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9/29【GLEAT】田村ハヤトが9月29日付でGLEAT入団 鈴木社長はZERO1との法的問題なしを強調

 鈴木裕之リデットエンターテインメント社長が29日、東京・新宿FACE大会の試合前に会見し、田村ハヤトが9月29日付で入団したと発表した。

 田村は6月10日にGLEATと専属選手契約を結び、レギュラー参戦中。このほど本日9月29日付での入団が決まった。

 入団に際し、問題となったのがZERO1との関係だった。田村はJUST TAP OUT所属時代の昨年8月からZERO1に参戦。今年1月にフリーとなった後も継続参戦していたが、その中でZERO1、アルファジャパンプロモーションとの三者間で覚書を交わしていたという。

 そんな中、田村は主戦場をGLEATに移した。そこでZERO1は今月7日に会見し、話し合いがないままGLEATに移籍したと主張。GLEATとの絶縁を宣言し、エル・リンダマンが保持していたジュニア二冠王座を剥奪する事態となっていた。

 この日、会見に臨んだ鈴木社長は「我々が昨年プレ旗揚げしてから、なかなか上がるリングがない中、本年の1月1日、ZERO1さんの大会に上げさせていただいて、また靖国大会で我々GLEATの8人タッグマッチ、こちらのほうで評価をいただくことができまして、今があるというふうに思っております」とZERO1への感謝を述べたうえで、「ZERO1さんとは何か今、係争中の問題というのが田村ハヤト選手及びリデットエンターテインメントでということは今のところ一切ございません」と言い切った。

 鈴木社長はリデット社が介入すると話がこじれると判断。最終的に田村本人と家族にZERO1側との交渉を託し、5月31日付で覚書の解除が成立したという。この時点で法的に田村入団の障害はなくなったものの、鈴木社長は「本来ですと7月1日の東京ドームシティホールの大会で田村ハヤト入団までをできれば発表したかったんですけど、どうしてもこじれている感が私の中でぬぐいきれていない中で、ここで入団という発表を控えさせていただいて、専属での契約という形にさせてもらおうということで本人と話して今日まできてました。これはZERO1さんがご納得していただいたうえで我々も気持ちよく入団という発表をさせていただきたいというのがあった」との思いから先延ばしにし、ようやくこの日の正式入団となった。

 紆余曲折あってGLEAT入団となった田村は「このたび私の記事のリリースに関しまして、ファンの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪したうえで、「田村ハヤトはGLEATに入団し、GLEATのメンバーとともに精いっぱい精進してまいります。また、今まで私がプロレスラーとして活動していく中で関わっていただいた全ての皆様に感謝の気持ちを忘れず、これからもその感謝の気持ちをを持ち続けながらプロレスラーとして活動していきたいと思っております」と決意表明した。

☆田村ハヤト選手入団のご報告

仲秋の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。

2021年6月10日より、リデットエンターテインメントと専属選手契約を結んでおります田村ハヤト選手につきまして、本日9月29日、正式にGLEATに入団することとなりましたので、ご報告をさせていただきます。

2021年9月7日のZERO1様の記者会見の通り、田村選手がダイコーZERO1の神尊社長とアルファ・ジャパンプロモーションの荒井社長とで締結をしました三者覚書につきまして、田村選手が依頼した弁護士より2021年5月31日付けの解除通知によって、契約終了したとの確認をしております。その事から、専属選手契約を結ばせていただきました。

なお、田村ハヤト選手及びリデットエンターテインメントにおいて、ダイコーZERO1様及びアルファ・ジャパンプロモーション様に関わる企業及び個人との間で係争中の事案は今までのところ何もございません。

今後、田村ハヤト選手及び所属選手に関しまして何かあれば、会社としてしっかりと対応してまいります。

引き続き、変わらぬご愛顧を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年9月29日
リデットエンターテインメント株式会社
代表取締役社長 鈴木裕之

【会見の模様】
▼田村「本日よりGLEATに入団させていただきました田村ハヤトと申します。また、このたび私の記事のリリースに関しまして、ファンの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけしまして、誠に申し訳ございませんでした。私自身、半年間冷静に対応させていただいておりましたが、このようなリリースになってしまい残念に思います。また、そんな中でも私のことを改めて信じてくださったリデットエンターテインメント鈴木社長はじめ、GLEATのメンバー、周りの皆様に支えられていることを痛感いたしました。私自身、田村ハヤトはGLEATに入団し、GLEATのメンバーとともに精いっぱい精進してまいります。また、今まで私がプロレスラーとして活動していく中で関わっていただいた全ての皆様に感謝の気持ちを忘れず、これからもその感謝の気持ちをを持ち続けながらプロレスラーとして活動していきたいと思っております。一人の大人として、そしてプロレスラーとして、これからも一心不乱に戦ってまいります。これからも田村ハヤトの応援を皆様、何卒よろしくお願い申し上げます」

▼鈴木社長「まずですね、ZERO1さんの皆様、選手の皆様にお詫びと感謝の弁をお伝えさせていただきたいと思っています。というのも我々が昨年プレ旗揚げしてから、なかなか上がるリングがない中、本年の1月1日、ZERO1さんの大会に上げさせていただいて、また靖国大会で我々GLEATの8人タッグマッチ、こちらのほうで評価をいただくことができまして、今があるというふうに思っております。それはすべてやはりZERO1の選手の皆様、ファンの皆様が我々GLEATを受け入れていただけたからだと私は考えております。ですので、本当にありがとうございましたという気持ちと、こういった結果になってしまいまして本当に申し訳ございませんというところをお伝えできればと思います。プロレス業界関係者の皆様にも多大なるご心配、ご迷惑をおかけした点も多々あったかと思います。これにつきましてもお詫びをさせていただきたいと思います。申し訳ございませんでした。そんな中でサポートいただきました全日本プロレス様、大日本プロレス様はじめ関係各所ございましたので、こちらにつきましても本当にありがたいご指導、ご鞭撻をいただいて、ありがとうございましたとお伝えしたいと思います。ZERO1さんとは何か今、係争中の問題というのが田村ハヤト選手及びリデットエンターテインメントでということは今のところ一切ございません。本日の入団によって今後何かあるようであれば、そちらはしっかり会社として対応させていただきたいというふうに思っております。そもそも田村ハヤト選手にウチの方へ、ぜひGLEATに入団してもらえないかと私の方からアプローチさせていただきまして、これが2月、3月ぐらいでしたか。そこからZERO1さんと企業対企業ということでお話し合いということで、当初から田村ハヤト君と一緒に動いておりましたが、人道から外れていることとか、法令を違反していることとか、私の中では一切ないと思っています。ZERO1さんの解釈として、私も企業の代表として今まで社員何名とも別れてきているわけですが、どうしてもお金とかで解決できない点があると思います。心情的にどうしても。ZERO1さんがということではなく、私も一人の社員が辞めていく中で怒りとか悲しみとか嫉妬であったりとか、そういうのが多々ありました。今回、お金が問題だったのではないかとか、そういうお話もありましたが、最終的に心情的なところで言いますと、私が入ったことでこじれてるかなというところもありまして、リデットが入っていることでこじれているかなというところもありまして、最終的に田村選手と田村選手のご両親、こちらで神尊代表とご対応いただくようにということで、いったん手離れし、最終的に本人から決着しましたと報告を受けたうえで、専属契約、そして本日の入団という形となっております。そこらへんを全てお話しすることはできておりませんが、ご理解いただいて、今後も田村ハヤト、GLEATをぜひ応援していただけたらと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます」

――6月の時点では解決していた?

▼鈴木社長「そうですね。5月31で田村選手から神尊代表にお送りになられた内容証明、そちらを発送いただき、受取り確認ということで。発送した段階でということになりますけども解決になったと聞いております」

――それでもZERO1が9月7日に会見したが?

▼鈴木社長「私もそこから一切、5月中旬ぐらいからZERO1さんとお話をもうしないというふうに決めて、本人の思うがままに、ご家族も大変心配されていましたので、ご家族にしっかり対処していってくださいということでお願いしてたんですね。本来ですと7月1日の東京ドームシティホールの大会で田村ハヤト入団までをできれば発表したかったんですけど、どうしてもこじれている感が私の中でぬぐいきれていない中で、ここで入団という発表を控えさせていただいて、専属での契約という形にさせてもらおうということで本人と話して今日まできてました。これはZERO1さんがご納得していただいたうえで我々も気持ちよく入団という発表をさせていただきたいというのがあったので、そこを待ってたんですけど、結果ああいう形になってしまったというところがあります」

――三者覚書はフリーとしての独占出場契約?

▼鈴木社長「そこまでの縛りではないという解釈で我々はいます。ですので、そこに期間の条項があったんですが、私たちの方で弁護士にご確認いただいたのですが、内容証明1通で解決できる問題であると言われまして、そこまでの問題ではないと我々は理解しています」

――ZERO1との拗れはどのようにして生まれた?

▼鈴木社長「ここはやはり本人の態度の問題はあったと私は思っていまして、最初にZERO1さんとミーティングさせていただいた際に、そのへんについてはこの間の記者会見でのご発表通り私がちゃんと指導してまいりますというお話をさせていただいたのは事実です。その後、アルファジャパンの荒井代表にすぐ連絡しなさい、お詫びを申し上げなさいということで連絡していただきました。今リデットエンターテインメントとの話し合いが始まっているので少し待つようにという話があったということなんです。そこからずっと、直接話ができればよかったんですが、第三者にも介入してもらってとか、いろんな状況がありまして、意思の疎通の不具合とかいうのを含めてあったんですけども、待つようにと言われて待っていたのと、あとはいわゆる弁護士が途中から入りましたので、弁護士の方から直接ZERO1様にかかわる皆様と会話とか一切してはいけないと、かなり傲慢な弁護士さんに、私も後ほど知ったんですが、一切話すなという話をされていたようで、そこはそういったことで、それをシカトととらえられたのがあるかもしれません。会場であいさつがないとか、そういうところのご指摘がありましたので、それはその都度、指導させていただいております」

――9月の段階で絶縁、タイトルはく奪を会見で発表されたが?

▼鈴木社長「我々はあれをもってすべて解決というところにいかれたのかなというふうには思っております。言っても田村ハヤトと絶縁と書いてくれればよかったんですが、GLEATと絶縁というふうに書かれたことによって、我々もやはりそれ相応の対応を迫られたわけです。ですので、かなり私たちに配慮していただいたような形にはなっていたんですが、実際には私も相当動くことになりましたので。田村ハヤト、リデットエンターテイメントというところで、両者に対しての解決はあの記者会見でされたのかなと思っております」

――今後、ZERO1との関係は?

▼鈴木社長「私としましては凄く橋本真也さんからずっと繋がれてる団体で、ZERO1さんによって我々は大きくしてもらっているところを本当に感じております。ですので、できることならまた上げていただきたい。で、ぜひ上がっていただきたい。想像するといろいろと面白い取り組み、カードが実現するだろうと。私もちょうど世代的にも戦ってもらったらファンが喜んでいただけるだろうなと想像できますので、私としてはいつでもぜひやらせていただきたいというのがあります。田村ハヤト本人がそういう気持ちかというのはありますが、GLEATとしての回答で言いますと、上がらさせていただきたいですし、上がっていただきたいと思っております」

――礼節の問題も会見前にクリアしたと解釈している?

▼鈴木社長「礼節の問題というのは、これは受け手側の納得でしかないと思ってますので、今の段階で言えることは怒りを買ってしまったということ、悲しませてしまっていることなんだろうと思ってます。ですので、そこが解決ということにはなっていない。よって絶縁というのと、タイトルはく奪で解決に臨まれたのかなと思ってます。それぐらい大きいことだったというように解釈してます」

――田村選手に声をかける時に確認したことは?

▼鈴木社長「もちろんZERO1さんで活躍しているのは重々承知しておりましたので、契約はどうなんだろうとか、そういうところはしっかり確認させていただいて、我々の弁護士にも確認してアプローチしました」

――契約する際の条件は?

▼鈴木社長「覚書が無効というかいわゆる解除、もしくは無効ということになるなら我々は入団してもらいたい。そういう話です。ですので、ちゃんとお話しさせていただくと、その契約期間という中では途中の解除となっておりますので、その点も含めてわだかまっているのは十分理解できます。ただ、これが法的に問題があったかというと、田村選手のご両親、弁護士様、我々の弁護士も後日確認はしてますけど、一切問題ないというところで確認しております」

※鈴木社長が田村に選手用ジャージをプレゼントして写真撮影

▼田村「本日GLEAT様に入団させていただきました田村ハヤトです。先ほども申し上げましたが、今まで携わってくださったすべての方々に感謝の気持ちを忘れずに、これからも感謝の気持ちを持ち続け、一人のプロレスラーとしてしっかり精進してまいりたいと思います。これからも田村ハヤトの応援を引き続き、よろしくお願い申し上げます」

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