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3/4【DRAGONGATE】新ユニット「HIGH-END」始動 YAMATOがKAI撃破も遺恨激化、マスク&髪の毛懸けて金網戦へ

『GLORIOUS GATE 2021』東京・後楽園ホール(2021年3月4日)
スペシャルシングルマッチ ○YAMATOvsKAI×

 新ユニット「HIGH-END」が本格始動。大事な初戦でYAMATOがKAIを撃破したものの、遺恨はさらに激化。見かねた八木隆行本部長が強権を発動し、5・5愛知県体育館大会を舞台に、ドラゴン・キッド、SB KENToを加えた4人によるマスク&髪の毛を懸けた変則的な金網戦が行われることになった。

 YAMATOは昨年9月にKAIに裏切られてから、泥沼の抗争を続けてきた。2・5後楽園大会ではキッドと組み、KAI&KENTo組と激突。一旦は反則決着となったものの、再試合はキッドがKENToを撃破した。それでも、納得のいかないYAMATOは、延々と小馬鹿にしてくるKAIに一騎打ちを要求。対R・E・Dで決起し、キッド、さらには奥田啓介&Ben-Kと合体して、新ユニットも立ち上げた。今大会のオープニングでユニット名を「HIGH-END」と発表し、満を持してKAI狩りに臨んだ。

 セミファイナルではKENToがキッドのマスクを剥ぎ取る暴挙に出て勝利を強奪。見かねたYAMATOが乱入して、KENToをスリーパーで絞め上げるが、ここで遅れて入場ゲートに姿を現したKAIが執ように罵声を浴びせてきた。怒ったYAMATOがバックステージに追いかけていったが、KAIは別の方角から姿を現し、その後もYAMATOをこき下ろす。いいように翻ろうされて怒り心頭のYAMATOはトペコンヒーロで先制した。すぐさまリングに押し戻すが、ロープを跨ごうとしたところをKAIがドラゴンスクリューで襲撃。足4の字固めに捕らえると、YAMATOの動きが止まって劣勢に。

 それでもKAIのサンダーファイヤパワーボムをスリーパーで切り返すと、YAMATOは逆襲に転じる。コーナーに押し込んで逆水平とエルボーを交互に乱射。串刺し攻撃はKAIが延髄斬りで切り返したものの、YAMATOも得意の串刺しドロップキックで譲らず。垂直落下式ブレーンバスターで畳みかけると、「立て!」と叫んで、喧嘩腰に横顔を蹴りつけた。KAIは頬を突き出して挑発すると、エルボー合戦で火花。互いの延髄斬りも交錯すると、YAMATOはエクスプロイダーで畳みかける。

 KAIも譲らず、トラースキック、延髄斬りの連続攻撃から投げ捨てジャーマン、ラリアット、サンダーファイヤーパワーボムと大技ラッシュ。YAMATOがギャラリアを狙っても背後に不時着すると、羽交い締めに捕獲し、セミファイナルでキッドを下したばかりのKENToを呼び込み、パイプイス攻撃を狙わせた。しかし、YAMATOが寸前で避けたため、痛恨の誤爆に。すかさずYAMATOが横入り式エビ固めでKAIを押さえ込み、3カウントをもぎ取った。

 試合を制したYAMATOだったが、やり足りないとばかりに馬乗りになってナックルパンチを振り下ろしてKAIを制裁。両軍入り乱れての大乱闘に発展する。ここで、見かねた八木本部長が割って入った。

 「せっかくお前らのために組んだ決着戦のシングルマッチ、こんな中途半端な結果にしやがって。お前らも納得してないみたいだけどな。お客さんが一番納得してないんだよ」と怒りをぶつけた八木本部長は、「お前らにはそれなりのことをやってもらうぞ。お前ら4人に完全決着をつける舞台を用意してやるよ」と言い放った。

 YAMATO&キッド、KAI&KENToの4人に提示されたのは、5・5愛知県体育館大会での金網マッチだ。タッグマッチ形式で、金網の上に旗を3本立て、先に2本取ったチームが勝ちとなる変則的なルールで、負け残ったチームはその場でシングルマッチを行い、敗れた1人が髪の毛もしくはマスクを失うという完全決着ルール。両軍ともに受け入れると、八木本部長は「1つ言い忘れたことがあるんだよ。このチーム分けはKAI&YAMATO組対キッド&SBK組でやってもらう」と追加ルールを発表。4人は猛抗議するが、八木本部長は「もう決まったんだよ。どうしてもイヤだって言うんだったら、この場で髪の毛とマスクを置いておけよ。そうしたら止めさせてやるよ」と認めなかった。

 複雑なルールに戸惑いを隠せないYAMATOとキッドだったが、新ユニットを立ち上げたばかりだけに、引き下がるわけにはいかない。YAMATOが「やってやるよ!」と強気に断言すると、キッドも「決まったもんは仕方ない。やるならやろうぜ。ただし、お互いマスクも髪の毛も絶対に守ること、これが条件だ」と必勝を誓った。

☆5/5(水・祝)愛知県体育館(名古屋)『DEAD or ALIVE 2021』15:00開場、16:00開始

▼マスカラ・コントラ・カベジェラ金網サバイバルタッグマッチ
SB KENTo
ドラゴン・キッド
vs
KAI
YAMATO
※両軍選手は、闘いながら金網上部に設置された3本の旗を奪い合い、先に2本の旗を先取したチームの勝利とする。敗戦チームの選手同士は試合後そのままシングルマッチで闘い、これに敗れた選手には髪切りもしくはマスク剥ぎが執行される

【試合後のYAMATO&キッド】
▼YAMATO「KAI、そんな無気力で試合をしてたら、お前、そのうち職を失うぞ。上がるリングなくなるぞ。その前に、俺がそろそろKAIとして、てめえをこのリングで葬ってやる」

▼キッド「KENTo、あんな試合ばっかりやっていたんだったら、もう先は見えてるよ。しっかりと来月の後楽園もそうだ。金網もそうだし、それまでにプロレスをもっとちゃんと教えてやるよ」

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