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10/20【新日本】オカダ7年ぶりG1決勝進出、飯伏と頂上決戦 コブに激闘雪辱で逆転突破

『G1 CLIMAX 31』東京・日本武道館(2021年10月20日)
Bブロック公式戦 ○オカダ・カズチカvsジェフ・コブ×

 『G1 CLIMAX 31』Bブロックの最終公式戦でオカダが激闘の末にコブを撃破。9・4メットライフドーム大会で敗れた雪辱に成功して7年ぶりのブロック突破を果たし、あす(21日)の優勝決定戦は「(Aブロック代表)飯伏幸太vsオカダ・カズチカ(Bブロック代表)」に決まった。

 開幕7連勝で快進撃を続けてきたオカダだったが、10・14山形大会で伏兵タマ・トンガに敗れて初黒星。無敗のコブを2点差で追う形で最終公式戦を迎えた。コブには7・25東京ドーム大会で勝利したものの、メットライフドーム大会での再戦は敗れており、勝者が決勝進出となる大一番は1勝1敗で迎えた決着戦となった。

 引き分ければコブがブロック突破となるだけに、オカダは序盤から積極策に出る。リバースネックブリーカードロップを決めると、首へ一点集中攻撃を展開した。しかし、自信をみなぎらせるコブは圧倒的パワーで楽々と逆襲。フロントスープレックス、ランニング式バックドロップなどで投げまくった。腰を押さえて苦しんだオカダも反撃を仕掛けるが、プランチャはコブがキャッチ。ここでもコブが豪快にぶん投げて、オカダの腰にさらなるダメージを与える。

 劣勢が続いたオカダだったが、コブをショットガンドロップキックで場外に蹴散らすと、ここ一番で飛び出すトペコンヒーロを敢行。捨て身のダイブで逆襲に転じる。ミサイルキック、ダイビングエルボードロップと空中殺法で攻め立てると、レインメーカーを予告。しかし、放った瞬間、動きを読んだコブはアスレチックプレックスでぶん投げた。コブの猛威は止まらず、またもジャーマンなどで投げまくり、クラッチを解かずにツームストンパイルドライバー、旋回式ツームストンパイルドライバーを連発する離れ技をやってのけた。

 コブはレインメーカーポーズのお株を奪うアロハメーカーポーズから、ツアー・オブ・ジ・アイランドで仕留めにかかるが、間一髪不時着したオカダはローリングラリアットで反攻。コブの反撃をドロップキックで鎮圧し、マネークリップに捕獲した。お返しとばかりに旋回式ツームストンを挟んで絞めに絞める。コブも粘りを見せ、どちらもレインメーカーを狙うスリリングな先読み合戦となるが、オカダは秘策であるリバースからのエビ固めであわやの場面を作った。

 沈まないコブは、オカダを強引にコーナーに据え、メットライフドーム大会で勝利を挙げた雪崩式ツアー・オブ・ジ・アイランドで逆転を図るが、オカダはこれをDDTで切り返して勝機を掴む。動きを止めないコブはツームストンの構えから体を持ちかえてのツアー・オブ・ジ・アイランドを狙ったものの、着地したオカダはドロップキック、開脚ドライバーと猛攻。今度こそレインメーカーを振り抜き、3カウントをもぎ取った。

 オカダがコブとの決着戦を制し、2014年以来7年ぶりに優勝決定戦進出。飯伏との頂上決戦が決まった。試合後、マイクを持ったオカダは「武道館! 明日でこの熱い熱い秋が終わります。ここで俺がなにを言おうと、明日の勝者が全て持っていきます。だからさ、もうみんな今日は解散。しっかり手荒いうがいして、明日も仕事が終わって、最後、『G1 CLIMAX』楽しんでいきましょう」と早くもあすの飯伏戦に照準。「というわけで、『G1 CLIMAX』に金の雨が降るぞ」と力強く宣言して、大会を締めくくった。

 今G1ではコブとともに無傷の連勝を重ねて、日本各地で“レインメーカー復活"をアピールしてきたオカダ。終盤戦でタマに敗れて一歩後退となったものの、最終公式戦ではコブに雪辱し、最高の形でブロック突破を決めた。飯伏とは昨年2度対戦。昨年の1・4東京ドーム大会で勝利しているものの、G1公式戦では雪辱を許しており、オカダが再び頂点に立つためには避けられない相手だ。“灼熱の秋"を制するのは前人未到の3連覇を狙う飯伏か。それとも7年ぶりの優勝で完全復活を満天下に知らしめたいオカダか。

【試合後のオカダ】
──リング上ではあまり多くを語らなかったが、まず優勝決定戦進出を決めた今の思いは?

▼オカダ「まあ優勝決定戦が決まっただけなんでね。別に優勝というわけじゃないですし、もう時間もないんでね。明日なんで。しっかりとコンディションを整えて、明日の決勝戦に臨みたいと思います」

──今日の相手が全勝を続けてきたジェフ・コブ選手、中でも雪崩式のツアー・オブ・ジ・アイランドからの切り返しもあった。改めてどんな対戦相手だった?

▼オカダ「強かった。その一個前でタマに一本取られて、嫌な空気感かなと思ったんですけど、本当に最強のジェフがいたんでね。しっかりと勢いを落とすことなくまた行けるんじゃないかなと思います」

──明日の対戦相手、Aブロック代表の飯伏幸太選手については?

▼オカダ「明日のことに関しては明日すべてが分かると思いますし、それまでワクワクしてて。明日、仕事で見れなかったとか、そんな損なことはないんでね。選手だけじゃなくスタッフもそうですし、一番はこの新日本プロレスの『G1 CLIMAX』を楽しみにしているお客さんはワクワクして、しっかり寝なさいよ。ワクワクして寝られない…ドラマだったら1週間先かもしれないけど、『G1 CLIMAX』は明日なんでね。ワクワクしてください」

※コブはノーコメント

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