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4/14【稔プロデュース興行】4・18川崎大会へ稔インタビュー カード当日発表も「今このタイミングでどうしても闘っておきたいヤツがいる」

 田中稔がプロデュース興行第2弾となる4・18川崎大会を開催する。全6試合中4試合が当日発表で、稔自身のカードもそのうちの一つ。「参戦するメンバーは僕が自信を持って集めた選手ですし、カードは当日発表ですけど自信を持って出していけるもの。僕の試合も絶対外さないつもり」と豪語する稔は「今このタイミングでどうしても闘っておきたいヤツがいる」とだけ示唆した。

 GPSプロモーション提供の稔インタビューは以下の通り。

☆4/18(日)神奈川・カルッツかわさき『田中稔プロデュース「the SPECIAL ONE Vol.2〜田中稔に任せとけ!」』17:00開場、17:30開始

▼女子タッグマッチ
ななみ
花園桃花
vs
三浦亜美
真琴

▼男子6人タッグマッチ
慎吾
火野裕士
SUGI
vs
エル・リンダマン
T-Hawk
CIMA

[参戦選手]※順不同
田中稔
青野未来
後藤恵介
友龍
田中将斗
入江茂弘
洞口義浩
関本大介
真霜拳號
飯塚優
海和択弥
ワイルド・ベアー
伊藤貴則
ワイルド・バニー
マドレーヌ

[リングアナウンサー]
阿川祐未

[特別リングアナウンサー]
田中ケロ

[特別ゲスト]
アントニオ小猪木

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 4月某日、18日に神奈川県・カルッツかわさきにて行われる『the SPECIAL ONE Vol.2〜田中稔に任せとけ!〜』をプロデュースする田中稔に大会への意気込みを聞いた。

 田中稔はUWFに憧れる高校生活の後に1994年に藤原組でデビューし、格闘探偵団バトラーツ、新日本プロレスで活躍。新日本プロレスではIWGPジュニアヘビー級王座の最多連続防衛記録(11回)という現在も破られることのない不動の記録を打ち立て、新日本退団後は全日本プロレスで世界ジュニアヘビー級王座、WRESTLE-1ではクルーザーディビジョン王座を戴冠するなど常に存在感を発揮してきた。

 再びフリーとなってからはメジャー・インディー団体を問わず数多くの団体に上がり続け、2019年3月にはNOAHでGHCジュニアヘビー級王座を初戴冠。丸藤正道以来2人目となるジュニアヘビー級王座のグランドスラム達成という偉業を成し遂げた。

 2019年6月には、自身の25周年記念大会として新木場1stRINGにて『the SPECIAL ONE Vol.1』を開催。これが大成功を収め、Vol.2となる今大会は、稔の第二の故郷である神奈川県が誇る大会場、カルッツかわさきで開催されることになった。

 今大会は、「自信があるから普通のことをしたくない」という想いから全6試合中4試合の対戦カードおよび試合順が当日のオープニングで明らかにされるといったサプライズ要素や、稔が若手女子選手とのシングルマッチを行う可能性を示唆するなど意図的に謎を残しており、ファンの間ではカード予想で盛り上がりを見せている。

 稔は、今年3月から田村潔司が「僕の理想は “THE UWF"を作り上げること」という想いを持って創設した新団体・GLEATへの入団を発表。所属選手となるとともに、UWFルール・テクニカル・オフィサーに就任するなど大きなキャリアの節目を迎えている。

 新たなキャリアをスタートさせ、「他興行と競合が多い日だけど『ここを選んで損はなかった』と思ってもらえる自信はある」と意気込む稔に大会への想いを聞いた。

――今大会は、2019年6月に稔選手の25周年記念大会として行った『the SPECIAL ONE Vol.1』以来のプロデュース興行となります。第2回大会の開催に至った経緯を教えて下さい

▼稔「この大会の主催が、バリアフリープロレス団体・HEROや惡斗さん(安川惡斗)のプロデュース興行のGrowthを主催しているGPSプロモーションというところで、僕が普段若い選手へのコーチ契約を結ばせていただいていたり、2年前の『the SPECIAL ONE Vol.1』のときにも主催を務めていただいたりと、いつもお世話になっているんです。それで、GPSの豊島修二会長から去年末くらいに『SPECIAL ONEをシリーズ化しませんか』というお話をいただいていたんです。僕らは川崎にあるディアナさんの道場で普段練習させていただいている関係からディアナさんとご縁があるんですけど、そこから4月18日の昼にやるディアナさんのカルッツかわさき大会の後、『夜の枠で田中稔プロデュース大会をやりませんか』というお話をいただいたので、シリーズ第二弾としてカルッツで大会をやることを決めました」

――カルッツかわさきと言えば、平時には2000人近く入る大会場です

▼稔「そうですよね、僕も最初話聞いたときビビりました(笑) 埋まれば僕の手柄ですけど、埋まらなかったら僕のせいですから(笑) でも、参戦するメンバーは僕が自信を持って集めた選手ですし、カードは当日発表ですけど自信を持って出していけるものだと自負してますね」

――参戦選手の話で言うと、稔選手を除けば前回大会に出場した選手から総入れ替えという形になりました。今大会はどのような想いでこの選手陣へ声をかけたのでしょう

▼稔「そうですね。僕もデビューして20周年大会、25周年大会とやってきたんですけど、2年前の『SPECIAL ONE』は25周年大会ということもあって、僕にゆかりのある選手、僕との関係性の深いカードにしなきゃなという想いがあったので、望月さん(望月成晃)であったり、Hi69くん(現:仁王)であったりという発想になったんですけど、今回は周年大会じゃなくてプロデュース大会なので、僕とそんなに接点がなくても良い試合をしてくれそうな人を選びたいなという発想で考えました。かなり頭を柔らかくして選んだので、一見僕と接点がなさそうに見える選手が多いかもしれないですね」

――前回大会の顔ぶれはキャリア全体を振り返るもの、今大会はここ最近数年間のキャリアを振り返るものに思えます

▼稔「結果的にそうなったかもしれないですね。関本選手(関本大介)とは、京都で20周年大会を開いたときにメインでシングルをやってもらっていますし、今回の参戦選手の中にいる火野選手(火野裕士)とは、僕がWRESTLE-1時代に火野選手が当時持っていたベルトに僕が挑戦した試合(※2016年2月10日)がWRESTLE-1時代で1番、2番っていうくらいに印象に残ってるんです。火野選手もTwitterでこの試合について『わしのキャリアは約18年。その中でも5本の指に入る名勝負やった』って言ってくれてて嬉しかったですね。この試合と、僕がカズさん(カズ・ハヤシ)からWRESTLE-1クルーザーディビジョンを獲った試合(※2015年5月5日)が所属時代のベストバウトだったなと思うんで。だから、今回火野選手に声をかけようと思ったときに、火野選手はSUGI選手とかと一緒にユニット(ONLY WE)をやってるので、縁あって同じ所属になった#STRONGHEARTSとユニット対決を見たいなと思って。#STRONGHEARTSの試合って間違いないじゃないですか。それに、火野選手とT-Hawk選手のチョップ合戦とか見たいじゃないですか。そう思ってこのユニット対抗戦を1試合発表させてもらっています」

――全6試合予定の内、既に2試合のカードは発表されていますが、残る4試合は当日発表となっています。もう1試合発表されている女子タッグマッチについてはいかがでしょう

▼稔「うちの次女がアイスリボンの藤本つかさ選手が大好きなので、アイスリボンの選手に声をかけようと思ったんですけど、アイスリボンさんがその日は宮城大会(利府リボン)だったので、イチから考えてみたんです。GPSの練習を川崎でやっているメンバーで、真琴選手とマドレーヌ選手には絶対出てもらいたいと思って選びました。僕がコーチする練習では、基礎トレを1時間くらいかけてしっかりやるんです。男子でもキツい内容なんで次から練習来なくなっちゃう人も結構多い中、真琴選手は絶対来てくれるんですよ。“たまに来るメンバー"じゃなくて、僕の中では“練習仲間"っていう感覚ですね、真琴選手は。僕も女子にはあまり詳しくないので、豊島会長のご意見を聞きながら考えて、真琴選手の試合には三浦亜美選手、花園桃花選手、ななみ選手に出てもらおうと決めました。」

――豪華メンバーが集まっている中、発表されていない4試合がどのような組み合わせになるのか楽しみにしているファンも多いと思います

▼稔「プロデューサーの僕の試合も発表されていないんですけど、僕の試合も絶対外さないつもりです。残ってるメンバーの中でも田中将斗選手、関本選手もいますし、そこに僕が絡んでいくのか、僕が全くそこに絡まないかもしれないし、女子の若手の青野未来選手とのシングルマッチになる可能性もある(笑) 僕がプロデューサーだから好き勝手出来るんで(笑) 僕のカードに関して言えば、“今後のことを考えても今このタイミングでどうしても闘っときたいヤツ"が相手とだけお伝えします」

――前回のプロデュース大会では“田中稔の過去"を振り返るものでしたが、今大会ではGLEATの選手が数多く参戦していることもあり“田中稔の未来"を見せる大会でもあると思います。稔選手ご自身の話になりますが、今年3月にGLEATへの入団を果たして新たなキャリアをスタートさせたことについて改めてお話を聞かせて下さい

▼稔「GLEATとの関わりは、一番最初の話で言うと、僕がリデット体制のNOAHに参戦していた頃からですね。2019年3月の横浜文化体育館大会でGHCジュニアを獲った日に、たまたま鈴木社長(鈴木裕之氏)に声をかけていただいて、後日ゆっくりお話をしたときに『NOAHに入団しませんか』というお誘いを受けたんですよ。そのときは結局入団の話にはならなかったんですけど、その後リデットがNOAHから離れてGLEATという団体を作るという話が立ち上がったんです。GLEATには田村潔司さんが関わっているじゃないですか。田村さんには僕がRINGSに参戦していたときにすごくお世話になって、U-FILE CAMPの立ち上げのときにも練習場を借りたりしていましたし、オブザーバーには長州さん(長州力)もいるじゃないですか。僕は長州さんから『新日本に来ないか』と言っていただいてバトラーツから新日本に移籍したんで、勝手に運命的なものを感じていた中で去年の10月15日のプレ旗揚げ戦で『UWFルールの試合をやってくれないか』というオファーをいただいたんです。僕はスタートが藤原組でUスタイルから入ってるんで、『こういう面で必要とされるんだ』と嬉しく思っていたところへGLEAT所属のお話をいただいたんです。田村さんが仰っていた『時代が変わってもUWFスタイルを残したい』という言葉には僕も共感できるものがあったんで、鈴木社長との話もトントントンと進んで、“UWFルール・テクニカル・オフィサー"という大層な役柄をいただきました」

――UWFのスタイル、魂をこれからの世代に伝えていく役割を担う形になりました

▼稔「でも、あの頃のUWFスタイルをそのままやっても時代が違うから絶対受け入れられないと思うんですよ。Uスタイルってもう30年くらい前のものだけど、30年経ってもまだUWFスタイルがどうこうと話題になるものじゃないですか。だから僕の中では、昔のUスタイルをなぞるってことじゃなくて、これから30年後に“リデットUスタイル"って言われる新しいものを作りたいという考えがあるんです。あの頃のUWF時代から現役でやっている方も少ないですし、僕が4つ(藤原組、UWFインターナショナル、RINGS、PANCRASE)に分かれた中の選手の1人だからかもしれないし、田村さんと僕の関わりがあったからかもしれないですけど、お声がけいただいたのは光栄ですね」

――今大会にもUスタイルを継ごうとしているGLEATの若手選手が参戦しています

▼稔「今GLEATでは毎週配信マッチをやってるんですけど、選手によってはUスタイルで苦しんでいる人もいますね。でも、ゆくゆく役に立つものだと思うんですよ。例えば僕はUスタイルしかやってこなかった中で新日本に上がって、周りに僕みたいなスタイルの選手がいなかったから評価をもらえた部分もあると思うので、『UWFスタイルやっててよかった。藤原さん、田村さんに感謝だな』って。今の苦しみが絶対後々に生きてくるので、若い子たちには頑張ってもらいたいですね」

――まだ明らかにできないところも多いと思いますが、改めて今大会への意気込み、ファンへのメッセージをお願いします

▼稔「残る4試合の組み合わせに関して言えば、当日会場に流れるオープニング映像を見てその意味が分かるというものになっているんです。GPSプロモーションは映像のレベルがすごく高いので、その映像込みで期待してほしいですね。僕がファンだった頃もそうだったんですけど、自分の夢のカードを考える時間って楽しいじゃないですか。当日まで残る豪華メンバーのカードがどうなるのかを予想して楽しんでほしいと思います。中でもメインは僕が『このメンバーでメインやったらスゴいだろうな』と思うカードを組みました。メインカードは度肝を抜くものになるので、是非楽しみにしていただければと思います!」

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