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10/20【新日本】EVILあわや試合放棄も…G1非道フィニッシュ SANADAに無法雪辱

『G1 CLIMAX 31』東京・日本武道館(2021年10月20日)
Bブロック公式戦 ○EVILvsSANADA×

 試合放棄をちらつかせたEVILがSANADAに無法雪辱。今G1を非道ファイトで終えた。

 最終公式戦で実現したEVILとSANADAの元パートナー対決。昨年のG1でも最終公式戦で両者は対戦し、SANADAが制して決勝進出を果たしている。今年の1・5東京ドーム大会でもSANADAが勝利。すでに両者とも脱落が決まった状態での一戦だったが、連敗中のEVILはなりふり構わぬ戦いを仕掛けた。

 試合冒頭、組み合うことなく場外に降りたEVILは、マイクを持ち、「こんな試合意味ねえんだよ。お前もそう思うだろ? 終わりだ、終わり」とゴングを打ち鳴らすと、試合放棄しようと花道を去っていく。追いかけたSANADAは背後から襲いかかると、リングに押し入れ、改めて自らゴングを鳴らした。そのまま低空ドロップキック、ドロップキックとたたみかける。

 しかし、SANADAがセコンドのディック東郷に気を取られたスキにEVILが反撃開始。むき出しになったコーナー金具やパイプイスを巧みに使い、東郷を加勢させながら一方的に蹂りんした。SANADAが2人をパラダイスロックに固めて場内を沸かす場面があったものの、場外戦になると再びEVILペースに。リングに戻ると、ダークネスフォールズで追い討ち。首をカッ切るポーズからEVILを狙った。

 切り返したSANADAは大技攻勢に転じる。ラウンディングボディプレスは東郷に妨害されるが、すぐさま試合を立て直し、EVILをSkull Endに捕らえた。途中で技を解いたSANADAはラウンディングボディプレスで勝負に出る。EVILの剣山に迎撃され、レフェリーが戦いに巻きこまれて無法地帯に持ち込まれると、東郷の乱入を受けるが、SANADAはその東郷の肩を利用してマジックキラーをズバリ。ドラゴンスリーパーのままぶん回した。EVILはレフェリーの死角を作って急所蹴りで挽回を図るも、SANADAも金的攻撃で制裁。オコーナーブリッジで丸め込み、決定的チャンスを掴む。

 ここで東郷がレフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。スポイラーチョーカーでSANADAの首を絞め上げる。さらに、EVILがパイプイスを持って殴りかかるが、奪い取ったSANADAは東郷に投げ渡してレフェリーに反則をアピール。イスごと東郷をドロップキックで射抜いた。だが、レフェリーが東郷を場外に排除しているスキに、EVILはパイプイスをSANADAに投げつけて奇襲。不意を突かれたSANADAにEVILがさく裂。暗黒の王が3カウントをもぎ取った。

 EVILが非道ファイトで7勝目。試合が決したあとも、EVILはスポイラーチョーカーでSANADAの首を絞め上げて暴行し、後頭部を踏みつけて不敵な表情を浮かべた。バックステージでも「残念だったな、オイ。まあよ、オイ。やるまでもなかったな、オイ。これが現実だ、オイ! いいか! これが『House of Torture』だ。よく、覚えとけ!」と勝ち誇るばかり。無法ファイトを貫き、快進撃を見せたオカダ・カズチカ、ジェフ・コブに続くBブロック3位の結果を残した。一方、SANADAは4勝5敗と負け越し。昨年は優勝決定戦進出を果たして躍進したが、今年は課題の残るG1となった。


【EVILの話】「オイ、SANADAよ、オイ! 残念だったな、オイ。まあよ、オイ。やるまでもなかったな、オイ。これが現実だ、オイ! いいか! これが『House of Torture』だ。よく、覚えとけ! よし、行くぞ」

【SANADAの話】「完敗、完敗だよ。何はともあれ、あっちが反則しようが、この負けは俺の、(※頭を指し)ココが、足りなかっただけだ。あー…。ただ、止まってらんねーんで、ね。次、進むよ」

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