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10/21【新日本】棚橋KO…KENTAがUS挑戦“割り込み"表明 チェーズとひと悶着も

『G1 CLIMAX 31』東京・日本武道館(2021年10月21日)
○チェーズ・オーエンズ&KENTA&タマ・トンガ&タンガ・ロアvs棚橋弘至&真壁刀義&タイガーマスク&本間朋晃×

 KENTAがベルト殴打で棚橋をKOし、US王座挑戦を“割り込み"表明。すでに挑戦者に浮上していたチェーズとひと悶着あったものの、最終的にKENTAに先の挑戦を譲った。

 最終公式戦で飯伏幸太に敗れ、ブロック突破寸前の惜しいところで今G1を終えたKENTAが早くも次なる動きを見せた。狙いはUS王者・棚橋。G1公式戦で棚橋を破ったチェーズは挑戦者に浮上していたが、そこに割り込んだのだ。

 KENTAは7・24名古屋大会で棚橋に敗戦し、雪辱の機会を狙っていた。また、G1公式戦を前に飯伏とTwitter上で論争を展開した際には、棚橋がかつて「飯伏、次はお前が神になれ」と発言したことに触れ、「お前もヤバいけど棚橋もなかなかヤバいな。これ40歳過ぎた男と40歳手前の男の会話だぞ。恐怖しかないわ」とツッコんだ。すると、棚橋が「今、昼寝から目を覚ましたら、なんか世界線が交わっとる」と“参戦"し、SNS上でも接点が生まれていた。

 この日、KENTAはタマ&ロア&チェーズと組んで、棚橋&真壁&本間&タイガーマスクと激突。KENTAと棚橋はリング上で久々に対峙した。棚橋はフライングフォアアームで先手を取ると、チェーズも含めて2人ともドラゴンスクリューでねじ伏せにかかる。しかし、KENTAはスクールボーイを連発して揺さぶりをかけると、ブラインドタッチでリングに入ったオーエンズと合体。ヒザ裏へのラリアットとフロントハイキックを同時に繰り出した。チェーズも追撃に出るが、棚橋はツイスト&シャウトで振り払い、両軍の戦いは痛み分けとなった。

 試合はチェーズが本間をローリングバックエルボー、飛びヒザ蹴りで攻め立て、棚橋に見せつけるように、パッケージドライバーで一気に勝利。そのまま棚橋を挑発すると、ベルト挑戦を改めてアピールした。棚橋もにらみ合いに応じ、対戦が決定的になったかと思われたが、ここで動いたのがKENTA。にらみ合っているスキに本部席からUS王座のベルト奪い取ると、背後から逸材を痛打してKOした。

 思わぬ割り込みアピールを見せたKENTAとチェーズはベルトを掴んで押し問答。最終的にチェーズが先の挑戦をKENTAに譲る形で仲違いは解消する。KENTAは満足げにベルトを掲げると、そのまま強奪してリングを去っていった。

 昨年のG1最終日にも当時US王座挑戦権利証を保持していたKENTAと棚橋の間に遺恨が勃発したが、1年後の今大会で立場を替えて因縁が再燃した形に。バックステージでベルトを肩にかけたKENTAは「もう何回も言ってきたけど、棚橋よりこのIWGP USヘビー級のベルトにふさわしいのは俺だから。そもそも棚橋はこのベルトを獲ってから何かしたか? 何もしてないよな! 入場の時にだけ巻いて『俺がチャンピオンだよ』ってファンに見せびからしてるだけじゃん。あいつにとってこのベルトはエゴを満たすためのアクセサリーだろ」と棚橋を糾弾。「ファンを楽しませるのもプロレスラーの仕事の一つなのに、あいつは新日本はおろか他団体からも挑戦者の一人も指名してない。マジで何もしてない。最悪だよ。このベルトに一番ふさわしいのは他でもない、この俺だ」と逸材との違いを強調すると、「時は来た、俺がIWGP USヘビー級王者になる時が」と豪語してみせた。

【KENTAの話】「(※USヘビーのベルトを肩にかけカメラに見せながら)いいか、聞け…。座れ…。一つ言わせろ。もう何回も言ってきたけど、棚橋よりこのIWGP USヘビー級のベルトにふさわしいのは俺だから。そもそも棚橋はこのベルトを獲ってから何かしたか? 何もしてないよな! 入場の時にだけ巻いて『俺がチャンピオンだよ』ってファンに見せびからしてるだけじゃん。あいつにとってこのベルトはエゴを満たすためのアクセサリーだろ。俺のほうがよっぽどこのベルトにふさわしいよ。ファンを楽しませるのもプロレスラーの仕事の一つなのに、あいつは新日本はおろか他団体からも挑戦者の一人も指名してない。マジで何もしてない。最悪だよ。このベルトに一番ふさわしいのは他でもない、この俺だ。時は来た、俺がIWGP USヘビー級王者になる時が」


【チェーズの話】「最終日に勝ってこのツアーを締めくくれてよかった。KENTAがベルトに挑戦したいようだな?(『G1』で)挑戦権利を獲得したのは俺だけど、KENTA、オミヤゲだ。先にお前が挑戦していいよ。俺は一度アメリカに帰国する。もう4ヵ月家族に会えてないからな。でも俺が次に戻って来た時には、タナハシかKENTA、その時ベルトを持ってるほうに挑戦する。TOO SWEETだ」

【真壁の話】「オイ、俺からもコメントさせろよ。ひとこと言っといてやる、オイ、BULLET CLUBってあんなモンか? な? オイ、俺から言わせればあんなモンだ。次の次のシリーズ、何が待ってる? タッグリーグだろ? オイ! オイ! タマ・トンガ! テメェら、こないだまでチャンピオンシップ競ってただろ? あんなモンか? オイ、面白くなってきたよ。俺なんかなぁ、言っとくけど、シリーズどんだけ休んでると思ってんだ。今日1日で復活だ。これでもう、完璧に戻ったようなモンだ。いいかテメェら、覚悟しとけ。次のシリーズ、まずはシフトアップ、シフトチェンジしてどんどん上がってってやる。その次のシリーズがタッグリーグ? オイ、楽しみにテメェら待ってろよ。オイ、面白れぇモン、見せてやるよ」

【タイガーマスクの話】「来年、新日本プロレスは50周年。そして、俺も昨日、自分の記念すべき日を迎えたということで、ここで、改めて、デスペラード、金丸、IWGPジュニアタッグのチャンピオンに挑戦したい! メットライフドームで、ロビーがデスペラードと、言ってたよな。ロビーは俺の名前を出してくれた。やろうじゃないか! そもそも俺とロビーは、ジュニアタッグリーグでデスペラード&金丸組に勝ってる。今までさんざんアピールしても実現しなかったこのタイトルマッチ、ぜひとも来年、新日本プロレスの50周年に向けて、もう一度タイガーマスク、ベルトを巻きたいと思ってます。それにはロビーの力もすごく必要だし、2人が一緒になって戦えば、絶対ベルトは獲れると確信してる。必ずこれを実現してほしい。2人でタッグのベルトを獲り、ロビーは2冠王になる。必ずこれを実現させたいと思います」

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