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8/22【光留21.5周年興行】鈴木に完敗で川村即引退も 「ロッキー川村2」爆誕

『ニコプロpresents佐藤光留デビュー21.5周年記念興行「真夏の変態祭り」』神奈川・富士通スタジアム川崎(2021年8月22日)
○鈴木みのるvs川村亮×

 川村亮が鈴木みのるとの師弟対決に完敗し、即引退。代わりにロッキー川村2が爆誕し、「エイドリアン!」の叫びで締めた。

 今年に入って川村はJEEEP2・26いすみ大会でヨシタツに敗れてランボー川村が引退に追い込まれ、「ランボー川村2 怒りのアフガン」と改名したものの、5・2新木場大会では佐藤耕平に敗れて2度目の負けたら即引退となった。

 そして本名で3度目の負けたら即引退マッチに臨んだこの日、三度目の正直で3度目の引退回避と行きたいところだったが、相手が悪かった。師匠・鈴木だ。入場時、音響トラブルで曲が途中で途絶えるハプニングとなったが、代わりに観客が「風になれ」を熱唱。サビの際には「風になれ!」の大合唱が久々に響いた。

 試合は鈴木の独壇場。あっという間にグラウンドで優位なポジションに持ち込むと、クロックヘッドシザース、腕極め変型スリーパー、変型ステップオーバーレッグストレッチなど独特の極め方の関節技で川村を手玉に取る。川村も捨て身のタックルで飛びつき、スタンドアキレス腱固めで反撃するものの、鈴木は川村を和田京平レフェリーに激突させて無法地帯を作り、川村の脳天にイスを振り下ろした。

 ここから鈴木は場外戦に持ち込む。スリーパーで絞め上げて川村をグロッギー寸前に追い込むと、五郎丸ポーズからランニングサッカーボールキックで蹴り飛ばす。川村がチョップ合戦で食らいついても強烈なエルボー一発で返り討ちにし、急角度の逆片エビ固めで拷問。なおもヒザ蹴りをぶち込んだ。

 李日韓がサブレフェリーとして登場すると、戦場はようやくリング内に。川村はボディブローを連打し、レインメーカー式大外刈りもさく裂させる。お返しとばかりに鈴木の背中を何度もイスで殴打したが、鈴木は不敵な笑み。張り手をぶち込むと、川村も引かず張り返す。激しい張り合いに発展し、川村が押し込んでみせた。

 だが、鈴木は追尾式ドロップキックを放って主導権を渡さない。左右の張り手連打を浴びせると、川村の抵抗をフルスイングのエルボーでことごとく返り討ち。最後はゴッチ式パイルドライバーをイスの上に敢行する荒技で川村を仕留めた。

 鈴木が師弟対決に完勝。あおりにあおって再び「風になれ!」の合唱を起こして去っていった。一方、これで川村亮の引退が決定。試合後、長渕剛のそっくりさんが登場して「とんぼ」熱唱を去り行く川村に捧げた。そして引退テンカウントゴングが鳴らされると、思いがかない展開が起きた。

 突然、エイドリアン(日本人女性)が現れ、待ったをかけたのだ。選手たちの制止をことごとく振り払う圧倒的な強さをみせたエイドリアンは引退を止めるべく川村に寄り添う。そこへ選手たちが引き離そうと殺到した。

 するとその輪を振り払ってガウン姿の川村が現れた。その名も「ロッキー川村2」だ。ロッキー川村は昨年の川崎大会で大仁田厚との電流爆破デスマッチで爆死したが、1年の時を経て第2弾が爆誕した形となった。ロッキー川村2はエイドリアンの肩を抱いてスタンドまで上がると、「エイドリアン!」と復活の雄たけび。これにて5時間半に及んだロングラン興行はフィナーレとなった。

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