり"が際立った調印式を経て、いよいよ両雄は武道館へと向かう。


【調印式の模様】
――一戦に向けた意気込みを

▼武藤「潮崎選手、去年1年間チャンピオンですでに6回防衛ですか。ひじょうに強いチャンピオンだと思っております。スピード、スタミナ、パワー、あらゆる面でもしかしたら俺のほうが見劣りしてるのかなぁ、なんて思ったりもしてます。でもなんだろな…それでも負ける気がしねえんだよなぁ。そんな自分を信じて、当日がんばります。以上です」

▼潮崎「ノア11年ぶりの日本武道館、メインの舞台で、このGHCヘビー級チャンピオンベルトを懸けて武藤敬司と試合をする。これはノアにとっても、もちろん自分にとっても、この上ない試合になると思います。武藤敬司の『夢を見る』その言葉、しっかりと弾き返して、このベルトを防衛してみせます」

――いよいよ1週間後になったが、現在のコンディション、調整過程は?

▼武藤「ここまで来るにあたって、いろいろ(GHC戦の試合時間が長いことについてなど)メディアを通して言ってたんですが、今“90分やる体力をつけた"という自信があります」

▼潮崎「自分は常に万全です」

――すべての前哨戦を終えて武藤敬司への印象が変わった点はある?

▼潮崎「前哨戦は2回でしたか。イーブンで終わりましたけど、このGHCヘビー級ベルトにかける思い、勢いというのを自分は感じましたし、自分がファンの頃見ていた頃に最高のプロレスをしていた世代の方なので、その方と試合ができる。どうなるか分からない。ドキドキしている…というのが正直な気持ちですけど、“過去最高の武藤敬司"を武道館の舞台で倒す。そのことに自信を持って臨みたいと思います」

――“過去最高の武藤敬司を倒したい"との言葉が出たが?

▼武藤「過去最高って言われても…58歳だよ(苦笑) でも、それに近づけるようにね。あと1週間しか無いからね。まぁ肉体的には、あと1週間しか無いから。メンタル面もなぁ…普通にリラックスして過ごします」

――とはいえ最後の前哨戦では笑顔も余裕も感じられず、明らかに普段より集中しているように見えた

▼武藤「そうですね。やっぱりチャレンジャーとして名乗り出てから、皆さんに注目もしていただけるし、それなりに練習も気合入れてやってるなかで。その充実感ですか。ひじょうにレスラー冥利に尽きるというか、気持ちいいですね。今、置かれてる環境というのが。ぜひタイトルマッチ、ベルトを奪って、この刺激をもっと味わいたいです」

――プロレス界で団体の最高王座を58歳で獲った例はないが、それをなし得たらプロレス界にとってどんな意味があると思う?

▼武藤「こればっかりはねえ、頂上行ってみないと景色は分かんないよ。でも、今まで俺のレスラー人生を振り返ってみても、行くテリトリー、行くテリトリーでどこのベルトも獲ってますからね。そういう部分ではノアという団体のベルトも、“夢"とはいったけど、獲ってみたいですね」

――改めて潮崎選手は“I AM NOAH"として10年ぶりのノア日本武道館大会をどう締めて、どう勝たないといけないと思っている?

▼潮崎「今回の武道館大会が終わりにならないように、今回が始まりになるような大会にしたい。もちろん、その始まりの大会を“I AM NOAH"この潮崎豪が最高の勝ち方で締めたいと思います」

――武藤は“90分戦える体力をつけてきた"と言っていたが?

▼潮崎「じゃあ(自分は)120分、行きましょうか」

――かつてのIWGP、三冠王者時代の自分より、今の自分のほうが上回っている部分は?

▼武藤「それなりにキャリアを積んだから、やっぱり老かいさだろうな」

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