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10/22【新日本】G1覇者オカダが4代目IWGPヘビー級ベルトでの権利証代替を直談判 菅林会長も検討約束

 今年のG1 CLIMAXを制したオカダ・カズチカが22日、オンライン形式で優勝一夜明け会見に臨んだ。改めてIWGP世界ヘビー級王座への挑戦権利証の入ったブリーフケースではなく、“4代目"IWGPヘビー級ベルトの譲渡を求め、新日本の菅林直樹会長も検討を約束した。

 前夜(21日)の日本武道館大会では、7年ぶり3度目となるG1制覇を成し遂げたオカダ。優勝決定戦では飯伏幸太の負傷アクシデントで突然の幕切れとなり、試合後は「物足りなかった」とも話していたが、一夜明けたこの日は「僕がポジティブでいないと飯伏さんこそ悔しいと思いますし、凄いポジティブに、ある意味G1 CLIMAXの歴史というか、伝説を残したんじゃないかな、と思います」と振り返った。

 G1優勝者には、翌年初頭の東京ドーム大会におけるIWGP世界ヘビー級王座挑戦権利証とブリーフケースが送られることが通例。ただ、即座に飯伏との再戦を見据えた前夜、オカダは「飯伏さんを待つ証として」4代目IWGPヘビー級ベルトの譲渡を熱望していた。

 会見では「『また飯伏幸太と闘いたい』と、そういう繋がりとして、飯伏幸太が封印した4代目IWGPのベルトを持っていたい。4代目IWGPヘビーのベルトを権利証という風にしてもらいたい」と改めてその真意を説明。すかさず菅林会長に直談判し、菅林会長も「思いはお聞きしたので、ちょっと検討させてください」と約束した。

 ちょうど今G1で唯一オカダに黒星をつけているタマ・トンガからも「あいつの優勝は“完璧"ではない」と対戦を要求されており、「それ(4代目IWGPヘビー級ベルト)を懸けて闘うっていうのも僕はいいんじゃないかなと思いますし、僕は僕で“G1チャンピオン"として“IWGP世界ヘビー級チャンピオン"とは違う新日本プロレスの盛り上げ方をしていきたいなと思います」とオカダ。そして何より「飯伏幸太と闘うまではずっと持っていたい」と強調した。

 とはいえ現IWGP“世界”ヘビー級王者は鷹木信悟で、海の向こうではウィル・オスプレイが自作ベルトまで作って「俺がリアルIWGP世界ヘビー級王者」と主張する状況。そこに完全復活したレインメーカーが、封印されたはずの4代目ベルトまで持ち出した格好で、新日本の“真王者”をめぐる綱引きが過熱しかねない状況となりつつある。

【会見の模様】

▼オカダ「G1 CLIMAX 31を優勝することができました。ホントに1ヶ月、熱い熱い声援ありがとうございました。一夜明けてホントに1ヶ月振り返ると、やっぱりすごく充実した1ヶ月でありましたし、また対戦相手の飯伏さんは決勝でああいう形になりましたけども、僕がポジティブでいないと、飯伏さんこそ悔しいと思いますし、僕は凄いポジティブにある意味G1 CLIMAXの歴史というか、伝説を残したんじゃないかなと思いますので、僕は優勝したから言えるのかもしれないですけど、いいG1 CLIMAXになったんじゃないかなと思います」

――前夜、口に出した“4代目IWGPヘビー級ベルト"についての見解を改めて?

▼オカダ「G1を優勝したことですし、『また飯伏幸太と闘いたい』と、そういう繋がりじゃないですけど、そういうモノを持っていたいなと思いまして。まぁG1チャンピオンではありますけど、モノとしては何も持っていないので、せめて飯伏幸太が封印した4代目IWGPのベルトをですね、別に僕が今からまた『第何代IWGPヘビー級チャンピオンだ』と名乗るつもりはなくて、ただそれを持って飯伏幸太を待ちたいということなので。いつもだったら権利証を持って闘っていくなかで、会社がOKなのであれば、4代目IWGPヘビーのベルトを権利証という風にしてもらいたいなと。改めてここでお願いしたいなと思いますし、会長もいるので会長にもOKかどうかをいま確認してもらえたらなと思うんですけども……」

※菅林会長が別室から現れる

▼オカダ「いつもであれば、ブリーフケースに権利証を入れてるんですけど、僕はやっぱり昨日ああいう形になって、飯伏幸太とまた闘いたいという気持ちもありますし、4代目を封印した飯伏幸太だからこそ、その証として権利証ではなくベルトを持たしてもらえたらなと思うんですけども……」

▼菅林「思いはお聞きしたので、ちょっと検討させてください」

▼オカダ「分かりました。お願いします。まあ、それが権利証になるのであれば、昨日も優勝したあとにタマ・トンガが来ましたし、それを懸けて闘うっていうのも僕はいいんじゃないかなと思いますし、僕は僕で“G1チャンピオン"として“IWGP世界ヘビー級チャンピオン"とは違う新日本プロレスの盛り上げ方をしていきたいなと思います」

――挑戦権利証の代わりに4代目IWGPヘビー級ベルトを持って、IWGP世界ヘビー級チャンピオンと同等のリスクを負って闘うということ?

▼オカダ「そうですね。なので、飯伏幸太と闘うまではそれをずっと…それがいつになるかわからないですけど、それをずっと持っていたいなと思ってます」

――改めて最後に言い残したことは?

▼オカダ「特にありません(笑) ホントに1ヶ月ありがとうございました! また引き続き新日本プロレスをよろしくお願いします」

プロ格 情報局